島人物語~secret続編

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仲間の死

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美佳も術後の経過も順調で、あれから2週間ほどで退院した。


時期は5月下旬。

私は来週に迫った出産予定日!の準備をしていた。
そして私たちの新しい家ももうすぐ出来上がる。


「あー・・・・これ昨日届いた荷物、向こうの家に運んじゃおうかなー・・・・」
最近、お兄ちゃんとか、おっきいお兄ちゃんとか・・・パパからも毎日のようにベビーグッツが送られてくる。

因みに『おっきいお兄ちゃん』とは、祐一お兄ちゃんの事。

「堂本家、マジで恐ろしいな・・・・あいつ等毎日アマゾン見てんじゃねーのか?」

そう・・・。
毎日・・・届く!!!

オムツなんて、もうずっと買わなくてもいいんじゃないかってくらい・・・謎にオムツケーキがパパからいっぱい。
「可愛かったから」
という理由で色んなオムツケーキが・・・・・届きまくる。

そして、送られてくるのは堂本家からだけではない!

ピンポーン・・・・。

と、インターフォンが鳴り・・・涼が出ると、またまた

『〇〇運輸ですー!!お荷物上にお運びしますか?』

小さいものなら、下に居る管理人さんがまとめて持ってきてくれたりもするが・・・大きなものだと直接持ってきてもらう。

「あー・・・上までお願いしますー・・・」

そう言って大体5分くらいで持ってきてくれてー・・・送り主を見ると、

「ママだー!!!!//////////」

それは、涼ママ♡

「ママ、可愛いの見つけたから送るってライン来てたんだよね!」
私がそう言うと涼は、
「エッ・・・お袋ってラインやってるの?俺知らないんだけど・・・・・」

涼ママとパパと・・・結構仲良しな私。
パパもママもスッゴイ優しいし面白いんだよねー・・・。


ママが送ってくれたのは、新しいお家で使える揺れるベット!
「可愛い~!!!あ、でもこれ組み立てないとね!・・・涼ーー・・・ね、お願いーーー!!」
そう言うと、涼は多少面倒くさそうな顔をするけどー・・・結局はやってくれる♡

そんな最近の私の日常っ!


—5日後


私と涼は予定日を間近にし頭の中はそれでいっぱいだった。

今日は、涼が仕事の為一緒に店に行きカフェでノンカフェインの紅茶を啜っていた。

すると、もうすっかりお洒落なカフェのお兄さん的な一樹が
「結城ちゃん、名前はもう決めたの?」
と、笑って言った。


名前・・・。

私は頷いて、
「涼が決めたって言ってた!でもねー・・・教えてくれないんだー・・どうしよう、変な名前だったら!」

お腹の子は元気な男の子。

「涼に似たら大変だな?」
ダイビングツアーから帰ってきた淳が、髪をタオルで拭きながら私の横に腰掛けた。
「正義感強い子になるよ・・・きっとーー・・」
「えーーー!違う部分が強くなるぞー・・・・」
淳はそう言って煙草を持ってテラスに行った。


違う部分ね!ハイハイ!

「あれ??涼はもう出ちゃったの?」
一樹はダイビングショップの方を見て言った。
「うん、今日は午後の予約で1回海に出るって言ってた!」


すると、カウンターに置いてあった私の携帯が鳴った。
画面を見ると知らない番号だ。


「あれ??なんだろうー・・。」


一樹は
「俺が出ようか???」
そう言ってくれたが・・・・とりあえず出てみよう。
「一回出てみる、変だったら変わって???」

私はそう言って通話を押した。

「はい・・・・。」
『あ、上地結城様の携帯でよろしいですか???』
「そうですけど・・・・。」
『よかった、今お荷物をお持ちしたんですが・・・着払いになっておりまして・・・・。』
「えっ???何処からですか???」
『えーーーっと・・・石垣からですね』

石垣ならー・・・涼のパパかママかな???
「あ、わかりましたっ!今近くに居るので直ぐに戻ります」
私は席を立ち言った。
『わかりました、ではお待ちしてますね!』

私は電話を切って、
「なんかまた荷物が届いたみたい、待っててもらってるからちょっと行ってくるよ」
一樹にそう言うと・・・。
「淳に送ってもらったら???」
外を見ると淳はまだウェット姿だしー・・・・
「大丈夫だよ、直ぐだから・・・・。」
私はそう言って店を出た・・・。












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