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第24話
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夜になった頃、大高さんが起きてきた。家に着いた頃よりは幾分顔色が良くなって見える。
大高さんは、食卓に並べておいた私が作った料理を見て、パッと嬉しそうな顔をする。
「うわー美味しそう!お腹空いた!」
大高さんの随分明るくなった様子にホッとした。
「大高さん、体調はどう?食欲出た?」
「うん、心配かけてごめんなさい。ちょっと寝たらスッキリした。これ横川さんが作ってくれたんだよね?ありがとう!」
「大した物ではないから、お恥ずかしいくらいなんだけど、体に優しい料理を心がけてみました。
じゃあ、食べようか?」
冷めた料理を温め直し、2人で食べ始める。
「美味しい!なんか、昔お母さんが作ってくれたような…懐かしい感じ…。ああ、私達、お母さんになってるね。そういう年齢なんだよね。」
「そうだね、もう結構歳をとってしまってるよね。普段は全然若いまんまのつもりなんだけどさ、ふとした時に気付くよね。」
「横川さん、いろいろご迷惑をお掛けしてしまって、本当に申し訳ありませんでした。でも、会いに来てくれてすごく嬉しかった。それから、横川さんにも帰らなきゃいけない家庭があるのに、引き留めて変な事に巻き込んでしまってごめんなさい。」
「ううん、私もね、こんな展開になるなんて思ってもなくて…。今回、いろんな懐かしい人にも会えて、なんか…すごく刺激的だった。
後は、野内君がね…。」
「私ね、野内君にカミングアウトした後すぐは、かなり後悔の気持ちが強かったんだけど、家に着いて寝たらスッキリして、なんか“野内君に会えて良かった”、“言えて良かった”っていう気持ちだけで、後悔なんて少しも無くなったの。
この先、野内君がどう言うか、…もしかしたら連絡も無いかもしれないけど、どんな結果になったとしても私は大丈夫!
だから、横川さんは安心して山口のお家か、お子さんの所に帰ってください!本当にありがとう!」
「うん、大高さんの今の感じなら、安心して帰れる。また進展あったら教えてね!」
私達は今後の幸せを願い、お茶で乾杯した。
***
次の日、大高さんが作ってくれた朝食を食べて、一息ついたら大高さんのアパートを後にした。
大高さんはすっかり元気になり、職場へ挨拶に行ってすぐにでも復帰すると言っていた。
私は娘の所には寄らず、すぐに山口へ帰ることにする。問題がスッキリ解決した後は、すぐにでも夫に会いたい。電車を乗り継いで新幹線に乗り込むが、新幹線ですらまるで路線バスか街中を走る車のようなとてもスロースピードに感じる。心だけが急いで山口の自宅へ飛んで行く。
駅に着いたらまずは駐車場のお金を払いにいく。友達の駐車場は月極めなので精算機は無い。看板に書いてある番号に駅の公衆電話から電話して、友達の家に直接寄ってお金を払う。
友達はいろいろ聞いてきたけど、それよりも早く夫に会いたいと思ったので、また今度と話すと言い、丁寧にお礼を言って友達の家を後にする。
なんやかんやと、やっとのことで家に着いたけど、やっぱり夫はいなかった。
仕事か。
今日は平日なのでしょうがない。
リビングに入ってびっくりする。ビールの空き缶やお酒の瓶がそこら中に転がり、コンビニの弁当やお惣菜の容器も食べた後のまま散乱してる。お酒の匂いやら食べ物の匂いやら、色んな匂いが混ざっていて臭い。
洋服は脱ぎっぱなしで洗濯物も溜まっている。
ーこの人は、私がいないとこんな生活になるのか…。
正直、ちょっと嬉しかった。
「もう、しょうがないな!」
私はそう呟いて、片付け始めるが、顔は自然と笑顔になる。買い物をして精一杯手の込んだ料理を作る。
楽しい!
今日は何にしよう?といつも悩んでるメニュー選びも、今日は逆だ。あれもこれもと欲張って、たくさん作り過ぎてしまった。
でも、夜が更けても全然帰ってこない。待ってる時間がとても長い。
22時を過ぎたくらいで車の音がして、帰ってきたかな?と思ってたら、車のドアを思いっきり閉めたような音と玄関の鍵をガチャガチャと急いで開ける風な音が聞こえてくる。ドタドタとすごくうるさい足音が聞こえてきてリビングのドアをバタンと開ける。
久しぶりの夫の顔。
無精髭が生えて、ゲッソリやつれたように見える。
そしてびっくりした表情で私を見てフリーズしてる。てっきり抱きついてくるのかと思ったら、かなり戸惑っている様子。
私が「おかえり。」と言うと、「あ、ああ、ただいま。」と答えてスッとソファに腰を下ろした。
夫のあっさりした感じに、私はもっとドラマチックな再会を想像していたので、かなり拍子抜けでガッカリする。
私が思わずフゥと小さく溜息をつくと、夫は
「帰ってきよったんだよね?」と聞いてきた。
「長い間、留守にしていてごめんなさい。帰ってきたよ…帰ってきても良かったんだよね?
