13 / 60
13
しおりを挟む
「なら、まずは食料調達か。」
フィオニスが言う。
「最初の村に畑があったな。だいぶ痩せこけてはいたが。」
血に塗れてなければ、とフィオニスは心の中で続けた。村民の性根こそ腐ってはいたが、ある程度の大きさを誇る村だった。さらにフィオニスが去ってから、そこまで時間は経っていない。まだ食べられる食料は十分残っているはずだ。
「マリア、シリウスを頼んだ。」
「承知いたしました。」
「ジークフリートは私と共に。ディルムッドは、万が一に備えて城で待機を。」
「「はっ!!」」
ジークフリートとディルムッドがそれぞれ異なる敬礼をした。
「ニコラス、食材の知識は?」
「僭越ながら、少しばかり。」
「ならばニコラスと、ミシェルも同行してくれ。」
「はい。」
「かしこまりました。」
これで食料調達のメンバー揃った。
「せっかくだからその体に慣れるために、それぞれの方法で向かってくれ。村はこの森を東の方角に抜けたその先だ。近くに大きな沼地があるから直ぐに分かるだろう。」
そう言ってフィオニスは踵を返す。するとクンッと服の裾を引かれた。何かと視線を流せば、シリウスの姿がそこにはあった。その瞳には、明確な恐れが滲んでいる。
「“君に捨てられると思っているようだよ?”」
魔神が言う。
見れば、その細い指先が微かに震えている。そんなシリウスの様子に、マリアはその瞳に憂いを滲ませた。
フィオニスがフッと息を吐くと、ビクリとシリウスの肩が震える。伺うような視線をそのまま地面へと落とし、判決を待つ罪人のように顔を伏せた。
フィオニスは、そんなシリウスの頭をガッと掴んだ。大きく体が震えたが、気にする事なくそのまま髪をかき混ぜるように撫でる。
「私が留守の間、城を守るように。」
いいな?と念を押せば、弾けるようにシリウスが顔を上げた。その表情に浮かんでいたのは驚愕。そして微かな希望だ。
「ん、いい変化だ。」
そう言ってフィオニスは満足そうに笑う。
シリウスは、初めて見るフィオニスの笑顔に見惚れた。シリウスを搾取してきた村人のような下卑た笑みではない。柔らかく眦を下げ、その薄い唇は緩やかに弧を描いている。トクリ、と胸の奥が震えた。
何か、伝えなければ。
ハクリとシリウスの唇が動く。フィオニスはその動きに気づき、急かすことなく待った。
「‥‥ぃ‥」
今にも消えてしまいそうな声だった。
事実、フィオニス以外にはその言葉は届かなかっただろう。だがフィオニスは、確かに『はい』と言うシリウスの声を聞いたのだった。
村へは翼を持つフィオニスが真っ先に到着した。その後にジークフリートが続く。彼のその背中にはフィオニスの物によく似た、ドラゴンの翼がはためいている。
彼はその昔、亡国の騎士だったことがある。弱きを助け、強きをくじく高名な英雄。そんな英雄が、いくら性根が腐っているとはいえ、抵抗するまもなく惨殺された村人達をどう受け止めるのだろうか。だが村の惨状を見ても、ジークフリートは眉一つ動かすことはなかった。フィオニスは、そんなジークフリートにホッとしつつもどこか拍子抜けをしていた。
「これくらいでは動じませんよ。私はもっと悲惨な現場を数え切れない程に見てきたのですから。」
そんなフィオニスに気づいたジークフリートが言う。それと同時に、ジークフリートは魔王にしては気を使いすぎるフィオニスを心配した。優しすぎるあまり、心を壊してしまわないかと。
「すまない。転生してまだ日も浅く、甘さが捨てきれていないようだ。」
そう言ってフィオニスは苦笑する。そんなフィオニスに、ジークフリートは僅かに口角を上げて答える。
「ご安心を。貴方様が迷うのならば、その迷いごと私が斬って捨てましょう。」
「‥‥あぁ、その時はよろしく頼む。」
フィオニスは消しきれなかった自嘲を浮かべながら言う。
ジークフリートはその時決意した。フィオニスが罪悪感で苦しむのならば、それ以上の悪となってその心を救おうと。
その後しばらくして、6つの足を持つ馬へと変化したミシェルが続き、そこへ下半身を蛇に変えたニコラスが一拍遅れで到着した。元々肉体派では無い2人だが、フィオニスが作成した素体は優秀で、息切れすらしていない。
