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第1話
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「ただいまー。あー疲れた。」
「おかえり。どう、皆来た?何か収穫あった?」
「うん、皆来たよ。
でも頑張ってそれとなく皆に聞いてみたけど、それらしい人はいなさそうやった。
ただ、違うゲームのオフ会で、怪しい女が出没するって噂があるんやって。
結婚詐欺とか美人局らしいって言ってたけど、本当かどうかは分からないって。
それだけが収穫かな。」
「そっかー、お疲れ!女で結婚詐欺?スゲーな。まあ結婚詐欺なら麻智が探してる奴じゃないかもだけど、美人局ならまあ…いそうだよな。オフ会って、本名も素性も分からないから怖いよな。
で、今日もゲームやる?」
「んー、さすがに今日は疲れすぎて無理。そもそも私ゲーム好きやないけえね。そんな難しいゲーム、ただ見よるだけでもしんどい。
今日もね、マニアックな話で盛り上がっとったけえ、ゲームの話はついていけんで辛かったー。」
「オフ会やからね、俺やったらめっちゃ語ったんやけどな。」
「んー、そやね。
で、研究の方は大丈夫やった?」
「うん、大丈夫やったけどさ、ごめんなー急なトラブルで。」
「ええよ、参加者は女子だけやったし。やけえ私でよかったかもね。」
「えー!やっぱ俺行きたかったぁ!」
「男1人も結構キツイと思うよ?
それに、初めましての男の人相手に、際どい話なんてせんもんね。」
「俺ね、割と話聞き出すんは上手よ。」
「そりゃ私だって三牙に行ってほしかったけどね。ゲームもようせんのに、オフ会主催したりしてから、なんか怪しいと思われんやろかって、ドキドキしよったよ。」
「このゲーム音痴!」
麻智は、彼氏の三牙と一緒に住んでいる。
麻智は東京の大学を卒業して、働いている。
三牙は東京でここから近くの大学の、大学院生。
麻智は三牙の言う通り、いわゆるゲーム音痴である。
小さい頃に従兄弟がしていたゲームをやってみたが、1面クリアがやっとで、全然面白いと思ったことがない。
今回のオフ会の目的は人探しのため、麻智が企画した。
ゲームをしてたのは三牙で、ゲームのオフ会募集用のSNSでも、麻智はやり取りする自信が無いからと、三牙にしてもらった。
ゲームは一緒に見ていて何となくは分かるようになったが、かなりのなんちゃってなのだ。
本当はオフ会も三牙に出てもらい、麻智は近くの席で様子を見る予定だった。
でも、三牙は大学院の研究でトラブルが発生して、昨日から泊まり込みで研究室にいなきゃいけなくなり、仕方なく麻智1人で行くことになった。
SNSで募集をかけた時、決して女子オンリーというわけではなかったけど、できれば女性ばかりの方が噂好きというか、ゲームばかりじゃない話でもいろいろ聞けそうなのではないかと思っていた。結果的に参加したのは少人数の女性だけになったので、狙い通りではあった。
ちなみに、三牙が行く場合は、女装させようかな、と考えていた。
三牙はイケメンなので、イケメン相手だと聞きたい情報ではなく、他の女性が恋の方向に行ってしまう可能性もあったから。
三牙は顔立ちが綺麗で細マッチョなので、女装もそんなに違和感ない。
別の高校ではあったけど、友達に誘われて三牙の高校へ文化祭を見に行った事がある。その時三牙が女装してたのを見かけて覚えてるけど、女性の麻智から見ても綺麗で、負けたと思ったくらいだ。
麻智と三牙はその頃はただの知り合いで、最近付き合い始めたばかりなので、他の女性には寄ってきてほしくないのが本音だ。
麻智と三牙は高校は違うけど部活が同じで、大会でよく顔を合わせていた。
三牙はイケメンでちやほやされていたので、目立つ存在だった。もちろん麻智も三牙に憧れていた1人だ。
