転生貴族可愛い弟妹連れて開墾します！～弟妹は俺が育てる！～

第一章

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全員が入ったのを確認すると俺は上座となると一人用のソファーに腰を掛けた。
魔族の負傷戦敗奴隷はそのままエルツに任せた。
まぁ、側に着いてて貰うだけだが。

あ、アナスタシアとアルフェルトはギンたちと一緒に別室で遊んでいる。
ギンからヘルプが来ていたがもう少し頑張って遊んでやってくれ。
後でギンたちを労ってやらないとなぁ。
子供の相手ってかなり大変なんだよなぁ。
下手な魔獣とやりあうより……。

そして、クラウドの方は現在もラックとシリルの監視の元で仕事に勤しんでいるようだ。
ラックから連絡があった。
休憩が多いらしいがノルマをこなして貰わなければ王城に叩き返すだけだ。
仕事に関しては甘やかす気はない。

「全員集まったな」
「はい、カイト様」

バルトが代表して返答してくれた。
俺は軽く室内を見渡して誰も欠けてない・・・・・、増えていない・・・・・・ことを確認した。
俺が連れてきたメンツは勿論、換算済みだ。
それ以外に、という意味でだ。

問題はなさそうだったので説明をする事にした。

まずは保護したエルフ族の子供たちの事だな。
その後に購入した奴隷たちと引き取った負傷戦敗奴隷たちの事もだな。
最後にここにはいない妖精たちの事もだな。

「それでは今回の事の説明をする」
「「「「「「「はい」」」」」」」
「まずはそこにいるエルフ族の子供たちだ」

俺がエルフ族の子供たちの方を見ると全員の視線がそちらに向かい、子供たちはビクッと一緒にいたエルフ族の負傷戦敗奴隷にしがみついた。
ゴメンよ、怯えさせるつもりはなかったんだが。

「コラコラ、怯えさせるな。まぁ、彼らはある知人に頼まれて保護することになった。暫くはここでの生活に慣れて貰ってから誰かの養子にするつもりだ」
「誰かの、と言いますと？」
「……本当に誰にするかは決めてない。信頼できる相手に任せるつもりだ。将来的にはアルとアナの専属にでも出来ればと考えている」
「そうですか」
「ああ…………心配しなくていいよ。君たちのことは俺が保護したんだ。誰かの養子になれば戸籍として安定する、就職もうちで働けばいい……だから、安心しな」
「「「「はい」」」」
「うん、いい返事だ」

これでエルフ族の子供たちのことは周知できたな。
エルフ族の子供たちはまだ不安そうだが、おいおい慣れるだろう。
彼らも理解しているのだ。

生まれ故郷に帰れないことを。
しかし、それは今言うことではない。
使用人たちも何となく察したようだからな。

うちは他種族の事も理解している者が多い。
まぁ、ペットたちだけでなく、魔族とも繋がりがある我が家で働いていて他種族の事を学んでないのは相手に対して知らず知らずのうちに失礼を働く可能性があるから接客できない。
そうなると自然と仕事内容や役割が下がってしまうので皆が自発的に勉強するんだよなぁ。

とりあえずはエルフ族の子供たちが屋敷に慣れるまで様子を見よう。
ついでに将来的に主人となる予定のアルフェルトとアナスタシアの遊び相手にしとこう。
年頃の近い者がいる方がいいだろうしな。

次は購入した奴隷たちと引き取った負傷戦敗奴隷たちの話だな。