島人物語~secret続編

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大好きな人の誕生日

2

料理も仕上がって、ハルさんや大和君琢磨君。
パーティーに来ていた晃君や剛君・・・他にもどんどん人が集まった。


「スッゲーー美味そう!!!」
琢磨君は笑って唐揚げをつまみ食い。
「これ皆手作り???」
ハルさんが言った。
「はい、蒼ちゃんと達也と瑞江ちゃんと・・・・」
「凄いねーー・・もうプロじゃん!!」

そう言ってもらえると・・・嬉しい。
時間は18時。

皆、変な帽子をかぶってクラッカーを手に構えてた。

「おいーーーっ!!お嬢!!涼に電話してみたらどうだ???」
半次が疲れ切った顔で言う・・・。
んー・・・。
「さっきラインしたら18時には帰るって言ってたんだけどな・・・・・・」
私はスマホを眺めて言った。

すると、
「俺かけてみるよ!」
淳が言った。

淳は電話をかけながら、私の方を見て・・・・・

「あっ!!涼???お前今何処??」
出た・・・。
私はじっと淳を見つめた・・・。
「あーー・・・わかった、いーから早く帰ってこい!!!」
まだ仕事中なのかな。



―涼side



「今日早く帰れる?」
と、朝・・・結城に聞かれた。
そういう時は絶対何かがあるとき。

俺は今日は早く帰ろうって決めてた。

なのに、運悪く・・・打ち合わせをしていたカフェで、会いたくない人間に会ってしまった。

沖縄に帰って来たばかりの時に何度も電話を掛けてきた仁美。
それとその友達が偶々同じカフェに居た。

気付かないふりをして仕事の話をしていたら・・・・仁美とその友達は俺等の横の席に移動してきて・・・話しかけてきやがった。

しかも運悪く、打ち合わせしてる相手の社長が仁美の友達を気に入った様で話が進まない。
仕事の話から大分ソレて・・・これじゃーただのプチ合コンだ。

「ねぇー涼ってさ、今日誕生日だよね?」
仁美が言った。
「そうなのか?じゃあ、今から飯食いに行こうか?」
社長が言い出した。
「いやぁー今日はちょっと・・・・」

そうだった・・・今日は俺の誕生日だっ!毎年自分の誕生日なんて仕事してたから忘れてた・・・・。
だから結城は早く帰れるか聞いたのか。

マズイ・・・本当に早く帰りたい。

「えーっっっ!?ご飯行こうよー!涼、電話変えたでしょ?全然繋がらないんだよねー・・・・。帰ってから全然遊んでないじゃ~ん!」
仁美がしつこく絡んでくる。
「・・・あのさ、お前余計な話しすんじゃねーよ・・・馴れ馴れしくするなって・・・・」
俺は仁美の耳元でボソッと言った。
「なんだ、予定あるの?上地君・・・」
社長が笑って言った。
「あーーっ・・・・そうなんです、すいません・・・」
こんなところ結城に見られたらまた誤解される。
早く帰りたい。
スマホ見ると結城からのラインと、淳から何度も掛かってきている電話。

はぁー・・・。
早く帰りたい。


―仁美side


涼・・・。
こっちに帰ったって噂で聞いて・・・。

連絡をしたけど全く相手にもしてくれない。

噂だと、東京から超可愛い女を連れて帰ってきた・・・・とか・・。

さっきから何度も携帯を見て、帰りたそうな顔をしてる。


「涼全然相手にしてくれないのね???」
脚を組み言うと、涼はため息をついて・・・
「社長、・・・すいません、今日はもう急ぐので・・・仕事の件はまた改めて連絡させていただきます」
聞く耳も持たない。

私は唇を自分の指で触って、
立ち上がろうとした涼の首元を触った。

「ゴミついてるよ」
そう言うと、涼は一瞬眉間にしわを寄せて・・・イヤな顔をした。


涼と淳って昔からそうだ・・・・。
一緒にお酒を飲むって言っても大勢で飲む・・・それだけ。
二人きりになろうとすると、面倒くさがって避けてきた。

高校時代は相当遊んだらしいけど、社会人になってからは沖縄に戻っても女遊びをする雰囲気は全くなく、仲間内で楽しんでる感じだった。

でもどうしても・・・・涼ともっと仲良くなりたい。
なのに、まったく相手にされない・・・・。

淳だって街中であってもガン無視。

ちょっと酷くない??



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