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顔
1
—凛side
・・・・・・・・・・・。
あれ・・・・???
あ・・・・・・。
ここって・・・・何処だろう・・・・・・。
凄く自分の視界が狭くて・・・・目だけをゆっくり動かし・・・でも、天井しか見えない。
真っ白な天井・・・・。
凄く静かな・・・この部屋・・・・。
なんか凄く良い香りする。
何度か瞬きをすると、
「凛・・・・???」
って・・・・私が大好きな・・・・あの声が聞こえたの。
動かしずらいけどゆっくりと顔を声がする方に傾けると、・・・・・そこに、私が大好きな淳が・・・・ワイシャツ姿で見えた・・・・。
淳・・・・・・。
「ぁ・・・・・・・・・・」
ん???
あれっ????
「・・・・・・・・っ」
淳は私の顔に近付いて、手を撫でながら・・・・・。
「凛?????」
・・・・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・ッ」
声・・・・・・。
声が・・・・・。
—淳side
「失声症っ?????」
俺はまた・・・・医院長先生の話を聞いていた・・・・・。
何故?????
凛が朝、目を覚ましたが・・・・声が出ないようで、話したそうにするが・・・・声が・・・・・。
「そうだね・・・まぁ、一時的なもので・・・・精神的身体的ショックからなる人が多いかな・・・どのくらいで回復するというのも個人個人違うから、早い人は1週間ほど・・・長いと何か月もという事もある・・・・」
何か月っ?!
「蓮見さんの場合・・・・多分あの日のあの・・・事件が、かなりのショックが大きかったと思われるし・・・少し長い目で様子を見てあげた方が良いかもね・・・・・」
何か月か・・・かかるかもしれないのか・・・・・・。
診察室から出て、凛が待つ病室に向かうと・・・・・病室から出てきたのは、由美さんと達也だ・・・・。
「あー・・・・・今ちょっと・・・・医院長先生と話してた・・・・・」
そう言うと、由美さんが
「凛・・・・声出ないみたい???」
心配そうな顔でそう言った・・・・・。
—由美side
今日、予定通り事務所で仕事を終え・・・少し早く病院に行けそう!!って思ってたら丁度よく達也君が直ぐ近くのカフェに居るって・・・そう言われて、予定より早く着いた私達。
病室に行くと淳君はおらず、凛が横になっていた。
包帯が顔に巻かれていて、でも・・・口と目は少し見える感じ・・・・。
普通に凛に話しかけたら・・・・。
声が出ないみたいで・・・・凛・・・泣いてた・・・・・。
「失声症??」
私達3人は喫煙所で淳君の話を聞いていた・・・・。
失声症・・・って・・・・聞いたことがあるようなないような・・・・。
「この前の事件のショックから一時的にとは言われましたが・・・治るのは個人差があって・・・どれ位とは言えないそうです・・・・・」
淳君はそう言って煙を吐いた。
そんな・・・・・。
「まぁ・・・不便さはありますが・・・・治らないわけではないし・・・先生には少し様子を見ようってそう言われました」
凛がさっき泣いてて・・・・改めて、昨日達也君と羽目を外してあんな風にしてしまった自分を・・・少し恥じた・・・・。
私って駄目だなー・・・・・。
はぁぁ・・・・・。
淳君は凛の病室に行き、その後・・・・一度マンションに戻って着替えて来ると言い・・・病院を出た。
—凛side
起きて目が覚めたら・・・・。
声が出なかった。
正直、凄くショックでつい・・・・泣いてしまった。
でもね、よく考えてみたら・・・・この前までの自分の置かれていた状況や立場を考えたら・・・・今声が出なくても幸せだよなって思った・・・・。
さっき、看護師さんが来て・・・・
『失声症は一時的なもの』
そう言って説明が書かれている資料を持ってきてくれた・・・・。
直ぐに先生も来てくれて、説明をしてくれたけど・・・・元に戻るまで個人差があるけどそこは焦らず、ゆっくり体と心を休めなさい・・・ッて・・・そう言われた。
淳も、焦らないでいいからって・・・・そう言ってくれた・・・・・。
声が出ないって不思議。
耳も聞こえて、出そうなのに・・・・・出ない・・・・・。
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