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プロローグ
死亡
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私、桜坂雫は仕事に忙しい日々にある休日を楽しんでいた。
今日は楽しみにしていた本の発売日だ。いつも行くアニメ専門店に足を向け、目当ての物や目についた物を購入し、いつも通う落ち着きのある喫茶店の隅の席で楽しんだ。
ここは私のお気に入りなのだ。落ち着いた雰囲気と隅の方に行けば人の目から隠れられる。ここで買ったばかりの本を常備しているカバーで一応隠しながら読んでいる。
本を読んでいると私は自然と顔に出てしまうのでこのように隠れられるところがいいのだ。人目を気にしながら読むのは気を使って嫌だ。
仲良くなった店員さんと少し話を楽しんだ、向こうが休憩時間だからだ。無理に引き止めてはいないよ、いや本当に。同じ趣味なのだ。
私の真向かいに座った。その顔は少しにやけている。私の読んでいる本が分かったからだ。この本は二人共通の好みの奴なのだ。
「シーちゃんも好きだね、それ」
「ミーさんもでしょ」
「まぁね、面白いし。何よりキャラがいい」
「そうだよね!この子がいいわ」
「分かる!こっちもいいけどね」
「確かに」
ミーさんこと水谷智子さんがここで知り合った仲間だ。実はいつも隅っこに座る私を気にしていたらしい。私が読む本すべてにカバーしているからタイトルなどが把握できなかったのとタイミングが合わず、接客できなかったらしい。
まぁ、本のサイズで何か分かる訳ないので仕方ない。これで純文学や教材系だったら話がしにくい。まぁ、私自身は気付いてはいなかったがニヤニヤしていたらしいので教材系ではないと判断したらしい。
そんなもんここまで来て読まないよ、読みたくもない。
それでしびれを切らしたミーさんが休憩に入ると一目散に私の所に来て話しかけたことで今の関係になった。いきなり来て話しかけられたので私は大いに驚いた。その時読んでいた本が本だったのも一つの要因だった。
誰が年齢制限のないギャク系だったとはいえ、薄い本を読んでいる時に話しかけられて驚かないか、私は驚くし慌てる。その時も大いに慌てた。隠しようがないのだ。カバーのしようもないヤツだし。まぁ、だからこそ話しかけてきたらしいが。
「水谷さん、休憩時間忘れないでよ」
「分かってるよ!渉ったら」
「そう言ってこの前忘れたでしょ」
「うう~、善処します」
「お願いだよ、桜坂さんはゆっくりしていってくださいね。はい、アイスティー、僕のおごりね」
「わぁ~い!ありがとうございます、上野さん」
「ありがとう、マスター!」
「どういたしまして」
この話かけてきた穏やかな優しい男性はここのマスターである上野渉さんだ。私たちの話は分かっていないがいつも優しく聞き流してくれる。
かかわらない方が良いと分かっているからだ。その通りなんですよね。
話を知らない相手に一から全部説明してしまって話が止まらなくなってしまう。これも経験している。この時の犠牲者は私の友人だ。彼女も聞き流すスキルがうまいので聞き流してくれる。私が話したいだけなのを分かっているからだ。いつもすまない、わが友人よ。
話を戻そう。
実はこの上野さんとミーさんは付き合っている。まぁ、だから地雷なの分かっているんだけどね。
ミーさんは自分の趣味を全く隠さず、それを話したうえで上野さんと付き合っている。それを受け止めた上野さんもすごいが、隠さなかったミーさんはむしろ尊敬する。
どうも隠してまで付き合う気がなかったらしい。どんなに好きでも趣味を捨てる気にはならないそうだ。羨ましいの一言に尽きる。
私なんて年齢=彼氏いない歴の人間だ。見た目は…うん、よくわからん。私は自身を高く評価できる存在ではない。低くならいくらでもできるがそれをした暁には自己嫌悪の嵐だ。
うん、やめておこう。こういうのは第三者の目が一番だろう、なので私の容姿に関しては保留。
でもまぁ、本当に。
「ミーさんがうらやましいよ」
「何でさ?」
「上野さんという立派な彼氏がいるではないか」
「あのねぇ~、私から言わせればシーちゃんに彼氏がいない方が不思議なんだけど?顔は結構かわいい系だし、胸も結構あるでしょ」
「おかげで男装できません、やりたいコスがあるのに」
いや本当に友人からは文句を言われるのだが私からしたら邪魔なのだ、この胸は。
コスプレイヤーではないが一度はやってみたいコスが私にはあるのだ。男性キャラなので胸は邪魔だ、そして隠し切れない。もう少し小さくてもいいと思う。
するとミーさんが呆れたような顔をして私を見ている。なぜ?
「何を望んでいる、この愚か者。彼氏が欲しいんじゃないのか。なぜコスに走る、コスプレに」
「まさかの暴言!いや、普通に彼氏欲しいけど」
「なら自分の武器をしっかり使いなさい。ちょっとかわいくメイクすれば落ちるでしょうに」
「いえ、上野さんのように私の趣味を容認してくれる相手を募集します」
「まぁ、その気持ちはよくわかる」
そんな話をしているとミーさんの休憩時間が終わった。
時間を忘れがちな私たちの為に上野さんが教えに来てくれた。本当にありがたいの一言だ。そんな上野さんは苦笑していた。そうなのだ、私たちはいつもこんなのだ。だから上野さんの苦笑もわかる、私たちにも自覚がある。
名残惜しそうな、いまだに話足りないようなミーさんを見送って私はもらったアイスティーを飲み干すと店を出るために席を立った。
「いつもありがとうね、智の話し相手になってくれて」
「いや、私も楽しんでいますので」
「そう言ってくれると嬉しいよ、また来てね」
「はい」
もちろんその後はもう読まないだろう本をそのまま古本屋に売った。一人暮らしの私に大量の本を置けるスペースなどないがそれだけが理由ではない。
私の仕事は介護でまあ安月給だ。そんな中趣味にお金をかけるには日々の節約も大事だが物を溜め込まないのも大事だ。だからスペースだけの話ではない。
読まない本をいつまでも置いておくより売って少しでもお金にしないといざという時に痛い目を見る。いや、過去に一度痛い目を見たからこそなんだが。
最近ではレンタルコミックがあるがそれはある程度人気がないと入らない可能性が強いのであまり頼らない、というより待っていても入らないから諦めた。これも経験済みだ。
今日も結局目的の本だけを持ってアパートに向かっている。
信号待ちをしていると後ろの方で数人の大き目な声が聞こえた。つい見てしまうと数人の男子高校生がふざけ合っている。
楽しそうで何よりだが今は平日の昼過ぎ、少年たちよ、学校はどうした?それに話し声が大きくてうるさい。周りの迷惑も考えろとその場にいる面々は思っているようで顔をしかめているが一向に注意しない、私を含めて。
まぁ、知らぬ存ぜぬを通す方が楽だからね。信号待ちの少しの時間我慢すればいいので誰も注意などしない。
そうやって信号が変わるのを待っていると後ろで「ちょっ、おい!」という、慌てたような声が聞こえた。
聞こえたと同時に私の背中に衝撃が来た。これがカバンとかならよかった。うん、痛いだろうけどよかったと思う。その衝撃は人だった、しかも二人分。
不意打ちであったこともあり、私は前によろけた。うん、踏み止まれなかったよ。踏み止まれたならどれだけよかったか。なぜ私がそう話すかというと車が直進してきたからだ。
踏み止まれなかった私はそのままその車にぶつかった、ようは轢かれた。
辺りは騒然となった。私にぶつかってきた男子学生たちは青褪めている。車から降りて来た人もそうだ。
車の人なんてかわいそうだ、ただ普通に走っていただけなのに被疑者になってしまった。
男子学生諸君は自嘲しなさい、ふざけ合うのもこんな事故につながるのだから。
なんて思いながらも声も出ないし、身体も動かない。というより確実に死ぬだろう私自身が他人事でおかしな話だ。体中痛いし、熱を持っているように熱い。なのに頭の中はこんなにも他人事だ。周りでは救急車だ、なんだと忙しくしているのに。
ああ、だんだんと視界が見えなくなっている。死ぬ間際は暗く寒いのだな、なんていまだに他人事で私の人生は終わったようだ。
今日は楽しみにしていた本の発売日だ。いつも行くアニメ専門店に足を向け、目当ての物や目についた物を購入し、いつも通う落ち着きのある喫茶店の隅の席で楽しんだ。
ここは私のお気に入りなのだ。落ち着いた雰囲気と隅の方に行けば人の目から隠れられる。ここで買ったばかりの本を常備しているカバーで一応隠しながら読んでいる。
本を読んでいると私は自然と顔に出てしまうのでこのように隠れられるところがいいのだ。人目を気にしながら読むのは気を使って嫌だ。
仲良くなった店員さんと少し話を楽しんだ、向こうが休憩時間だからだ。無理に引き止めてはいないよ、いや本当に。同じ趣味なのだ。
私の真向かいに座った。その顔は少しにやけている。私の読んでいる本が分かったからだ。この本は二人共通の好みの奴なのだ。
「シーちゃんも好きだね、それ」
「ミーさんもでしょ」
「まぁね、面白いし。何よりキャラがいい」
「そうだよね!この子がいいわ」
「分かる!こっちもいいけどね」
「確かに」
ミーさんこと水谷智子さんがここで知り合った仲間だ。実はいつも隅っこに座る私を気にしていたらしい。私が読む本すべてにカバーしているからタイトルなどが把握できなかったのとタイミングが合わず、接客できなかったらしい。
まぁ、本のサイズで何か分かる訳ないので仕方ない。これで純文学や教材系だったら話がしにくい。まぁ、私自身は気付いてはいなかったがニヤニヤしていたらしいので教材系ではないと判断したらしい。
そんなもんここまで来て読まないよ、読みたくもない。
それでしびれを切らしたミーさんが休憩に入ると一目散に私の所に来て話しかけたことで今の関係になった。いきなり来て話しかけられたので私は大いに驚いた。その時読んでいた本が本だったのも一つの要因だった。
誰が年齢制限のないギャク系だったとはいえ、薄い本を読んでいる時に話しかけられて驚かないか、私は驚くし慌てる。その時も大いに慌てた。隠しようがないのだ。カバーのしようもないヤツだし。まぁ、だからこそ話しかけてきたらしいが。
「水谷さん、休憩時間忘れないでよ」
「分かってるよ!渉ったら」
「そう言ってこの前忘れたでしょ」
「うう~、善処します」
「お願いだよ、桜坂さんはゆっくりしていってくださいね。はい、アイスティー、僕のおごりね」
「わぁ~い!ありがとうございます、上野さん」
「ありがとう、マスター!」
「どういたしまして」
この話かけてきた穏やかな優しい男性はここのマスターである上野渉さんだ。私たちの話は分かっていないがいつも優しく聞き流してくれる。
かかわらない方が良いと分かっているからだ。その通りなんですよね。
話を知らない相手に一から全部説明してしまって話が止まらなくなってしまう。これも経験している。この時の犠牲者は私の友人だ。彼女も聞き流すスキルがうまいので聞き流してくれる。私が話したいだけなのを分かっているからだ。いつもすまない、わが友人よ。
話を戻そう。
実はこの上野さんとミーさんは付き合っている。まぁ、だから地雷なの分かっているんだけどね。
ミーさんは自分の趣味を全く隠さず、それを話したうえで上野さんと付き合っている。それを受け止めた上野さんもすごいが、隠さなかったミーさんはむしろ尊敬する。
どうも隠してまで付き合う気がなかったらしい。どんなに好きでも趣味を捨てる気にはならないそうだ。羨ましいの一言に尽きる。
私なんて年齢=彼氏いない歴の人間だ。見た目は…うん、よくわからん。私は自身を高く評価できる存在ではない。低くならいくらでもできるがそれをした暁には自己嫌悪の嵐だ。
うん、やめておこう。こういうのは第三者の目が一番だろう、なので私の容姿に関しては保留。
でもまぁ、本当に。
「ミーさんがうらやましいよ」
「何でさ?」
「上野さんという立派な彼氏がいるではないか」
「あのねぇ~、私から言わせればシーちゃんに彼氏がいない方が不思議なんだけど?顔は結構かわいい系だし、胸も結構あるでしょ」
「おかげで男装できません、やりたいコスがあるのに」
いや本当に友人からは文句を言われるのだが私からしたら邪魔なのだ、この胸は。
コスプレイヤーではないが一度はやってみたいコスが私にはあるのだ。男性キャラなので胸は邪魔だ、そして隠し切れない。もう少し小さくてもいいと思う。
するとミーさんが呆れたような顔をして私を見ている。なぜ?
