転生して竜の親になりました~でも、スライムなんですけど?!~

桜月雪兎

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竜親、町興し編

六十七話、話し合い④

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 荷馬車と人員の準備出来たので向かうことにした。
 ゴブリンたちの状態は報告を聞く限り危ないだろうしね。
 荷馬車を引くのはうちの子たち、馬力あるしね。
 私?私はお留守番よ。
 私のいない間に人間たちに何かしないとも限らないしね、逆も然りだけど。
 そう言うわけで、現在はこの後の話し合いをすることにしたの。あの甥っ子リザードマンの処遇もね。結局、邪魔してくれたし、というより足手まといになっただけね。もっと頑張って欲しかったわ、どうせ手を出すなら。
 それよりもうちに来るオーガやオークにダークエルフたちの話し合いの結果から聞きましょう。そっちの方が大事、私にとってはね。
 私はうちに来る可能性がある部族たちのところに向かった。
 なんか、良い感じに集まってるんだよね。ダークエルフたちも含めて。これはみんなうちに来るで良いのかしら?
 ちゃんと聞いておかないとね。
「それで?どうなったの?」
「ええ、私たちオークは一緒に住まわせて欲しい。ダークエルフたちのことも同情できるし、彼らの頑張りを近くで見たいと思う」
「そう」
 オークの代表が発言した。
 代表だけでなく、部族全体の表情が穏やかだし、悔恨が残ってる風でもない。これは本当にダークエルフたちを認めているんだろうね。
「我らオーガもそうだ。今回の件、全ては人間たちの所業だ。あなたは信頼できる、そんなあなたが彼らダークエルフのことを責任持つというのならそれを信じる」
「分かったわ」
 あら、強い言い方をしてダークエルフたちを見ているけど、その目はオークたちと同じね。
 ふふ、案外みんな仲良くできそうでよかったわ。
 あとはダークエルフたちね。
「で、ダークエルフたちは?」
「我々も世話になりたい。この状況を変えてくれたのはあなただ。今も我々をここまで擁護してくれている。その恩をしっかりと返していきたい」
「分かったわ」
 正直、この状況でダークエルフたちがここまでいうとは思わなかったわ。なんせ、いまだに子供達を返していない状況なのだから。
 だけど、そこまで信用してくれるなら頑張るしかないでしょ。
 なんとなくなんだけど、我が子も喜んでる感じがするわ。……って!なんだかもう孵りそうなんだけど!!
《うむ、どうやら今回の争いで間接的にじゃが魔力を余分に感じて産まれるのが少し早まったようじゃな》
 なんと!?
 そういうことなら早く終わらせて帰らないとね!ちゃんと私たちの町で生まれて欲しいし。
《そうじゃな》
 そういうことで話再開!
「ゴブリンたちも合わせて4種族とも面倒を見るわ。何度も言うけど、建設中だからあなたたちも頑張るのよ」
「ああ」
「分かった」
「了解」
 これでこっちの一件は終わったわね。



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