兄弟の絆を紡ぐVRMMO記

桜月雪兎

文字の大きさ
4 / 10

4、最初の街・ファリシア

しおりを挟む
 三人が目を開けるとそこは始まりの街・ファリシアの中心地だった。このファリシアの中心地・エーテル公園の巨木がすべての冒険者の入り口となる。もちろん、この後のログイン・ログアウトは宿屋になるがこのエーテル公園の巨木も唯一、ログイン・ログアウトできる場所となっている。
 玲一は二人が物珍しそうに見渡しているのを苦笑しながら見ている。
「とりあえず、話を聞いてくれるか?」
「はい?」
「なんだ?」
「昨日の段階でギルマスには話しを通しているから、一度ギルドエリアに行くぞ」
「「はーい」」
 玲一は二人のいい返事を聞いて自分のウィンドウを出した。
 だが、二人ともがその画面を覗き込んでいて次の行動に出れない。
「おいおい、どうした?」
「兄貴のステータス見てる」
「玲兄ってレイってつけてるんだ」
 二人は玲一、改めゲームの中でのレイのステータスを見ている。レイも二人の好きなようにさせている。どうせ時間制限なんて今回はあまり気にしていないし、ギルメンに会わせるのが今回のメインイベントのようにレイは思ってる。

【プレイヤー名】 レイ
【職業:メイン/サブ】 剣士(Lv32)/魔術師(Lv38)
【HP】 2450/2450
【MP】 2180/2180
【STR:物理攻撃力】 325
【VIT:物理防御力】 286
【INT:魔法攻撃力】 410
【WIS:魔法防御力】 352
【DFX:命中率】 319
【AGI:回避率】 289
【スキル 7/10】 剣術(Lv58)/火魔術(Lv51)/風魔術(Lv32)/水魔術(Lv46)/光魔法(Lv68)/チャージ(Lv33)/受け流し(Lv62)
【控えスキル 3/10】 罠解除(Lv38)/罠探知(Lv38)/釣り(Lv29)
【装備】 フルプレートの鎧/魔術師のブーツ/フルプレートの小手/鋼の剣

 二人はレイのステータスを見て首を傾げた。
 それもそうだろう、スキルのレベルに対して職業レベルが上がっていない感じがしたのだ。それに装備もあまり強い物だと感じなかったのだ。
「兄貴、本当にこの装備で今までいたのかよ」
「おう、そうだぞ。それでもこれは他の装備が出来るまで用だ」
「他の装備?」
「ああ生産職のヤツが作ってくれているんだ。ただ、素材集めが大変な分遅くなっているがある意味制限があるようで燃える!」
「そうかよ」
 二人はそう力説するレイに苦笑していた。
 レイはステータス画面の下にあるメニューから『ギルド』を押すとギルド画面に移行した。

【所属ギルド名】 ブルー・ローズ
【ギルマス】 グランド
【ギルメン】 レイ/ユキ/リリー/アルナ 【ギルメン一覧】
【ギルドエリア】 1-15【入室】
【ツール】 ギルド内チャット/メンバーウィスパー/掲示板

 この画面が出てきた。ここからレイは【入室】ボタンを押して、そこから同行者の欄を2にした。そうすると目の前に虹色の空間が出来た。
「兄貴?」
「この先がギルドエリアだ。ギルドエリアは通常ではいけないからギルメンはこの【入室】ボタンで空間を開く、ギルメン以外はギルメンと一緒に行くか、ギルメン申請してギルメンになってから入るか、用事だけならそいつに【入室申請】するか、しか入れないようになっている」
「なるほど」
「お前らは俺が保護者だから同じギルドに入れるつもりだ。このギルドも最初に作った幹部組はリア友だから気にする必要ないからな。それにさっきも言ったが話は通している」
「「うん」」
「心配するな、一応の顔合わせをしたら俺のパートナーもつれて一緒に狩りに行くぞ」
「パートナー?」
「おう、いつも一緒に行動するヤツがいるんだよ。もうそいつとは二人で一人って思われているからパートナーだ」
 レイの後について二人はレイの所属するギルドに向かった。
 そこは等間隔で石壁があり、その中にいくつかの建物が入っている。場所場所によって雰囲気や建物の感じが違うが共通なのが入口の所に書いている数字とギルド名の入った木の立て看板だ。
 レイたちが向かったのは『1-15 ブルー・ローズ』という看板の所だ。
 そこは三つの建物が入っており、一つ目は白い漆喰の蔵のような建物、二つ目は石造りの建物、三つ目は煉瓦レンガ造りの見た目も一番いい屋敷のような建物だ。
 レイはその煉瓦造りの建物に入っていった。二人もレイの後ろについてその建物に入った。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...