転生貴族可愛い弟妹連れて開墾します!~弟妹は俺が育てる!~

桜月雪兎

文字の大きさ
47 / 64
第一章

46

しおりを挟む
「まぁ、次は皆が気にしているだろう奴隷たちに関して話そう」
「はい」
「何、ドワーフ族と獣人族に人族の者たちは建築関係で必要だから手に入れてきた。人族の者は借金奴隷なので、借金完済後は仕事の出来次第で我が家で継続雇用か、紹介かを決めるつもりだ」
「分かりました」
「ドワーフ族と獣人族に関しては戦敗奴隷なので我が家専属だ。まぁ、分かっていると思うが奴隷とか関係なく我が家の使用人だ。そのつもりで対応してくれ」
「「「「「「「「はい」」」」」」」」
「うん」

彼らのような奴隷という身分では下に見られる事が多くある。
まともな対応をされないことが主らしい。
俺としてはそんなのを気にしないであげたい。
戦敗奴隷なんかは返品がない限り、一生をその主人に仕えなければならない。
不当な扱いはしてほしくない。

借金奴隷は借金を完済すれば普通の生活に戻れるが、戦敗奴隷は一生を奴隷として生きなければならない。
あとは主人がどういう立ち位置にするかで決まる。
だから、俺としては彼らは同じ使用人として生きて欲しい。

「主人よ、聞きたいことがある」
「なんだい?」

挙手をして俺に質問してきたのはエルフ族の負傷戦敗奴隷だった。

「私や竜人族に魔族の彼らをどうして引き取ったのですか?」
「うん?」
「正直に言いますと私たちは殆ど何も出来ません。こんな身体ですし」
「…………ああ」
「分かっています。私たちぐらいになれば殆ど価値がありませんし、行き先など一択でしたでしょう。ですが、あの方も貴方も私たちを引き取りました。どういう思惑があるのかちゃんと知っておきたいと思うのです。そういう目的で引き取られたようには思えませんので」
「そうだな」

エルフ族の負傷戦敗奴隷はまっすぐに俺を見ていた。
竜人族と魔族の負傷戦敗奴隷の方を見ると同じ顔をしている。
なんというか、本当に不思議なんだろうなぁと言う顔をしている。

確かに彼の言うようにザマスが引き取られなかったらそういう場所に送られていた可能性は大きい……と言うより確実だろう。
ザマスとしてはそれを回避するために引き取ったのだから。
多少値段に釣り合わなくても。

彼らが余計に不思議に思っているのは俺が彼らを引き取った……つまり、奴隷として購入していないからだろう。
まぁ、うちの使用人にするつもりだからなんだけどな。

「まぁ、不思議か。簡単に言うと俺にはお前たちのその欠損部を治す手立てがあるからだ」
「「「「「「「「「なっ?!」」」」」」」」」
「…………」

エルフ族と竜人族の負傷戦敗奴隷をはじめとした殆どの者たちが驚いていた。
魔族の負傷戦敗奴隷は俺の手立てを知っているので黙ったままだ。

我が家の使用人たちも知らないから驚いているよな。
知っているのは執事のバルトと俺の護衛兼補佐のエルツたちだけだ。
まぁ、完全な詳細はラルクを除いたペットたちしか知らないんだけどな。

ラルクには流石に教えられない。
信じてないわけではないが、情報漏洩は怖いからな。
まだあれで子供だし、いつポロリとなるか分からないからな。

「そ、そんなことが」
「出来るんだよ。だから、俺としては君たちは購入ではなく引き取り……つまり、保護対象だな。我が家の使用人として働いて貰う。うちはわりと力があるから大抵の者を退けることが出来る。それにこれは知人からの頼みだからな」
「「「…………」」」

三人とも、俺の言う知人がザマスだってことは分かっているようだ。

そう、ザンザビール商会としてみれば格安での販売でも良かったはずだ。
むしろ、その方が少しでも利益になるからだ。

だが、ザマスは引き取り……つまり、保護をして欲しいと頼んできたのだ。
それに答えなくては知人として失礼だろう。

「では、私たちの身体は……」
「完全に治せる。だが、多少時間がかかるし、副作用で治りきるまで深い眠りに入る」
「そう、ですか」
「ああ、そのための薬ももう用意している。あとはこの話の後に皆の自室を割り振り、治療に入るだけだ」
「「「はい」」」

どこか信じきれないと言う顔をしているが仕方ないだろうな。
だけど、じい様の薬は本当に欠損部も治してしまうのだ。

まぁ、いわゆる『完全回復薬エリクサー』だからな。
個人の状態に合わせた優れものだ。
万人向けの『完全回復薬エリクサー』とは比べ物にならない。

副作用と言ったが深く眠らすことで欠損部を修復する際に感じる痛みや違和感などを失くしてくれる為のモノなので副作用とも言い難いがな。

最後にオベロンとティターニアから貰った種や苗に借りた妖精たちの説明をしよう。
そうしたらやっと彼らの治療に入れるからな。









しおりを挟む
感想 87

あなたにおすすめの小説

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました

竹桜
ファンタジー
 誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。  その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。  男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。   自らの憧れを叶える為に。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

異世界で至った男は帰還したがファンタジーに巻き込まれていく

竹桜
ファンタジー
 神社のお参り帰りに異世界召喚に巻き込まれた主人公。  巻き込まれただけなのに、狂った姿を見たい為に何も無い真っ白な空間で閉じ込められる。  千年間も。  それなのに主人公は鍛錬をする。  1つのことだけを。  やがて、真っ白な空間から異世界に戻るが、その時に至っていたのだ。  これは異世界で至った男が帰還した現実世界でファンタジーに巻き込まれていく物語だ。  そして、主人公は至った力を存分に振るう。

無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです

竹桜
ファンタジー
 無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。  だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。  その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。 敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。 結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。 だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。 「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」 謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。 少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。 これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。 【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

処理中です...