島人物語~secret続編

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大晦日

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―達也side


アイツ不機嫌そうな顔しやがって、到着早々喧嘩してんじゃねーよ。
と、心の中で思いながら・・・・。
閉まるエレベーターのドアを見てると、
「・・・・ってか・・メッチャ可愛くねーか??なんだあれっ・・・」
半次さんが言った。


「アイツ大丈夫ですかね??」
俺は半次さんと淳さんに言った・・・。
まだ明るいし、この辺は治安が悪いわけでもないけどー・・・・今日は大晦日で那覇とかでもイベントをやったりするため観光客も多いし地元の若者たちも色んな場所で集まっている。

「・・・・ってか涼はなにやってんだって・・バカじゃねーのアイツ・・・いきなり喧嘩してー・・・」
淳さんはブツブツ言いながら歩いた・・・。
すると、
「涼行かせたほうがいいぞあれー・・・マンション前のコンビニに若いの溜まってたろ?ナンパされんぞーー??」
半次さんがそう言って、俺に涼さんに言いに行くように促してきた。

この辺は米軍の人も多いし、クラブとかもある。
俺等と一緒に居れば問題ないが、あんなに可愛い子が一人でいたら・・・・。
やっぱり危ない。


俺は涼さんの部屋のインターホンを鳴らした・・・・。

すると、もうスーツに着替えた涼さんが出てきた。
「・・・んーー???・・・あれっ??達也・・・あー・・・半次着いた?」
何、ボケボケしてんだよ。
涼さん。

「着いて早々喧嘩ですか??」
俺がそう言うと、
「いや??そういうんじゃ・・・」
「結城一人で出て行きましたけど・・・ナンパされますよー・・・大丈夫ですか?」
俺がそう言うと、涼さんは・・・・ハッと目が覚めたような顔をして時計を見た。

「・・・・あれっ??もうそんな時間かっ・・!!」
「・・放置したら・・・・危ないですよ、コンビニに若いの溜まってましたし・・・・」
俺がそう言うと、涼さんは慌てて・・・・・。
「・・・あーー・・わりっ・・ありがとっ!!」
部屋を出て行った・・・。


沖縄は・・・・・。
別に危険な場所でもなんでもない。
ただ、宴が好きな沖縄県民は・・・・今日なんてその辺で皆酔っぱらってる。
し・・・。

涼さん達がずっと揉めているあの男の仲間も街中ウロウロしてるんだ。
米軍の人間も大体は良い人だが・・・事件が多いのも否めない。
今まで何人もの女性が・・・米軍の人間に襲われてきたんだ。

だから、軽視は出来ない。



―結城side


私はマンションを出て、道路を挟んで向こう側のコンビニへ向かった。
沖縄ってセブンって・・・ないのかな・・・。こっち来てから見てないなー・・・。

信号を渡りきると・・コンビニの駐車場には沢山の若者たちが溜まってこっちを見ているのが分かった。

目を合わせないようにしていたが、ピューピューと・・口笛を吹かれた。

なんか・・・・。
そんなに遅い時間じゃないのにちょっと恐怖を感じるのは私だけ?
最近あんな風に大勢で溜まる若者ってあまり見ないしな。

店内に入ってアイスコーナーに行き、アイスを物色。
後はお菓子を持って、レジに向かった。

煙草はー・・・涼と淳はクールでしょ。
「タバコー・・・20番2つと・・・45番1つ、後は・・・」
ホープだよね、半次君。
「あ、後・・・34番一つください」
そう言って淳がくれた2000円を出すと・・・・・。

「お姉さんお姉さん一人っ???」
直ぐに私の横に来て顔を覗き込んでくる若者。
もう一人もニヤニヤ笑いながらこっちを見てきた。
「ねーねー、この辺の子??違うよね?東京の子だ???」

レジのお姉さんにお金を渡し、足りない分を財布から・・・・・。
「あ、私・・・急いでるので・・・・」
そう言うと、
「嘘ばっかーーー!今夜さ、そこのクラブでイベントあるんだけど一緒に行かない??」
「んじゃさ、・・・連絡先教えて??観光とかっ??どこか連れてってあげるよ!」

結構しつこいなぁ・・・。




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