地元の山口では顔見知り程度だったけど、東京に出て偶然再会し、何回かデートして付き合うことになった。付き合ってまだ日は浅いけど、元々知り合いなので、長い付き合いだと思われるくらい仲が良い。
「あ、でもさー、今日行ったお店、料理が家庭的でめちゃウマだったの!今度一緒に食べに行こうよ。」
「まあ、別にいいけど。
俺、麻智の作る料理が家庭的でめちゃウマだよ。」
「へへー。褒められると嬉しい。母ちゃんの味を思い出して作ってるからね。」
はぁ…。母ちゃん、今どこにおるんかなぁ…。」
***
麻智の母ちゃんが家を出たのは1月の初め頃だ。2人がお正月休みに年末から一緒に、実家のある山口に帰り、麻智の仕事始めに合わせてまた東京に戻ってきて、すぐくらいのことだった。
その頃は麻智は一人暮らしで、三牙は本人の希望で大学の寮に住んでいた。
麻智が実家に帰ってた時は全然そんなことがあったとは気付かなかったけど、東京に戻ってから父ちゃんに浮気疑惑が判明したのだ。
まあ、振り返って思い出してみると、母ちゃんは少し変だったような気もするが、全然スルーしてしまうくらいの、普段と変わらない様子だった。
父ちゃんは先代の後を継いで、社長として小さな会社を経営している。
従業員は8人で本当に小さいが、父ちゃんの人柄がいいからか、運がいいのか、会社はちょっとだけ儲かっているみたい。
母ちゃんは東京の大学を卒業してるが、いわゆる世間知らずのようで、一度も働いたこともなく、結婚してからはずっと専業主婦をしている。
父ちゃんは知ってる限り真面目で、浮気は多分一回も無いはずだったので、麻智は信じられない気持ちだった。
母ちゃんも気が動転したのか、裏切られた思いか、父ちゃんのしどろもどろの言い訳を一切聞かず一方的に責め立てたらしい。
そこから喧嘩に発展し、母ちゃんは財布と携帯の入ったバック以外は何も持たずに家を飛び出した。
父ちゃんはちょっとほとぼりが冷めたであろう頃に電話してみたが、母ちゃんは出なかった。
次の日また連絡してみようと思って仕事から帰ると、母ちゃんが荷物を取りに戻ってまた出て行った形跡があり、それから音信不通になってしまった。
途方に暮れた父ちゃんから連絡があり、麻智はまたすぐに山口の実家に戻り、警察にも相談したが、ただの大人の家出で事件性が無いだろうとの判断で、ほとんど捜査はしてもらえていない。
母ちゃんの友達にも連絡してみたが、誰も行方が分からない様子だった。
父ちゃんになんでこんな事になったのか問い詰めると、最初は歯切れの悪い説明だったが、しつこく聞いたらやっと話してくれた。
「おかえり。どう、皆来た?何か収穫あった?」
「うん、皆来たよ。
でも頑張ってそれとなく皆に聞いてみたけど、それらしい人はいなさそうやった。
ただ、違うゲームのオフ会で、怪しい女が出没するって噂があるんやって。
結婚詐欺とか美人局らしいって言ってたけど、本当かどうかは分からないって。
それだけが収穫かな。」
「そっかー、お疲れ!女で結婚詐欺?スゲーな。まあ結婚詐欺なら麻智が探してる奴じゃないかもだけど、美人局ならまあ…いそうだよな。オフ会って、本名も素性も分からないから怖いよな。
で、今日もゲームやる?」
「んー、さすがに今日は疲れすぎて無理。そもそも私ゲーム好きやないけえね。そんな難しいゲーム、ただ見よるだけでもしんどい。
今日もね、マニアックな話で盛り上がっとったけえ、ゲームの話はついていけんで辛かったー。」
「オフ会やからね、俺やったらめっちゃ語ったんやけどな。」
「んー、そやね。
で、研究の方は大丈夫やった?」
「うん、大丈夫やったけどさ、ごめんなー急なトラブルで。」
「ええよ、参加者は女子だけやったし。やけえ私でよかったかもね。」
「えー!やっぱ俺行きたかったぁ!」
「男1人も結構キツイと思うよ?
