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第二十一章 悪魔は嗤う
断罪イベントまであと……
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イリア様にアレン様と会った事を気付かれたのだから、他の人にも気付かれてるだろうと思っていたら、そうではなかった。
気付かない所か、昨夜はアレン様の姿を見た人はいなかった。
アレン様が言っていた魔法のおかげかも知れないけど、万能という訳ではなく、気付かれる時は気付かれる。あくまで存在感を無くす魔法なのだから。
アレン様と会って話してるのを見て、気付かれていたら……私は他の令嬢達に白い目で見られ、いじめられそうね。
婚約者じゃないくせに、アレン様の優しさにつけ込んで……とか、色々と思われるところだった。
今朝、イリア様と話していて昨夜は途中で寝てしまいアレン様に迷惑をかけてしまった事を思い出し、さらに横抱きされ額にキスされた事も思い出してしまい、羞恥心から胸の鼓動が早まって止まらなかった。
なので医務室で少し休んだ。
二時限目が終わる頃、やっと落ち着いてきたので教室に向かう。その途中ーーふと、窓の外を見るとアレン様と一人の令嬢の姿が目に映る。
……誰だろう。
歩きを止め、食い入るように見てしまう。
艶のある茶髪を一つに結んである令嬢はアレン様に好意を寄せている。仕草ですぐにわかった。
いつもなら、モヤッとしながらもスルーするのに今日はそれが出来ない。
「聞きまして、殿下の婚約」
「ええ、聞きましたわ。婚約したのですよね、ですが、そうは見えないのですわ」
「なんでも殿下が照れてるのだとか」
「初耳ですわ」
「婚約者が仰ってる事ですわ。ただ……婚約者のアリア様は地味な嫌がらせに困ってるそうです」
「まぁ、酷い。一体誰なのかご存知で?」
「ええ、なんでも……公爵家の令嬢だそうで、名前は……ソフィア様だと」
「逆恨みかしら?」
「多分、あっ……」
廊下ですれ違う間際、私に気付いたであろう令嬢の二人と目が合い、気まずいのか愛想笑いをしながらそそくさと小走りで去っていった。
二人が話してたのは……私の事。
それにアレン様の婚約者???
婚約者がいるのに私にあんなこと言ったの?
いや……落ち着け。
アレン様は二股しないタイプだわ。だったら、何か事情があるのかも。
アレン様は何を考えてるのか分からないことが多い人だけど誠実さがある。婚約者がいるのに私に告白だなんて、有り得ない。
それに……学園の卒業パーティー、もとい断罪イベントまであと三ヶ月になろうとしてる。
このまま行くと、私は死亡フラグに真っ逆さまね。
この世界での学園生活は半年だ。半年に卒業し、デビュタントを果たした後に結婚したりとそれぞれの道に向かう。
勿論卒業試験はあり、合格しないと卒業は出来ない。
貴族社会に出るのだから、教養や知性は持ち合わせてもらわないと困るのだろう。
権力でねじ伏せようとする人が出てくる可能性は無くはないのだから。
とはいえ、元々学園は勉強が目的ではなく、交流が目的だ。パーティーへの参加は皇帝の許可が必須。しかも国に王家がいるのなら、王家に渡し、更に皇帝にも渡し、その後から各々の貴族に手紙が渡される(早くて三ヶ月、遅くて四ヶ月もかかる)。
なのでかなり時間がかかる。事前にアポを取ったとしても通信用の魔導具での皇帝との連絡は不敬になる。最も、皇帝が使用を許したり、王家の人間ならば通信用の魔導具で連絡可能だけど。
私の場合は、帝国関係者が近くにいたから、連絡が早かっただけのことだし。
それもあり、パーティーやお茶会等を開く貴族が年々減っているのだ。
交流する機会がなかなか無い。学園ならば他国との交流があるので、親睦を深める為に設立されたようなものだった。
とはいえ、数年前までは違う目的があったそうだけど、今はそれが理由としては大きくなりつつある。
学園らしく授業も一応あるけど。基礎が多い。
……それはそうと、あの令嬢と話せないかな。
アレン様と仲良く話している令嬢を見ながらも思っていると、不意にその令嬢が私がいる窓を見る。
目が合ったかと思ったら不敵な笑みを浮かべて何事も無かったかのようにアレン様との話を続けた。
今、私に気付いた??
……気の所為?