到着したニコラスは開口一番、
「蛇の体とはこの様に動かすのですね。」
そう言って、感心したように自身の下半身を見つめた。
この2人も、村の惨劇には顔色1つ変えることはなかった。まるで日常茶飯事とでも言うように。だが、放置した死体の数は、明らかに減っていた。散らばった骨や引き裂かれた衣服を見る限り、この辺りを根城とする魔物や獣に食い散らかされたのだろう。
フィオニスはまず、申し訳ない程度に耕された農地へと向かう。雑草が生え放題の農地には、半ば野生化した作物がポツポツと顔を出している。麦に似た穀類に、葉物。ナスやピーマンに似た野菜もあった。この辺りの物は、全て問題なく口にできるとニコラスは言った。
「あぁ、そこを掘り返してみてください。」
ニコラスが言う。その言葉に、ジークフリートが近くに落ちていたスコップで、畝を崩す。するとジャガイモや里芋に似たイモ類がゴロゴロと出てきた。これらすべて、フィオニスの空間魔法の中へとしまう。それからそれぞれが点在する家の中へ入って物色を試みる。まるで盗賊だな、とフィオニスは内心苦笑した。
「‥‥」
その時、フィオニスは何かに気付いて片眉を上げる。明らかに何か物色をしたような跡があるのだ。まさかと思い、家から出る。すると同じように家から出てきたジークフリートとかち合った。
「フィオニス様もお気づきになりましたか?」
ジークフリートが言う。
「あぁ。金目のものが一切ないな。」
そう返すと、ジークフリートの表情が険しくなった。
異変に気付いたのはフィオニス達だけではなかった。別々に家に入ったニコラスとミシェルもまた、その眉間にしわを刻んでいた。
「盗賊か?」
フィオニスが問う。
「もしくは近隣の村々。通りすがりの商人。たまたま外へ出ていた同じ住民の可能性もあります。」
ニコラスが答える。
「同じ村民が?」
「フィオニス様。この世界では、当たり前なのです。」
続くフィオニスの言葉に、ミシェルが抜け落ちた表情でそう落とした。
フィオニスが言う。
「最初の村に畑があったな。だいぶ痩せこけてはいたが。」
血に塗れてなければ、とフィオニスは心の中で続けた。村民の性根こそ腐ってはいたが、ある程度の大きさを誇る村だった。さらにフィオニスが去ってから、そこまで時間は経っていない。まだ食べられる食料は十分残っているはずだ。
「マリア、シリウスを頼んだ。」
「承知いたしました。」
「ジークフリートは私と共に。ディルムッドは、万が一に備えて城で待機を。」
「「はっ!!」」
ジークフリートとディルムッドがそれぞれ異なる敬礼をした。
「ニコラス、食材の知識は?」
「僭越ながら、少しばかり。」
「ならばニコラスと、ミシェルも同行してくれ。」
「はい。」
「かしこまりました。」
これで食料調達のメンバー揃った。
「せっかくだからその体に慣れるために、それぞれの方法で向かってくれ。村はこの森を東の方角に抜けたその先だ。近くに大きな沼地があるから直ぐに分かるだろう。」
そう言ってフィオニスは踵を返す。するとクンッと服の裾を引かれた。何かと視線を流せば、シリウスの姿がそこにはあった。その瞳には、明確な恐れが滲んでいる。
「“君に捨てられると思っているようだよ?”」
魔神が言う。
見れば、その細い指先が微かに震えている。そんなシリウスの様子に、マリアはその瞳に憂いを滲ませた。
フィオニスがフッと息を吐くと、ビクリとシリウスの肩が震える。伺うような視線をそのまま地面へと落とし、判決を待つ罪人のように顔を伏せた。
フィオニスは、そんなシリウスの頭をガッと掴んだ。大きく体が震えたが、気にする事なくそのまま髪をかき混ぜるように撫でる。
「私が留守の間、城を守るように。」
いいな?と念を押せば、弾けるようにシリウスが顔を上げた。その表情に浮かんでいたのは驚愕。そして微かな希望だ。
「ん、いい変化だ。」
そう言ってフィオニスは満足そうに笑う。
シリウスは、初めて見るフィオニスの笑顔に見惚れた。シリウスを搾取してきた村人のような下卑た笑みではない。柔らかく眦を下げ、その薄い唇は緩やかに弧を描いている。トクリ、と胸の奥が震えた。
何か、伝えなければ。
ハクリとシリウスの唇が動く。フィオニスはその動きに気づき、急かすことなく待った。