今日は随分遅かったんだね。仕事、大変なの?料理作ってずっと待ってたよ。」と言うと、
「帰って来ていいに決まっちょる!当たり前やろ!今までどこ行っちょったんか⁉︎ぶち心配したけぇ!なんやそんな標準語なんか使うてから!また東京かぶれか?やっぱり東京におったんか⁉︎」
「何よその言い方!せっかく帰ってきたのに、また喧嘩売っちょるん⁉︎」
「喧嘩売りよったんはそっちじゃ!電話しても繋がらん。子ども達の連絡も無視してから!で、しれっと帰って来よって!」
「ならもう帰ってこんけぇね!」
売り言葉に買い言葉。
『帰って来てくれてありがとう!会いたかったよ!』ってぎゅっと抱きしめてくれるような、感動の再会を想像してたのに、まさかこんな風に怒られるなんて!帰って来るんじゃなかったと、怒り心頭に発する。
私は怒りに任せて、また出て行こうとバックを掴んでドアへ向かう。
その瞬間、強く腕を掴まれ、グッと引っ張られ、ぎゅっと強く抱きしめられた。
は⁉︎今さら何よ!と思って、その手を振り解いて逃げようとしたけど、全く動けないくらいにホールドされてしまっている。
しばらくその状態でいると、怒りが少しずつ収まっていく。そして気付くと、夫が小さく震えていた。
…もしかして、泣いてる?まさか⁉︎
その瞬間、私の怒りはスッと消え、代わりに幸福感が身体中を駆け巡る。うわーっていうくらいの幸せな気持ちに、つい笑ってしまいそうになるけど、『今はダメ、今はダメ!』とグッと堪える。夫が泣いてるのを笑ってると誤解されたくなかったからだ。
ふと夫の腕の力が抜け、目にいっぱい涙を溜めた顔を私の顔に近付ける。私は笑いを堪えた微妙な表情を見られてしまい、ヤバい…と思ったけど、夫が逆に吹き出して大笑いされた。
「もう、勘弁してや。」
ついに夫が折れた。
そしてその後は久しぶりに濃密な夫婦の時間を過ごし、ちゃんと仲直りした。
ちなみに、どこかに落としたと思ってた携帯は、ボストンバックの底の方から出てきた。
…ああ、ホテルを出る時、荷物を確認して他の小物類と一緒にこっちに入れてしまってたんだ。充電も切れてるから鳴らしても分からなかったんだ。
私にはあるあるだけど、流石に自分にムカついた。でも大高さんがちゃんとカミングアウトできるように、お節介できる時間ができたから、良かったことにしようと思った。
大高さんは、食卓に並べておいた私が作った料理を見て、パッと嬉しそうな顔をする。
「うわー美味しそう!お腹空いた!」
大高さんの随分明るくなった様子にホッとした。
「大高さん、体調はどう?食欲出た?」
「うん、心配かけてごめんなさい。ちょっと寝たらスッキリした。これ横川さんが作ってくれたんだよね?ありがとう!」
「大した物ではないから、お恥ずかしいくらいなんだけど、体に優しい料理を心がけてみました。
じゃあ、食べようか?」
冷めた料理を温め直し、2人で食べ始める。
「美味しい!なんか、昔お母さんが作ってくれたような…懐かしい感じ…。ああ、私達、お母さんになってるね。そういう年齢なんだよね。」
「そうだね、もう結構歳をとってしまってるよね。普段は全然若いまんまのつもりなんだけどさ、ふとした時に気付くよね。」
「横川さん、いろいろご迷惑をお掛けしてしまって、本当に申し訳ありませんでした。でも、会いに来てくれてすごく嬉しかった。それから、横川さんにも帰らなきゃいけない家庭があるのに、引き留めて変な事に巻き込んでしまってごめんなさい。」
「ううん、私もね、こんな展開になるなんて思ってもなくて…。今回、いろんな懐かしい人にも会えて、なんか…すごく刺激的だった。
後は、野内君がね…。」
「私ね、野内君にカミングアウトした後すぐは、かなり後悔の気持ちが強かったんだけど、家に着いて寝たらスッキリして、なんか“野内君に会えて良かった”、“言えて良かった”っていう気持ちだけで、後悔なんて少しも無くなったの。
この先、野内君がどう言うか、…もしかしたら連絡も無いかもしれないけど、どんな結果になったとしても私は大丈夫!
