72 / 80
竜親、町興し編
六十七話、話し合い④
しおりを挟む
荷馬車と人員の準備出来たので向かうことにした。
ゴブリンたちの状態は報告を聞く限り危ないだろうしね。
荷馬車を引くのはうちの子たち、馬力あるしね。
私?私はお留守番よ。
私のいない間に人間たちに何かしないとも限らないしね、逆も然りだけど。
そう言うわけで、現在はこの後の話し合いをすることにしたの。あの甥っ子リザードマンの処遇もね。結局、邪魔してくれたし、というより足手まといになっただけね。もっと頑張って欲しかったわ、どうせ手を出すなら。
それよりもうちに来るオーガやオークにダークエルフたちの話し合いの結果から聞きましょう。そっちの方が大事、私にとってはね。
私はうちに来る可能性がある部族たちのところに向かった。
なんか、良い感じに集まってるんだよね。ダークエルフたちも含めて。これはみんなうちに来るで良いのかしら?
ちゃんと聞いておかないとね。
「それで?どうなったの?」
「ええ、私たちオークは一緒に住まわせて欲しい。ダークエルフたちのことも同情できるし、彼らの頑張りを近くで見たいと思う」
「そう」
オークの代表が発言した。
代表だけでなく、部族全体の表情が穏やかだし、悔恨が残ってる風でもない。これは本当にダークエルフたちを認めているんだろうね。
「我らオーガもそうだ。今回の件、全ては人間たちの所業だ。あなたは信頼できる、そんなあなたが彼らダークエルフのことを責任持つというのならそれを信じる」
「分かったわ」
あら、強い言い方をしてダークエルフたちを見ているけど、その目はオークたちと同じね。
ふふ、案外みんな仲良くできそうでよかったわ。
あとはダークエルフたちね。
「で、ダークエルフたちは?」
「我々も世話になりたい。この状況を変えてくれたのはあなただ。今も我々をここまで擁護してくれている。その恩をしっかりと返していきたい」
「分かったわ」
正直、この状況でダークエルフたちがここまでいうとは思わなかったわ。なんせ、いまだに子供達を返していない状況なのだから。
だけど、そこまで信用してくれるなら頑張るしかないでしょ。
なんとなくなんだけど、我が子も喜んでる感じがするわ。……って!なんだかもう孵りそうなんだけど!!
《うむ、どうやら今回の争いで間接的にじゃが魔力を余分に感じて産まれるのが少し早まったようじゃな》
なんと!?
そういうことなら早く終わらせて帰らないとね!ちゃんと私たちの町で生まれて欲しいし。
《そうじゃな》
そういうことで話再開!
「ゴブリンたちも合わせて4種族とも面倒を見るわ。何度も言うけど、建設中だからあなたたちも頑張るのよ」
「ああ」
「分かった」
「了解」
これでこっちの一件は終わったわね。
ゴブリンたちの状態は報告を聞く限り危ないだろうしね。
荷馬車を引くのはうちの子たち、馬力あるしね。
私?私はお留守番よ。
私のいない間に人間たちに何かしないとも限らないしね、逆も然りだけど。
そう言うわけで、現在はこの後の話し合いをすることにしたの。あの甥っ子リザードマンの処遇もね。結局、邪魔してくれたし、というより足手まといになっただけね。もっと頑張って欲しかったわ、どうせ手を出すなら。
それよりもうちに来るオーガやオークにダークエルフたちの話し合いの結果から聞きましょう。そっちの方が大事、私にとってはね。
私はうちに来る可能性がある部族たちのところに向かった。
なんか、良い感じに集まってるんだよね。ダークエルフたちも含めて。これはみんなうちに来るで良いのかしら?
ちゃんと聞いておかないとね。
「それで?どうなったの?」
「ええ、私たちオークは一緒に住まわせて欲しい。ダークエルフたちのことも同情できるし、彼らの頑張りを近くで見たいと思う」
「そう」
オークの代表が発言した。
代表だけでなく、部族全体の表情が穏やかだし、悔恨が残ってる風でもない。これは本当にダークエルフたちを認めているんだろうね。
「我らオーガもそうだ。今回の件、全ては人間たちの所業だ。あなたは信頼できる、そんなあなたが彼らダークエルフのことを責任持つというのならそれを信じる」
「分かったわ」
あら、強い言い方をしてダークエルフたちを見ているけど、その目はオークたちと同じね。
ふふ、案外みんな仲良くできそうでよかったわ。
あとはダークエルフたちね。
「で、ダークエルフたちは?」
「我々も世話になりたい。この状況を変えてくれたのはあなただ。今も我々をここまで擁護してくれている。その恩をしっかりと返していきたい」
「分かったわ」
正直、この状況でダークエルフたちがここまでいうとは思わなかったわ。なんせ、いまだに子供達を返していない状況なのだから。
だけど、そこまで信用してくれるなら頑張るしかないでしょ。
なんとなくなんだけど、我が子も喜んでる感じがするわ。……って!なんだかもう孵りそうなんだけど!!
《うむ、どうやら今回の争いで間接的にじゃが魔力を余分に感じて産まれるのが少し早まったようじゃな》
なんと!?
そういうことなら早く終わらせて帰らないとね!ちゃんと私たちの町で生まれて欲しいし。
《そうじゃな》
そういうことで話再開!
「ゴブリンたちも合わせて4種族とも面倒を見るわ。何度も言うけど、建設中だからあなたたちも頑張るのよ」
「ああ」
「分かった」
「了解」
これでこっちの一件は終わったわね。
10
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる