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団子
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みつひろは団子が大好きだった。だんごは母親がいつも作ってくれた。母親の作る団子はもちもちとしていて、甘かった。しかしみつひろには不満があった。その団子がどうにも小さくて、しかも少ないのである。みつひろはいつも、団子によって満たされることはなかった。
そこでみつひろは自分で団子を作ってみようと思った。みつひろは店に材料を買い集めに行った。どれだけ買えばいいのか、みつひろにはわからなかった。けれどもとにかく満足するだけの量を買わなくてはならないのだからと思い、買える分だけの粉を買い集めた。ところがみつひろの買った粉の量はあんまりにも多かった。そのため重すぎて持ち運ぶことができなかった。それだからみつひろは周囲の大人に助けを求めた。それでどうにか大人から車を借り、運ぶことができた。
団子の粉を家に持ち帰ってから、みつひろは団子を作り始めた。みつひろはまず、ボウルに粉を入れた。それから粉に水を少し入れて練った。そしてまた少し水を入れて練る。それを繰り返した。やがて団子が練りあがった。そしてみつひろはボウルに入った団子をまるごと丸めた。それは自分の頭ほどもあるかと思われるほど巨大なものであった。みつひろが今までに見たことがない団子だった。
こうして巨大なものを見ると、とたんにみつひろの胸の中にある欲望がわいた。それはもっと巨大な団子を作りたいという欲望であった。みつひろは団子をテーブルに置くと、またボウルの中で団子を練り始めた。そして練り上げた団子をさっき練った団子とくっつけた。そして丸めた。また団子を作った。それをまた大きな団子とくっつけて、より大きな団子にした。みつひろはそんなことを何度も、何度も繰り返した。
そうしているうちに、みつひろはとうとう、買ってきた粉を全て使い切った。テーブルの上に載っていたのは、みつひろの体よりも大きな団子だった。それはもはや真ん丸の形ではなかった。砂の山を作るように、上から横からと張り付けていったために雪山みたいになっていた。
みつひろは椅子に座った。そして団子を手でちぎって食べてみた。それはいつも母親が作ってくれる味と同じで、もちもちとして甘かった。
腹の減っていたみつひろは手を伸ばしては口へ団子をほおばった。手は団子でべとべとになったがそんなことは気にしている余裕がなかった。とにかく団子を食べることに夢中であった。
しかし手でちぎって食べることさえみつひろにはもどかしくなった。そこでみつひろは口で直接噛みちぎって食べたほうが利口だと気が付いた。
みつひろは椅子の上に上った。そして団子の山の中へと足を踏み出した。団子の山に手をついた。手が少し山の中へ沈んだけれど、途中でどうにかとどまった。みつひろはそして団子を口で直接食べ始めた。
やがてみつひろは団子に飽きた。だが団子の山はまだたんと残っている。それどころか傍目にはほんのわずかな虫食いの跡があるようにしか見えないくらいである。
ところがここへきてみつひろはあることに気が付いた。手足が団子にからめとられて身動きできなくなっていたのである。満身に力を込めてみつひろは動こうとした。しかしながら団子はいつもの団子ではなかった。まるで巨人にでも捕まったみたいにみつひろの手足は動かなかった。
抜け出すためには団子を食いつくすよりほかはない。みつひろは団子を食い始めた。しかし三口も食べるとやめてしまった。もともと団子に飽きていたくらいである。みつひろはもう団子を見るのも嫌になってしまっていた。団子を口に入れようとすると口に入れない先から吐きそうになった。
みつひろは団子を食べるのをあきらめた。すると自分はこの団子から抜け出せないことになるということに気が付いた。そのとたん、道を踏み外してしまった時のような恐怖を感じた。ひやりと体中が冷えたような気がした。みつひろはまたしても体を動かし始めた。ちっとも動かないことを知ると、なおさら焦りが増した。
これは長い間をかけて団子を食べつくさなきゃならない、そうみつひろは覚悟した。そうしておなかのすくまでじっとしていた。
ところがそこへドアの開く音がした。母親だろうか、とみつひろは思った。ところが台所に入ってきたのは赤と黒のタイツを着た男だった。
「やあぼうや。団子につかまっちゃって出られないんだろう?」
「そうなんだ」
「坊やに悪いお知らせを伝えに来た。君のお母さんは事故に遭ってしまったんだよ」
「そんな。どうして?」
「お母さんは君のために団子を買いに行っていたんだ。ところがそこへたまたま蜂が一匹飛んできたんだ。とてもでっかくて飛び切り恐ろしいやつだ。そいつが君のお母さんの首筋にやってきて、ぶすりと刺した。お母さんは、蜂の毒に弱い体だった。だから毒が強く効いてしまって、すぐに倒れてしまった」
「うそだ、うそだ」
「嘘じゃないよ。残念ながら本当だ。君のお母さんは救急車もつかないうちに死んでしまった。今は病院で、一人きりで眠っているよ」
みつひろは泣いた。母親を失ったことの悲しみで、みつひろは何もかもを忘れて嘆いた。
「泣いている場合じゃないぜ坊や。君のお母さんが死んでしまった今となっちゃ、君を助けてくれる人はもういないんだ。そうしたらいつまでも君はその団子にからめとられたままなんだぜ?」
そういわれて、みつひろは今の状況のことをまた思い出させられた。
「だが、幸いここには俺というやつがいる。どうだろう、俺の願いを聞いてくれるのと引き換えに俺が君をその団子から解放してあげるよ?」
「どんな約束?」
「大したことじゃないよ。君は俺のそばにいるだけでいいのさ」
みつひろはそういわれてためらうことなく頷いた。この山のような団子を食いつくすという途方もない仕事をやらないで解放されるのだ。そのうえただ立っているだけで解放されるというのだから、これほどいいことはなかった。
「ようし。それじゃあ約束だからな。ちゃんと俺との約束は守るんだぞ」
そういって男は大口を開けて団子を食べ始めた。その勢いはあまりにも猛烈だった。男は団子を食べるというよりも、呑み込んでいた。口で噛みちぎるとすぐ飲み込み、一切噛むということをしないのである。
団子はあっという間になくなってしまった。
「ありがとう」
「さて、ではお前を食べるとしようか」
「え?」
「君を食べさせてほしいんだ。実をいうとね、俺はとってもお腹がすいているのだよ。あんな団子くらいじゃ満足ができない。だからね、おまえのそのぷりぷりした肉が食べたくって仕方がないのさ」
みつひろは自分がとんでもない約束をしてしまったということに、今更ながら気が付いた。みつひろは男の牙を見た。よくとがっている歯だ。あれで自分がかみ砕かれるのだろうか。みつひろは恐ろしくて今にも逃げ出そうとした。しかし逃げようにも光弘は逃げられなかった。なぜならこの男のそばから離れないと契約を交わしてしまったからだった。
しばらくしてみつひろの母親が家に帰ってくると、家の中はしんとしていた。光弘が騒ぐ声も聞こえなかった。
母親は台所にやってきた。するとそこには食い殺されたみつひろの亡骸があった。そして母親はみつひろが悪魔に騙されて食い殺されてしまったのだと悟った。母親は光弘の亡骸を抱き上げ、嘆いた。
そこでみつひろは自分で団子を作ってみようと思った。みつひろは店に材料を買い集めに行った。どれだけ買えばいいのか、みつひろにはわからなかった。けれどもとにかく満足するだけの量を買わなくてはならないのだからと思い、買える分だけの粉を買い集めた。ところがみつひろの買った粉の量はあんまりにも多かった。そのため重すぎて持ち運ぶことができなかった。それだからみつひろは周囲の大人に助けを求めた。それでどうにか大人から車を借り、運ぶことができた。
団子の粉を家に持ち帰ってから、みつひろは団子を作り始めた。みつひろはまず、ボウルに粉を入れた。それから粉に水を少し入れて練った。そしてまた少し水を入れて練る。それを繰り返した。やがて団子が練りあがった。そしてみつひろはボウルに入った団子をまるごと丸めた。それは自分の頭ほどもあるかと思われるほど巨大なものであった。みつひろが今までに見たことがない団子だった。
こうして巨大なものを見ると、とたんにみつひろの胸の中にある欲望がわいた。それはもっと巨大な団子を作りたいという欲望であった。みつひろは団子をテーブルに置くと、またボウルの中で団子を練り始めた。そして練り上げた団子をさっき練った団子とくっつけた。そして丸めた。また団子を作った。それをまた大きな団子とくっつけて、より大きな団子にした。みつひろはそんなことを何度も、何度も繰り返した。
そうしているうちに、みつひろはとうとう、買ってきた粉を全て使い切った。テーブルの上に載っていたのは、みつひろの体よりも大きな団子だった。それはもはや真ん丸の形ではなかった。砂の山を作るように、上から横からと張り付けていったために雪山みたいになっていた。
みつひろは椅子に座った。そして団子を手でちぎって食べてみた。それはいつも母親が作ってくれる味と同じで、もちもちとして甘かった。
腹の減っていたみつひろは手を伸ばしては口へ団子をほおばった。手は団子でべとべとになったがそんなことは気にしている余裕がなかった。とにかく団子を食べることに夢中であった。
しかし手でちぎって食べることさえみつひろにはもどかしくなった。そこでみつひろは口で直接噛みちぎって食べたほうが利口だと気が付いた。
みつひろは椅子の上に上った。そして団子の山の中へと足を踏み出した。団子の山に手をついた。手が少し山の中へ沈んだけれど、途中でどうにかとどまった。みつひろはそして団子を口で直接食べ始めた。
やがてみつひろは団子に飽きた。だが団子の山はまだたんと残っている。それどころか傍目にはほんのわずかな虫食いの跡があるようにしか見えないくらいである。
ところがここへきてみつひろはあることに気が付いた。手足が団子にからめとられて身動きできなくなっていたのである。満身に力を込めてみつひろは動こうとした。しかしながら団子はいつもの団子ではなかった。まるで巨人にでも捕まったみたいにみつひろの手足は動かなかった。
抜け出すためには団子を食いつくすよりほかはない。みつひろは団子を食い始めた。しかし三口も食べるとやめてしまった。もともと団子に飽きていたくらいである。みつひろはもう団子を見るのも嫌になってしまっていた。団子を口に入れようとすると口に入れない先から吐きそうになった。
みつひろは団子を食べるのをあきらめた。すると自分はこの団子から抜け出せないことになるということに気が付いた。そのとたん、道を踏み外してしまった時のような恐怖を感じた。ひやりと体中が冷えたような気がした。みつひろはまたしても体を動かし始めた。ちっとも動かないことを知ると、なおさら焦りが増した。
これは長い間をかけて団子を食べつくさなきゃならない、そうみつひろは覚悟した。そうしておなかのすくまでじっとしていた。
ところがそこへドアの開く音がした。母親だろうか、とみつひろは思った。ところが台所に入ってきたのは赤と黒のタイツを着た男だった。
「やあぼうや。団子につかまっちゃって出られないんだろう?」
「そうなんだ」
「坊やに悪いお知らせを伝えに来た。君のお母さんは事故に遭ってしまったんだよ」
「そんな。どうして?」
「お母さんは君のために団子を買いに行っていたんだ。ところがそこへたまたま蜂が一匹飛んできたんだ。とてもでっかくて飛び切り恐ろしいやつだ。そいつが君のお母さんの首筋にやってきて、ぶすりと刺した。お母さんは、蜂の毒に弱い体だった。だから毒が強く効いてしまって、すぐに倒れてしまった」
「うそだ、うそだ」
「嘘じゃないよ。残念ながら本当だ。君のお母さんは救急車もつかないうちに死んでしまった。今は病院で、一人きりで眠っているよ」
みつひろは泣いた。母親を失ったことの悲しみで、みつひろは何もかもを忘れて嘆いた。
「泣いている場合じゃないぜ坊や。君のお母さんが死んでしまった今となっちゃ、君を助けてくれる人はもういないんだ。そうしたらいつまでも君はその団子にからめとられたままなんだぜ?」
そういわれて、みつひろは今の状況のことをまた思い出させられた。
「だが、幸いここには俺というやつがいる。どうだろう、俺の願いを聞いてくれるのと引き換えに俺が君をその団子から解放してあげるよ?」
「どんな約束?」
「大したことじゃないよ。君は俺のそばにいるだけでいいのさ」
みつひろはそういわれてためらうことなく頷いた。この山のような団子を食いつくすという途方もない仕事をやらないで解放されるのだ。そのうえただ立っているだけで解放されるというのだから、これほどいいことはなかった。
「ようし。それじゃあ約束だからな。ちゃんと俺との約束は守るんだぞ」
そういって男は大口を開けて団子を食べ始めた。その勢いはあまりにも猛烈だった。男は団子を食べるというよりも、呑み込んでいた。口で噛みちぎるとすぐ飲み込み、一切噛むということをしないのである。
団子はあっという間になくなってしまった。
「ありがとう」
「さて、ではお前を食べるとしようか」
「え?」
「君を食べさせてほしいんだ。実をいうとね、俺はとってもお腹がすいているのだよ。あんな団子くらいじゃ満足ができない。だからね、おまえのそのぷりぷりした肉が食べたくって仕方がないのさ」
みつひろは自分がとんでもない約束をしてしまったということに、今更ながら気が付いた。みつひろは男の牙を見た。よくとがっている歯だ。あれで自分がかみ砕かれるのだろうか。みつひろは恐ろしくて今にも逃げ出そうとした。しかし逃げようにも光弘は逃げられなかった。なぜならこの男のそばから離れないと契約を交わしてしまったからだった。
しばらくしてみつひろの母親が家に帰ってくると、家の中はしんとしていた。光弘が騒ぐ声も聞こえなかった。
母親は台所にやってきた。するとそこには食い殺されたみつひろの亡骸があった。そして母親はみつひろが悪魔に騙されて食い殺されてしまったのだと悟った。母親は光弘の亡骸を抱き上げ、嘆いた。
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