恋文~everlasting love

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小さな事件簿

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その頃 ホテル


—凛side


「ん・・・・・・・・」

喉乾いた・・・・・・・・。

あれ・・・・私・・・・着替えもしないで寝ちゃった?
ゆっくり体を起こし目を擦ると、部屋は凄く静かで真っ暗だ・・・・。

あれ?
淳何処行ったのかな・・・・。

洗面所、電気がついてる・・・。
お風呂に入ってるのかな?

ベットから降り、ゆっくりと洗面所まで歩いて行くと・・・・お風呂場は電気が付いておらず、誰もいない。
トイレにも・・・居ない・・・・。

あれ?
何処行ったの?

淳・・・・・?

テラスの方に行きプールサイドを見るが・・・・・誰も・・・・。
淳っ?

荷物を見ると、大きな荷物はあるが・・・財布もない・・・・。
何処行っちゃったの?

棚の上に置いておいたスマホを手に取って淳にラインを打った。
『淳何処にいるの?』

淳・・・・・。




—淳side


ハァァー・・・・・。
結局22時半回っちゃったな・・・・。

ホテルの部屋に戻り、鍵を開け中に入ると・・・・・部屋は真っ暗のまま。

寝てるか・・・・。

洗面所で手を洗って、寝室にあるスーツケースの中から下着を・・・・。

ん?????

ベットを見ると、・・・・・・あれ?凛・・・・寝てるよな?
ゆっくり立ち上がり、ベットに近付くと・・・・そこに凛の姿はなかった。

えっ?!
あれ?!
アイツ・・・風呂―・・・・は誰も居なかったしトイレ?

急いで部屋の電気をつけトイレもテラスも見るが・・・・凛の姿はない。

慌ててポケットに入れていたスマホを出しラインを送ろうとすると・・・・・、15分ほど前に何件か凛からのライン。
『淳何処にいるの?』
『淳ー・・・・』

やべ・・・・・。
全く気付かなかった!

クローゼットを開け中を見ると凛のサンダルがない・・・・。

ヤバい、ヤバい、ヤバい・・・・・・・・。
アイツ何処行ったんだ???
直ぐに部屋を飛び出しホテルのフロントへ・・・・・。

「すいません、上原ですが・・・・連れの金髪の女性って・・・・ホテル出て行ったか分からないですよね?」
そう言うと、フロント係の人は何人かで話をし・・・・

「実は先程、お連れ様の女性の方が出て行かれたのでタクシーを呼びましょうかとお声を掛けたのですが・・・何も言わず、首を振って走って出て行かれたんです・・・・」

え・・・・・。
「いつですか?結構前?」
すると、
「15分・・いや、10分くらい前でしょうか・・・・・」

10分っ???じゃー完全に入れ違いじゃねぇか・・・・。

俺は直ぐにホテルを出てまた車に乗り・・・・涼に電話―・・・・は迷惑か・・・。
もう遅い時間だしな・・・・・。

とりあえず探そう・・・・。

凛が向かうとしたら・・・・北谷方面の筈。

ホテルからゆっくりと北谷方面に車を走らせながら歩道を確認・・・・。
暗いな・・・・・アイツこんな所1人で歩く?

しかし・・・車もかなり少ないこの時間・・・・。
歩いている人なんてゼロに等しい。

すると、ローソンが右手に見えて来て・・・・その前に若者が溜まっている様子が見えた。
もしかしたらコンビニに寄ったかもしれないし・・・・そう思いコンビニの駐車場に入った。

直ぐに車を降り、溜まっている若者の方に行くと・・・・・。

「あれっ?!淳さんじゃないですかーーー!!!!!」
1人がそう言って俺の方に走ってきた。

それは・・・・ハルさんの1番下の弟!!旭だ!
コイツ随分ヤンチャになったなーーー・・・・。
「旭ー・・・・お前さ、多分10分前とかそれ位に金髪のおかっぱの女の子見なかった?白いワンピース着てたと思うんだけど・・・」
そう言うと、
旭は友達らと顔を見合わせ、
「あれ・・・淳さんが探してるって事はー・・・やっぱりあれ凛さん??似てる人だなって思ったけど金髪だったから声かけなかったんだー・・・・」
そう言った・・・。
「エッ?アイツ何処行った?」
そう言うと、
「いや、えーっと・・・最初、赤のアメ車のトラックがナンパしてたんですよ!でも直ぐに白のNBOXが来てー・・・なんか話をしてアメ車を追い払って、その軽が凛さんを乗せて北谷の方に行きましたよ?」
えっ・・・・軽???
誰かNBOX乗ってたっけ?

覚えがない・・・・・。

「あー・・・・凛さん探すなら俺兄貴に連絡しましょうか?」
旭がそう言ってスマホを出した。
あー・・・・ハルさんは申し訳ない・・・・・。

「お前、涼のライン分かる?半次とか達也とか・・・・」
そう言うと、
「涼さん分りますよ、連絡しておきます!俺も行きましょうか?」
「あー・・大丈夫!!涼にだけ頼むわ・・・・・」
そう言うと旭は笑って頷いた。









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