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2人の出逢い
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しおりを挟む—淳side
近くのコンビニで煙草を買って、バイクにまたがって携帯を見た。
『翔太さんとこいるー』
涼から来ていたライン。
いつもの所ね・・・。
俺等の日常はー・・・そんなに変わりはなく、大体昼前に高校に行ったり行かなかったり。
今日は行ってないけどー・・・まぁそんなに支障はない。
バイクのエンジンをかけると・・・
「ウニーーーーー・・・・・・・」
はっ?
遠くから聞こえる、ウニと呼ぶ女の声。
辺りを見るがー・・・・女性がいる様子はない。
聞き間違い?
まぁいっか!
またエンジンをかけー・・・・・・・
「ぁあっ?!」
ビックリして前のめりになる俺。
えっ?!
何コイツ・・・・・・・。
それは俺のバイクの目の前に、お座りしてこっちを見てる・・・・柴犬の子犬!
「お前退けよ、引くぞーーーー?」
俺がそう言うと、その子犬は立ち上がって・・・海に続く道の方に走って行った。
何だあの犬、リード付けたままじゃねぇかよ。
飼い主何処だ?
「ウニッ・・・ウッ・・・ウニ・・・う・・・・・」
え?
この死にそうな声何処から聞こえるの????
また振り返って、周りを見ると・・・。
恐ろしいくらい遅い・・・、え?この人、倒れそうだけど大丈夫?
俺の背後から、走ってる?イヤ、歩いてるのか、凄い息切れして汗だくの・・・女の子。
下を向いている為、顔がよく見えず・・・・。
「あ・・・あの・・・・ウニ・・・ウニは・・・・」
って、俺の横でゼーゼーしながら俯いて言うその女の子。
俺が黙って海の方を指さすと、
「あ・・ハァ・・ありがとう・・ございま・・・・・・す・・・・」
エッ?
大丈夫?
その子は俺の前を、まるでスローモーションを見ているかのように・・・スッゴイ・・・ゆっくーり、・・・海の方に向かう。
じーっと・・・それを黙って見てると、俺の1メートルくらい先で、
「ひゃぁあっ・・・・・・・」
エッ・・・・・。
すっごい・・・顔面からコケタ。
・・・・・・・・・。
あの子、動かないけど・・・・・打ち所が悪いとかそういう感じ?
ったくー・・・面倒くせーな・・・。
俺はバイクのキーを抜き、バイクから降りた。
そしてその子のもとに行き、
「おい・・・・大丈夫?」
そう言うと、ゆっくり起き上がり・・・でも、まだゼーゼーしてる。
なんなんだよー・・・・。
「おい、起きろよ・・・俺犬見て来るから!!」
そう言って手を差し伸べると・・・その子は顔を上げ俺の手を掴んで立ち上がった・・・。
・・・・・・・・///////////////
サラッとしたアッシュ系の髪で・・・前髪の間から見える真ん丸の目。
沖縄ではあまり見ない・・・真っ白な肌の子は、真っ白なワンピースをはたき・・・。
「あ・・ハァ・・ご・・ごめんなさい・・・」
・・・・・・・・・。
俺は・・・。
「あ・・・//////お前・・・ゆっくり来ていい!俺見てくる・・・・」
そう言って、・・・海まで走った。
今日は風もあって、波が高い。
あのバカ犬ちゃんは何処行った?
砂浜迄行くと、今日は観光客も少ないビーチ・・・・。
大きな波が押し寄せ・・・砂浜にも・・・犬は・・・いない。
おかしいな・・・。
確かにこっちに走って行ったのに・・・・・。
すると、
「ワンワンワンッ!!・・・・・・・・」
凄い鳴き声が、海の方から聞こえた。
ェエッ?!
海の方を見ると、あの小さな犬が・・・丁度波にのまれて・・・・・
「何だあの犬っ・・・・・」
俺は慌てて、着ていた学ランを脱ぎシャツを脱いだ。
すると、さっきのあの女の子が走って来て・・・・。
「ウニ・・・やだ・・どうしよぉ・・・・」
泣きそうになりながら言った。
俺は脱いだシャツと学ランをその子に押し付け、
「そこで待ってろ・・・・」
そう言って海の中に入って行った。
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