「何を望んでいる、この愚か者。彼氏が欲しいんじゃないのか。なぜコスに走る、コスプレに」
「まさかの暴言!いや、普通に彼氏欲しいけど」
「なら自分の武器をしっかり使いなさい。ちょっとかわいくメイクすれば落ちるでしょうに」
「いえ、上野さんのように私の趣味を容認してくれる相手を募集します」
「まぁ、その気持ちはよくわかる」
そんな話をしているとミーさんの休憩時間が終わった。
時間を忘れがちな私たちの為に上野さんが教えに来てくれた。本当にありがたいの一言だ。そんな上野さんは苦笑していた。そうなのだ、私たちはいつもこんなのだ。だから上野さんの苦笑もわかる、私たちにも自覚がある。
名残惜しそうな、いまだに話足りないようなミーさんを見送って私はもらったアイスティーを飲み干すと店を出るために席を立った。
「いつもありがとうね、智の話し相手になってくれて」
「いや、私も楽しんでいますので」
「そう言ってくれると嬉しいよ、また来てね」
「はい」
もちろんその後はもう読まないだろう本をそのまま古本屋に売った。一人暮らしの私に大量の本を置けるスペースなどないがそれだけが理由ではない。
私の仕事は介護でまあ安月給だ。そんな中趣味にお金をかけるには日々の節約も大事だが物を溜め込まないのも大事だ。だからスペースだけの話ではない。
読まない本をいつまでも置いておくより売って少しでもお金にしないといざという時に痛い目を見る。いや、過去に一度痛い目を見たからこそなんだが。
最近ではレンタルコミックがあるがそれはある程度人気がないと入らない可能性が強いのであまり頼らない、というより待っていても入らないから諦めた。これも経験済みだ。
今日も結局目的の本だけを持ってアパートに向かっている。
信号待ちをしていると後ろの方で数人の大き目な声が聞こえた。つい見てしまうと数人の男子高校生がふざけ合っている。
楽しそうで何よりだが今は平日の昼過ぎ、少年たちよ、学校はどうした?それに話し声が大きくてうるさい。周りの迷惑も考えろとその場にいる面々は思っているようで顔をしかめているが一向に注意しない、私を含めて。
まぁ、知らぬ存ぜぬを通す方が楽だからね。信号待ちの少しの時間我慢すればいいので誰も注意などしない。
そうやって信号が変わるのを待っていると後ろで「ちょっ、おい!」という、慌てたような声が聞こえた。
聞こえたと同時に私の背中に衝撃が来た。これがカバンとかならよかった。うん、痛いだろうけどよかったと思う。その衝撃は人だった、しかも二人分。
不意打ちであったこともあり、私は前によろけた。うん、踏み止まれなかったよ。踏み止まれたならどれだけよかったか。なぜ私がそう話すかというと車が直進してきたからだ。
踏み止まれなかった私はそのままその車にぶつかった、ようは轢かれた。
辺りは騒然となった。私にぶつかってきた男子学生たちは青褪めている。車から降りて来た人もそうだ。
車の人なんてかわいそうだ、ただ普通に走っていただけなのに被疑者になってしまった。
男子学生諸君は自嘲しなさい、ふざけ合うのもこんな事故につながるのだから。
なんて思いながらも声も出ないし、身体も動かない。というより確実に死ぬだろう私自身が他人事でおかしな話だ。体中痛いし、熱を持っているように熱い。なのに頭の中はこんなにも他人事だ。周りでは救急車だ、なんだと忙しくしているのに。
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