「‥‥ぃ‥」
今にも消えてしまいそうな声だった。
事実、フィオニス以外にはその言葉は届かなかっただろう。だがフィオニスは、確かに『はい』と言うシリウスの声を聞いたのだった。
村へは翼を持つフィオニスが真っ先に到着した。その後にジークフリートが続く。彼のその背中にはフィオニスの物によく似た、ドラゴンの翼がはためいている。
彼はその昔、亡国の騎士だったことがある。弱きを助け、強きをくじく高名な英雄。そんな英雄が、いくら性根が腐っているとはいえ、抵抗するまもなく惨殺された村人達をどう受け止めるのだろうか。だが村の惨状を見ても、ジークフリートは眉一つ動かすことはなかった。フィオニスは、そんなジークフリートにホッとしつつもどこか拍子抜けをしていた。
「これくらいでは動じませんよ。私はもっと悲惨な現場を数え切れない程に見てきたのですから。」
そんなフィオニスに気づいたジークフリートが言う。それと同時に、ジークフリートは魔王にしては気を使いすぎるフィオニスを心配した。優しすぎるあまり、心を壊してしまわないかと。
「すまない。転生してまだ日も浅く、甘さが捨てきれていないようだ。」
そう言ってフィオニスは苦笑する。そんなフィオニスに、ジークフリートは僅かに口角を上げて答える。
「ご安心を。貴方様が迷うのならば、その迷いごと私が斬って捨てましょう。」
「‥‥あぁ、その時はよろしく頼む。」
フィオニスは消しきれなかった自嘲を浮かべながら言う。
ジークフリートはその時決意した。フィオニスが罪悪感で苦しむのならば、それ以上の悪となってその心を救おうと。
その後しばらくして、6つの足を持つ馬へと変化したミシェルが続き、そこへ下半身を蛇に変えたニコラスが一拍遅れで到着した。元々肉体派では無い2人だが、フィオニスが作成した素体は優秀で、息切れすらしていない。
到着したニコラスは開口一番、
「蛇の体とはこの様に動かすのですね。」
そう言って、感心したように自身の下半身を見つめた。
この2人も、村の惨劇には顔色1つ変えることはなかった。まるで日常茶飯事とでも言うように。だが、放置した死体の数は、明らかに減っていた。散らばった骨や引き裂かれた衣服を見る限り、この辺りを根城とする魔物や獣に食い散らかされたのだろう。
フィオニスはまず、申し訳ない程度に耕された農地へと向かう。雑草が生え放題の農地には、半ば野生化した作物がポツポツと顔を出している。麦に似た穀類に、葉物。ナスやピーマンに似た野菜もあった。この辺りの物は、全て問題なく口にできるとニコラスは言った。
「あぁ、そこを掘り返してみてください。」
ニコラスが言う。その言葉に、ジークフリートが近くに落ちていたスコップで、畝を崩す。するとジャガイモや里芋に似たイモ類がゴロゴロと出てきた。これらすべて、フィオニスの空間魔法の中へとしまう。それからそれぞれが点在する家の中へ入って物色を試みる。まるで盗賊だな、とフィオニスは内心苦笑した。
「‥‥」
その時、フィオニスは何かに気付いて片眉を上げる。明らかに何か物色をしたような跡があるのだ。まさかと思い、家から出る。すると同じように家から出てきたジークフリートとかち合った。
「フィオニス様もお気づきになりましたか?」
ジークフリートが言う。
「あぁ。金目のものが一切ないな。」
そう返すと、ジークフリートの表情が険しくなった。
異変に気付いたのはフィオニス達だけではなかった。別々に家に入ったニコラスとミシェルもまた、その眉間にしわを刻んでいた。
「盗賊か?」
フィオニスが問う。
「もしくは近隣の村々。通りすがりの商人。たまたま外へ出ていた同じ住民の可能性もあります。」
ニコラスが答える。
「同じ村民が?」
「フィオニス様。この世界では、当たり前なのです。」
続くフィオニスの言葉に、ミシェルが抜け落ちた表情でそう落とした。
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話に、真紀ちゃん(攻)視点を追加して、倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる