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MASAYA
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ナツが出て行って5分くらいした時・・・・。
ガラガラッ・・・と私の背後で扉が開く音が聞こえた。
「あ・・・ナツー・・・これってさ、・・・・・・」
と、見つけた備品を手に取って振り返ると・・・・・・。
あ・・・・・・・・・。
そこに立っていたのは、ナツではない・・・・・・。
ビックリして思わずポケットに入れていた携帯を出した。
すると、
「そんなに慌てなくても良くない??・・・・蓮見さんー・・・・」
ゾクッとするその声・・・・。
あの・・・昨年の花火大会以降、私はこの人に会わないよう・・・関わらないように避けていた・・・・のに・・・・。
「あ・・・宮里君・・・何か用???私探し物もう終わったから・・・・・」
そう・・・。
そこに居たのは宮里昌也だった。
『不味い』
直ぐにそう思って、扉の方に向かうと・・・・・宮里君の横を通り抜ける時・・・・グッと私の右手首に強い感触。
下を見ると、宮里君の手が私の右手首を掴んでいた。
「そんなに直ぐに逃げなくても・・・・・良くない?」
ニヤッと笑って・・・細くて鋭い目で私を・・・睨んだ・・・・。
鳥肌が立った・・・・。
「やっ・・・・」
直ぐに手を払って扉を開けようとすると、
「や、じゃねーよ・・・・・ファンサービスしてくれないのー???俺この前のお前の写真集買ってやったんだぜ????」
そう言って私の手首をまた掴んで私の顔を覗き込んできた・・・・。
「は・・放して・・・・・・」
「放さないよー・・・・ねぇ、この前の写真集でさ・・・・水着で色っぽいのあったじゃん?・・・・あれー・・・・今やってよ」
何言ってるの??・・・この人・・・・・。
「やだっ・・・・・やめて・・・・・・」
直ぐに手を払って宮里から離れ、手に持っていたスマホを弄ると・・・・
「おいおい、旦那に電話か?・・・・ちょっと俺と遊ぼうぜ?直ぐに終わるよ・・・お前が大人しくしてれば」
細い目・・・・ガタガタな黄色い歯を見せて笑って、私が持っていたスマホを手からすっと抜き、テーブルの上に置いた。
そして私の頬をグイッと掴むと・・・・
「おい・・・・早く俺にキスしてよ・・・・舌出して・・・・淳にいつもやってんだろー????大事なファンにちゃんとお礼してくれないと・・・・・」
「やっ・・やめてよ・・・・」
どうしよう・・・・逃げないと・・・逃げないと・・・・・・。
なのに恐怖で足がすくんで動けない・・・・。
「淳とはもうやった??淳にはどんなことしてやってんだよ?お口でご奉仕してんだろ???」
そう言って・・・制服のズボンに手をかけた・・・・。
私はその隙に宮里の脇を抜け扉に・・・・。
すると後ろから腰を掴まれて引き戻された・・・・・・。
「イヤッ・・・痛い!!!!!!」
「うるせぇっ・・・・・こっちこい!!!」
勢いよく床に押し倒されて・・・・腕でグーっと首を押さえつけてきた・・・・・。
「ヤッ・・・・・・苦しいっ・・・・・・」
宮里の胸を押し目を瞑ると、
「はぁっ?!・・・・なんだお前・・・・・苦しいの好きか?あーー????」
そう言って更に首を押さえつけてきた・・・・・・。
「いやぁっ・・・・・・・・・・・・」
脚をバタバタさせ、どうにかそこから逃げ出せないかと・・・・必死に暴れて、宮里の脚に私の蹴りが当たると・・・・
「いってぇっ・・・・・」
一瞬宮里が離れ・・・・私は慌てて床を這って逃げた・・・・・。
「おい!!!・・・後ろから突っ込んでやるっ!!!」
ひぃっ・・・・・・・。
直ぐに後ろから被さってきて首に腕をかけ・・・・・後に引いた。
「うっーーーー・・・・・・・・・」
もう・・・本当に死ぬんじゃないかって・・・・思うくらい苦しい。
「直ぐに気持ちよくしてやるからな・・・・・・・」
宮里はそう言って笑いながら私のスカートのすそを捲った・・・・。
淳っ・・・・・
私・・・・・・
あの花火の日・・・・ちゃんと最後まで淳にしてもらえばよかった・・・・・・。
こんな風に、初めての経験することになるの?
そう・・・・頭を過ったの・・・・・。
その時・・・・。
ドンドンドン!!!!
と、扉をたたく音・・・・・・。
宮里は私をやっと解放し・・・・私はそのまま床に倒れ込み、苦しくて咳き込んだ・・・・・。
た・・・助かった・・・・。
首が苦しくて・・・目が回る・・・。
「邪魔しやがって・・・・・・」
宮里がボソッとそう言って立ち上がると・・・・・。
「中に誰かいるのか?!・・・開けなさい!!!!」
外から先生らしき人の声・・・・・。
私は首を抑えゆっくり起き上がり・・・・宮里を見ると・・・・。
宮里は私をジッと睨み
「チクりたかったら言っていいよ・・・・淳なんて怖くないから・・・・・」
そう言って笑った・・・・。
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