だから、横川さんは安心して山口のお家か、お子さんの所に帰ってください!本当にありがとう!」
「うん、大高さんの今の感じなら、安心して帰れる。また進展あったら教えてね!」
私達は今後の幸せを願い、お茶で乾杯した。
***
次の日、大高さんが作ってくれた朝食を食べて、一息ついたら大高さんのアパートを後にした。
大高さんはすっかり元気になり、職場へ挨拶に行ってすぐにでも復帰すると言っていた。
私は娘の所には寄らず、すぐに山口へ帰ることにする。問題がスッキリ解決した後は、すぐにでも夫に会いたい。電車を乗り継いで新幹線に乗り込むが、新幹線ですらまるで路線バスか街中を走る車のようなとてもスロースピードに感じる。心だけが急いで山口の自宅へ飛んで行く。
駅に着いたらまずは駐車場のお金を払いにいく。友達の駐車場は月極めなので精算機は無い。看板に書いてある番号に駅の公衆電話から電話して、友達の家に直接寄ってお金を払う。
友達はいろいろ聞いてきたけど、それよりも早く夫に会いたいと思ったので、また今度と話すと言い、丁寧にお礼を言って友達の家を後にする。
なんやかんやと、やっとのことで家に着いたけど、やっぱり夫はいなかった。
仕事か。
今日は平日なのでしょうがない。
リビングに入ってびっくりする。ビールの空き缶やお酒の瓶がそこら中に転がり、コンビニの弁当やお惣菜の容器も食べた後のまま散乱してる。お酒の匂いやら食べ物の匂いやら、色んな匂いが混ざっていて臭い。
洋服は脱ぎっぱなしで洗濯物も溜まっている。
ーこの人は、私がいないとこんな生活になるのか…。
正直、ちょっと嬉しかった。
「もう、しょうがないな!」
私はそう呟いて、片付け始めるが、顔は自然と笑顔になる。買い物をして精一杯手の込んだ料理を作る。
楽しい!
今日は何にしよう?といつも悩んでるメニュー選びも、今日は逆だ。あれもこれもと欲張って、たくさん作り過ぎてしまった。
でも、夜が更けても全然帰ってこない。待ってる時間がとても長い。
22時を過ぎたくらいで車の音がして、帰ってきたかな?と思ってたら、車のドアを思いっきり閉めたような音と玄関の鍵をガチャガチャと急いで開ける風な音が聞こえてくる。ドタドタとすごくうるさい足音が聞こえてきてリビングのドアをバタンと開ける。
久しぶりの夫の顔。
無精髭が生えて、ゲッソリやつれたように見える。
そしてびっくりした表情で私を見てフリーズしてる。てっきり抱きついてくるのかと思ったら、かなり戸惑っている様子。
私が「おかえり。」と言うと、「あ、ああ、ただいま。」と答えてスッとソファに腰を下ろした。
夫のあっさりした感じに、私はもっとドラマチックな再会を想像していたので、かなり拍子抜けでガッカリする。
私が思わずフゥと小さく溜息をつくと、夫は
「帰ってきよったんだよね?」と聞いてきた。
「長い間、留守にしていてごめんなさい。帰ってきたよ…帰ってきても良かったんだよね?
今日は随分遅かったんだね。仕事、大変なの?料理作ってずっと待ってたよ。」と言うと、
「帰って来ていいに決まっちょる!当たり前やろ!今までどこ行っちょったんか⁉︎ぶち心配したけぇ!なんやそんな標準語なんか使うてから!また東京かぶれか?やっぱり東京におったんか⁉︎」
「何よその言い方!せっかく帰ってきたのに、また喧嘩売っちょるん⁉︎」
「喧嘩売りよったんはそっちじゃ!電話しても繋がらん。子ども達の連絡も無視してから!で、しれっと帰って来よって!」
「ならもう帰ってこんけぇね!」
売り言葉に買い言葉。
『帰って来てくれてありがとう!会いたかったよ!』ってぎゅっと抱きしめてくれるような、感動の再会を想像してたのに、まさかこんな風に怒られるなんて!帰って来るんじゃなかったと、怒り心頭に発する。
私は怒りに任せて、また出て行こうとバックを掴んでドアへ向かう。
その瞬間、強く腕を掴まれ、グッと引っ張られ、ぎゅっと強く抱きしめられた。
は⁉︎今さら何よ!と思って、その手を振り解いて逃げようとしたけど、全く動けないくらいにホールドされてしまっている。
しばらくその状態でいると、怒りが少しずつ収まっていく。そして気付くと、夫が小さく震えていた。
…もしかして、泣いてる?まさか⁉︎
その瞬間、私の怒りはスッと消え、代わりに幸福感が身体中を駆け巡る。うわーっていうくらいの幸せな気持ちに、つい笑ってしまいそうになるけど、『今はダメ、今はダメ!』とグッと堪える。夫が泣いてるのを笑ってると誤解されたくなかったからだ。
ふと夫の腕の力が抜け、目にいっぱい涙を溜めた顔を私の顔に近付ける。私は笑いを堪えた微妙な表情を見られてしまい、ヤバい…と思ったけど、夫が逆に吹き出して大笑いされた。
「もう、勘弁してや。」
ついに夫が折れた。
そしてその後は久しぶりに濃密な夫婦の時間を過ごし、ちゃんと仲直りした。
ちなみに、どこかに落としたと思ってた携帯は、ボストンバックの底の方から出てきた。
…ああ、ホテルを出る時、荷物を確認して他の小物類と一緒にこっちに入れてしまってたんだ。充電も切れてるから鳴らしても分からなかったんだ。
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