私は再び歩き出した。教室に向かう。
アレン様と話していた令嬢の不敵な笑みが忘れられなくて胸騒ぎがする。
気付かない所か、昨夜はアレン様の姿を見た人はいなかった。
アレン様が言っていた魔法のおかげかも知れないけど、万能という訳ではなく、気付かれる時は気付かれる。あくまで存在感を無くす魔法なのだから。
アレン様と会って話してるのを見て、気付かれていたら……私は他の令嬢達に白い目で見られ、いじめられそうね。
婚約者じゃないくせに、アレン様の優しさにつけ込んで……とか、色々と思われるところだった。
今朝、イリア様と話していて昨夜は途中で寝てしまいアレン様に迷惑をかけてしまった事を思い出し、さらに横抱きされ額にキスされた事も思い出してしまい、羞恥心から胸の鼓動が早まって止まらなかった。
なので医務室で少し休んだ。
二時限目が終わる頃、やっと落ち着いてきたので教室に向かう。その途中ーーふと、窓の外を見るとアレン様と一人の令嬢の姿が目に映る。
……誰だろう。
歩きを止め、食い入るように見てしまう。
艶のある茶髪を一つに結んである令嬢はアレン様に好意を寄せている。仕草ですぐにわかった。
いつもなら、モヤッとしながらもスルーするのに今日はそれが出来ない。
「聞きまして、殿下の婚約」
「ええ、聞きましたわ。婚約したのですよね、ですが、そうは見えないのですわ」
「なんでも殿下が照れてるのだとか」
「初耳ですわ」
「婚約者が仰ってる事ですわ。ただ……婚約者のアリア様は地味な嫌がらせに困ってるそうです」
「まぁ、酷い。一体誰なのかご存知で?」
「ええ、なんでも……公爵家の令嬢だそうで、名前は……ソフィア様だと」
「逆恨みかしら?」
「多分、あっ……」
廊下ですれ違う間際、私に気付いたであろう令嬢の二人と目が合い、気まずいのか愛想笑いをしながらそそくさと小走りで去っていった。
二人が話してたのは……私の事。
それにアレン様の婚約者???
婚約者がいるのに私にあんなこと言ったの?
いや……落ち着け。
アレン様は二股しないタイプだわ。だったら、何か事情があるのかも。
アレン様は何を考えてるのか分からないことが多い人だけど誠実さがある。婚約者がいるのに私に告白だなんて、有り得ない。
それに……学園の卒業パーティー、もとい断罪イベントまであと三ヶ月になろうとしてる。
このまま行くと、私は死亡フラグに真っ逆さまね。
この世界での学園生活は半年だ。半年に卒業し、デビュタントを果たした後に結婚したりとそれぞれの道に向かう。
勿論卒業試験はあり、合格しないと卒業は出来ない。
貴族社会に出るのだから、教養や知性は持ち合わせてもらわないと困るのだろう。
権力でねじ伏せようとする人が出てくる可能性は無くはないのだから。
とはいえ、元々学園は勉強が目的ではなく、交流が目的だ。パーティーへの参加は皇帝の許可が必須。しかも国に王家がいるのなら、王家に渡し、更に皇帝にも渡し、その後から各々の貴族に手紙が渡される(早くて三ヶ月、遅くて四ヶ月もかかる)。
なのでかなり時間がかかる。事前にアポを取ったとしても通信用の魔導具での皇帝との連絡は不敬になる。最も、皇帝が使用を許したり、王家の人間ならば通信用の魔導具で連絡可能だけど。
私の場合は、帝国関係者が近くにいたから、連絡が早かっただけのことだし。
それもあり、パーティーやお茶会等を開く貴族が年々減っているのだ。
交流する機会がなかなか無い。学園ならば他国との交流があるので、親睦を深める為に設立されたようなものだった。
とはいえ、数年前までは違う目的があったそうだけど、今はそれが理由としては大きくなりつつある。
学園らしく授業も一応あるけど。基礎が多い。
……それはそうと、あの令嬢と話せないかな。
アレン様と仲良く話している令嬢を見ながらも思っていると、不意にその令嬢が私がいる窓を見る。
目が合ったかと思ったら不敵な笑みを浮かべて何事も無かったかのようにアレン様との話を続けた。
今、私に気付いた??
……気の所為?
私は再び歩き出した。教室に向かう。
アレン様と話していた令嬢の不敵な笑みが忘れられなくて胸騒ぎがする。
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