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別れ
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―蒼太side
涼さんは真赤な顔をして走って行ってしまった。
私と一樹さんはその姿を見つめ、
「アイツー・・早く決断しろよなぁ・・・」
一樹さんは笑って言った。
涼さんは、・・・・あの女とはしてない。
するわけない。
そんなの分かってるわ。
でもね、結ちゃんも思ってるし私も思っているのは・・・何で嘘をついたの?
確かに、女の子を部屋に入れ・・・朝起きたら裸だったって聞いたらその時は揉めるかもしれない。
でもね、
言うべきだった。
そこなのよ、涼さん・・・・・・。
私と一樹さんは小さなマンションに入って行き・・・3階へ。
「ここ誰でも入れるじゃん・・・危ないなー・・・・」
一樹さんはブツブツ言いながらエレベーターを降りた。
「一樹さんお父さんみたい!」
私がそう言うと、一樹さんは・・・・。
「結城ちゃんは・・・俺等夫婦の妹みたいなもんだからな。」
確かに、結城ちゃんの妹キャラって・・・今に始まったことじゃない。
美佳ちゃんと同じ年だけど・・・やっぱり妹キャラ。
というか、実の兄貴・・・祐ちゃんはこの事知ってるのかしら?
知ったら・・・超、激怒して沖縄に乗り込んできそう。
「結ちゃん元気かなー・・・私、今度一緒に病院行こうかな。」
私がそう言うと、一樹さんも笑って・・・。
「そうだね、たまについてって上げたらいいと思う!」
そう言った。
301号の前に行き・・インターフォンを鳴らすと、
「はぁーい!」
元気な声が聞こえて、ガチャッ・・・と扉が開くと、結ちゃんがニコニコ笑って・・・・。
「いらっしゃーい・・・・・・」
―結城side
一樹と蒼ちゃんが来てくれた。
私は小さな冷蔵庫を開け、
「何もないんだーー・・オレンジジュースで良い?」
そう言ってグラスを出すと、2人は小さなテーブルを囲み座って
「気にしないで、俺等水でいいよ!」
一樹が笑ってそう言った。
私は二人にジュースをテーブルに置き、
「今日定休日だっけ???」
そう言ってテーブルを囲って私も座った。
うちはソファーもない、カーペットの上に薄い座布団を引いてそこに座る。
一樹は笑って
「そう!!結城ちゃんがいないもんだから半次も達也も元気ないよーーー・・・毎日腹減ったって言ってる!」
「そうよっ!!私が毎日頑張って作ってるんだから!もう勘弁してーーーっ!」
蒼ちゃんは笑ってケーキの箱を開けた。
皆・・・よく食べるもんね。
「わぁっ・・美味しそう!」
私がケーキを見て言うと、
「結城ちゃん体調は???・・・ちゃんと食べてるの?」
「んー・・・、食べてるよ、お腹空いて仕方ないんだぁ・・・・」
でも、本当の所あまり食べれていなかった。
あのマンションを慌てて出てしまった私は、自分の貯金していた銀行のカードと通帳をマンションに置いてきてしまった為、今使えるお金は後100万ほど。
今後の事を考えたら、あまり使えない。
「結ちゃん、・・・痩せたけど本当に食べてる???」
蒼ちゃんにそう言われて、私は少し考え・・・・・。
「蒼ちゃん・・・お願いがあるの・・・。」
ギュッとワンピースを掴み言った・・・。
こんな事、蒼ちゃんにしか頼めない。
「なに??・・・」
「涼の・・・部屋のリビングにある・・・小さな棚の引き出しに・・・私の銀行のカードと・・・。」
そう言うと蒼ちゃんはため息をついて・・・。
「結ちゃん・・・もう帰ってきたら???」
「そうだよ、涼は多分・・・ハメられたんだ・・・」
ハメられた???
蒼ちゃんは私の頭を撫でて、
「多分・・・昌也だと思う・・・」
え・・・・。
昌也?
「どういう事?」
「まだ分からないけどね、でも涼さんが浮気なんてすると思う???」
それは・・・・・・・。
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