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小さな事件簿
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しおりを挟むN-BOX・・・・・・。
仲間内で軽乗ってる奴っていたっけ・・・・・・。
考えてみたが全く思い浮かばなかった。
すると、旭から連絡を受けたのか・・・・涼から電話が鳴った。
「もしもし・・・・・」
電話に出ると、
『あー・・・今、旭からライン来たんだけどー・・・蓮見居なくなった?』
はぁぁ・・・・。
結局また迷惑かけちゃったな。
「あー・・・ごめん、今かりゆしのローソン出た・・・・そっちに向かいながらー・・・赤のトラックか、白のN-BOX探す・・・・・」
『N-BOX?!なんで?!』
「あー・・・旭が見たらしい。赤のアメ車がナンパした後、白のN-BOXが凛を乗せて北谷方面に行ったって・・・」
『え・・・知り合いってこと?蓮見が車乗るなんて、知り合いじゃないと乗らねーだろ?』
「んー・・・だと思うんだけど、とりあえず俺そっちに向かいながら探すからまた連絡する」
『んじゃ、俺も海沿いそっちに向かって走ってくわ!』
ハァァ・・・・・・。
N-BOXって・・・・誰だ????
—涼side
淳と電話を切り、大和の診療所を出ると
「涼、何かあった?」
声をかけてきたのは一樹。
・・・・・・・・・。
「んー・・・・なんか蓮見が居なくなっちゃったみたい!俺一緒に探してくる・・・・・」
そう言うと、
「蓮見っ?!居なくなったのかっ?!」
と・・・・・凄い勢いで病院を出てきた半次。
本当・・・コイツはー・・・・蓮見の事となると目の色変えやがって!!
「あーでも大丈夫だろ、俺だけで・・・・」
そう言ったけど、
ちゃっかりと俺の車に半次と達也!
一樹は、
「じゃ、俺は蒼太連れてー・・・結城ちゃんと美佳と子供たちの傍に居るよ!どうしても人足りなかったら連絡して?」
「あー・・・分かった!宜しくー・・・・」
そう言って車を出した。
半次は後部席で、
「で?!蓮見は一体・・・・・」
あー・・・・・、
「分からない・・・多分淳が居ないと気付いて探しに出たんじゃって・・・・今淳もブセナ方面からこっちに向かってる・・・白のN-BOXか赤のアメ車のトラックいないか見て・・・・・・」
そう言うと達也が窓を開けて、
「N-BOX???」
「なんか蓮見がN-BOX乗ったらしい・・・・仲間内で軽乗ってる奴いたっけ?」
俺がそう言うと、
「軽だとー・・・剛の仕事用の車くらいしか思い浮かばねーな・・・でもアイツN-BOXじゃねーしなー・・・」
すると、俺のスマホがブーブーと鳴り出した。
スピーカーフォンで通話を押すと、
『あ・・・涼?今どの辺?』
「あー・・・・今ね、ルネッサンス辺り・・・・・」
『あー・・・・俺今さ、ムーンビーチのとこのファミマなんだけど、赤のトラックが止まってるから話聞いてくるわ・・・・』
エッ?!
「イヤイヤ、俺等も直ぐ行けるからちょっと待ってろって!」
『大丈夫、また連絡する!』
ブチッ・・・・・・。
はぁぁー・・・・・・。
淳も大分丸くなったけど・・・・・・
「蓮見が絡むと淳も気が気じゃねーよなー・・・・・」
半次は後部席でそう言った。
まぁ・・・分かるけど。
てかー・・・アイツ、声怖いから!!!
—淳side
さっきのローソンから更に南下すると、あるリゾートホテルの前のファミマの駐車場に赤のアメ車のトラックが止まっていた。
直ぐにその並びに車を止め、車を降りて中にいる人間を確認すると19とかそれ位の若者が3人乗っていた。
んっ?!
コイツ見た事あるぞ??
誰だっけ?
すると、向こうも顔を上げ直ぐに窓を開けてきた。
「あ!!やっぱり淳さんだ!」
あー・・・・・誰だっけ誰だっけ!!!
「あー・・・ごめんここまでで出来てるんだけど・・・・・」
そう言うと車内の若い子達は、
「俺臨也の友達ですよ!達也さんの弟の臨也の!」
あー・・・・・・もうこんなに大きくなったのかよ!!
そっか・・・俺の10歳下か!!
「あ!!そっかー!随分大人になったな―・・・てかさ、ちょっと急ぎで話聞きたいんだけどー・・・」
そう言うとその子等はもう凛の事を聞いてくるのだと思ったようで、
「彼女さんですよね?金髪の子?」
そう言ってきた。
「そうそうー・・・・・・」
すると、
「いや、実はー・・・さっき可愛い子だって思って声かけたんですけどー・・・口利けないですか?どうしようかって言ってたらー・・・軽が来て、彼女さんの同級生だって・・・その人等が北谷のマンションまで送ってあげるとか言ってー・・・凛さんも直ぐに分かったみたいでそっちに乗っちゃったんっすよ!」
同級生・・・・?
「え・・・・お前等その軽の奴知ってる?」
そう言うと、3人はまた顔を見合わせて・・・・・。
「いやー・・・多分ですけどー・・・賞金目当ての奴等だと思うんですよ。いつもね、北谷の球場の近くの駐車場でハーブやってるって有名ですよ」
賞金目当てっ?!
話しをしてると直ぐに涼の車がコンビニに入ってきた・・・・・・。
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