それに、初めましての男の人相手に、際どい話なんてせんもんね。」
「俺ね、割と話聞き出すんは上手よ。」
「そりゃ私だって三牙に行ってほしかったけどね。ゲームもようせんのに、オフ会主催したりしてから、なんか怪しいと思われんやろかって、ドキドキしよったよ。」
「このゲーム音痴!」
麻智は、彼氏の三牙と一緒に住んでいる。
麻智は東京の大学を卒業して、働いている。
三牙は東京でここから近くの大学の、大学院生。
麻智は三牙の言う通り、いわゆるゲーム音痴である。
小さい頃に従兄弟がしていたゲームをやってみたが、1面クリアがやっとで、全然面白いと思ったことがない。
今回のオフ会の目的は人探しのため、麻智が企画した。
ゲームをしてたのは三牙で、ゲームのオフ会募集用のSNSでも、麻智はやり取りする自信が無いからと、三牙にしてもらった。
ゲームは一緒に見ていて何となくは分かるようになったが、かなりのなんちゃってなのだ。
本当はオフ会も三牙に出てもらい、麻智は近くの席で様子を見る予定だった。
でも、三牙は大学院の研究でトラブルが発生して、昨日から泊まり込みで研究室にいなきゃいけなくなり、仕方なく麻智1人で行くことになった。
SNSで募集をかけた時、決して女子オンリーというわけではなかったけど、できれば女性ばかりの方が噂好きというか、ゲームばかりじゃない話でもいろいろ聞けそうなのではないかと思っていた。結果的に参加したのは少人数の女性だけになったので、狙い通りではあった。
ちなみに、三牙が行く場合は、女装させようかな、と考えていた。
三牙はイケメンなので、イケメン相手だと聞きたい情報ではなく、他の女性が恋の方向に行ってしまう可能性もあったから。
三牙は顔立ちが綺麗で細マッチョなので、女装もそんなに違和感ない。
別の高校ではあったけど、友達に誘われて三牙の高校へ文化祭を見に行った事がある。その時三牙が女装してたのを見かけて覚えてるけど、女性の麻智から見ても綺麗で、負けたと思ったくらいだ。
麻智と三牙はその頃はただの知り合いで、最近付き合い始めたばかりなので、他の女性には寄ってきてほしくないのが本音だ。
麻智と三牙は高校は違うけど部活が同じで、大会でよく顔を合わせていた。
三牙はイケメンでちやほやされていたので、目立つ存在だった。もちろん麻智も三牙に憧れていた1人だ。
地元の山口では顔見知り程度だったけど、東京に出て偶然再会し、何回かデートして付き合うことになった。付き合ってまだ日は浅いけど、元々知り合いなので、長い付き合いだと思われるくらい仲が良い。
「あ、でもさー、今日行ったお店、料理が家庭的でめちゃウマだったの!今度一緒に食べに行こうよ。」
「まあ、別にいいけど。
俺、麻智の作る料理が家庭的でめちゃウマだよ。」
「へへー。褒められると嬉しい。母ちゃんの味を思い出して作ってるからね。」
はぁ…。母ちゃん、今どこにおるんかなぁ…。」
***
麻智の母ちゃんが家を出たのは1月の初め頃だ。2人がお正月休みに年末から一緒に、実家のある山口に帰り、麻智の仕事始めに合わせてまた東京に戻ってきて、すぐくらいのことだった。
その頃は麻智は一人暮らしで、三牙は本人の希望で大学の寮に住んでいた。
麻智が実家に帰ってた時は全然そんなことがあったとは気付かなかったけど、東京に戻ってから父ちゃんに浮気疑惑が判明したのだ。
まあ、振り返って思い出してみると、母ちゃんは少し変だったような気もするが、全然スルーしてしまうくらいの、普段と変わらない様子だった。
父ちゃんは先代の後を継いで、社長として小さな会社を経営している。
従業員は8人で本当に小さいが、父ちゃんの人柄がいいからか、運がいいのか、会社はちょっとだけ儲かっているみたい。
母ちゃんは東京の大学を卒業してるが、いわゆる世間知らずのようで、一度も働いたこともなく、結婚してからはずっと専業主婦をしている。
父ちゃんは知ってる限り真面目で、浮気は多分一回も無いはずだったので、麻智は信じられない気持ちだった。
母ちゃんも気が動転したのか、裏切られた思いか、父ちゃんのしどろもどろの言い訳を一切聞かず一方的に責め立てたらしい。
そこから喧嘩に発展し、母ちゃんは財布と携帯の入ったバック以外は何も持たずに家を飛び出した。
父ちゃんはちょっとほとぼりが冷めたであろう頃に電話してみたが、母ちゃんは出なかった。
次の日また連絡してみようと思って仕事から帰ると、母ちゃんが荷物を取りに戻ってまた出て行った形跡があり、それから音信不通になってしまった。
途方に暮れた父ちゃんから連絡があり、麻智はまたすぐに山口の実家に戻り、警察にも相談したが、ただの大人の家出で事件性が無いだろうとの判断で、ほとんど捜査はしてもらえていない。
母ちゃんの友達にも連絡してみたが、誰も行方が分からない様子だった。
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