転生して竜の親になりました~でも、スライムなんですけど?!~

桜月雪兎

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竜親、町興し編

二十四話、住処探し④

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 私とソーガを見てポカンとしていたドワーフたちだったけど、すぐに回復したらしく、私たちに武器を向けた。まぁ、急に魔物が現れたらそうなるよね、意外な組み合わせでも。
 私はそう思ったんだけど、ソーガは違ったらしく、武器を向けられたことに怒ったようで唸り声まで出した。おいおい、それじゃあ、怖がらせちゃうし、敵対しちゃうじゃないの!
「まさかここで妖狼族に会うとは!」
「なんかスライム連れてるけど!」
「貴様ら、ティア様が対話を望まれるから出てきたものを!無礼にも程がある!!」
「こやつがボスじゃないのか?!」
 うん、ほっとくと話がこじれそう。っていうよりもうこじれてるかなぁ。
 私はソーガの口というか、鼻というか、その辺りに乗った。鼻はふさいでないよ、息できないと困るからね。要は視線を合わせたくてしただけなんだ。器用に乗っています、自分でも不思議なくらい。
『ソーガ、威嚇ダメ!』
「だが、ティア様!」
『ここは魔物の棲み処、急に現れたら自分の身を守るために武器を取るよ』
「うう」
『うちの子がごめんなさいね、ドワーフさんたち』
「ス、スライムが……上?」
 ソーガが反省したのを見届けると私は再度ソーガの頭の上に乗った。いや、そうしないと視線が合わないんだよね。
 そんな私たちの様子を見てドワーフたちは驚きを隠しきれないようだ。まぁ、最弱モンスターが妖狼族を率いているのはかなり異様な光景だろうしね。これにまだゴブリンがいるとは本当に異様だろうなぁ。
 そんな話は置いておいて、ドワーフさんたちに聞きたいことがあるんだよね。
『おかしいかなぁ?まぁ、それは置いておいて』
「な、なんだ?」
『そんなに警戒しないでよ。見たところ冒険者でも兵隊でもなさそうだけど、こんな所で何しているの?』
「……言う必要があるか?」
『言いたくないなら聞かないけど、貴方たちだけでこの先に行くのはお勧めしないよ。うちには強い狼たちがいるけど、貴方たちだけだとこの先は危ないと思うよ」
 ううん、警戒心が強いなぁ。もしかしたら勧誘できないかも。まぁ、それはそれで別にいいんだけどね、今回仲間に出来なくてもいつかそれ相応の相手と交渉すればいいし。
 でもほっとけないんだよねぇ。
「何を根拠に?!」
『私たちには先に進んでいる子たちがいてね。その子たちの中にはゴブリンがいるの』
「異種族ぞろい」
『そうだね。それで、その子たちはある魔物に蹂躙されて住処を追われてきたの。そんなのに当たったら戦闘職の少なさそうな貴方たちに対処できる?ちなみにその魔物は若いギガンテスが一匹よ』
「ギ、ギガンテスだって?!」
「いくら一匹だと言っても……」
 うん、そうだよね。私も絶望するよ。いくら一匹だと言っても相手は巨人であるギガンテス、当たりたくないよ。数がいれば対抗手段もあるかもしれないけど、ということで誘てみようなぁ。
『私たちは新しい住処予定地に行くけど、どうする?』
「どうするとは?」
『一緒に行く?あ、この中に衣服を作ったり、建築できる人いる?正直、住処を作るのにそういう人がいる方が嬉しいから誘いたいんだけど』
「そこにはどれぐらいかかる?」
『普通に歩いて一日半から二日かな?』
「わかった。確かに、このまま進むには不安要素も強い、俺たちは帰る場所がない。一緒に暮らしていいというのなら最大限の協力をする。俺たちのほとんどが職人なんだ」
『了解、じゃあ、一緒に行こう。目をつけている所は結構良い所だよ』
 先頭に立って仲間を守ろうとしていた一人が一緒に暮らす事を判断した。ほとんどが職人だってことは戦闘は控えたいってことだろうね。
 ここでドワーフの家族ゲット!さぁさぁ、前に行った子たちと合流して新しい住処に行こう!
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