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大事な人
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やっぱり、罰って甘くない。
私は北谷オフィスを出てバス停に向かっていた。
村田さんが罰を受けていた時、私は大丈夫とどこかで軽視していたのかも。
逆に会員の時告発を受けていたら、退会するってだけで済んだ?
私はもう会員じゃないから・・・
罰金か・・・罰を受けるか、沖縄を出ていくかの選択。
沖縄は出たくない。
それはどこかで・・・涼と離れたくないって思ってる。
私は卑怯だな。
結局涼が好きなのに・・・・・。
でも、1億は流石に借金も怖い。
お兄ちゃんやパパにお願いしたらそれは・・・もう返済しないで良いってなるに決まってる。
それは流石に・・・・・。
―涼side
「はっ?!」
俺は店に来ていた。
一樹とカフェの方のカウンターに腰掛けて話をしていた。
「お前に何度か電話したけど出ないし、結城ちゃんとも繋がらないからって祐司から連絡きて、俺が結城ちゃんに伝えてきた。」
一樹はタバコを吸いながら言った。
祐司と社長と、本社の執行役員宛に俺と結城が隠れて会っていた時の写真が送られてきたと。
「結城は?なんて?」
「まだ何ともー・・・。北谷店行くとき言ってくれたら俺一緒に行くって言ってあるから!」
なにぃーーー????
「いやいや、・・・俺が行く。流石にそれは俺と結城の問題だし・・・。」
そう言うと一樹は笑って、
「いい加減迎えに行きなって!」
「一樹、明日俺半日休み取っていい???」
一樹は灰を落とし、
「半日じゃなくて1日休んでー・・・ちゃんと結城ちゃん取り戻して来なよ!」
幸い、店は忙しくはなかった。
看板娘が居なくなった今、カフェは毎日暇だ。
―その日の夜。
俺は仕事を終えると、直ぐに那覇空港に行き最終便で羽田に向かった。
羽田に着いたのは23時。
財布とスマホと煙草だけ持って羽田のロビーで電話を掛けた。
「・・・・・・・。」
『あ、!!もう着いてるよーーーーっ』
電話の相手は、相変わらず軽い。
「早いなー・・今行く」
ターミナルを出ると、
「寒ッ!!!」
沖縄の12月と、東京の12月・・・・全然違うな・・・・。
これでまた熱出したら本当のバカだ。
一般車の駐車スペースの方に行くと、帽子を取って金髪をキラキラさせる男が見えた。
手を振ると、向こうも手を振って笑った。
「悪かったなーー・・こんな時間にーーー!」
俺が車に乗ると、
「お小遣いちょーーだい!」
弟の龍は舌を出して笑って車を出した。
龍と久しぶりに少し話しをし、都内のホテルまで俺を送ってもらい、少しだけホテル内のラウンジで龍に任せた都内や横浜の店の事やマンションの話しをした。
1時間位して、龍は
「またゆっくり話そうー・・・・電話するねん!」
そう言って・・・行ってしまった。
俺はその日はそのホテルに宿泊。
翌朝、10時にチェックアウトしその足でOH銀座本社に向かった。
ホテルから本社までは歩いて10分ほど。
俺は直ぐに懐かしいビルに入ってエレベーターに乗った。
思い出がたくさん詰まったOH本社。
あの日、結城と受け付け前で再会した。
あの日が全ての始まりだった・・・・。
チーーン・・・・。
エレベーターが止まって扉が開くと懐かしいカウンターの中に祐司が笑って立っていた。
予め、朝祐司にはLINEでお願いをしておいた事がある。
俺はカウンターにいる祐司の前に立つと、
「悪いな・・・急に。」
そう言うと、祐司も笑って
「もっと早く来ると思ったが」
そう言った。
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