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第1部 弟子入り編
緊急事態発生、学園からの救援要請
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学園生活ではモニカは相変わらずライノたちに馬鹿にされ続けていた。
モニカは気にしないようにして勉学に励んでいたが、日に日にその行為はエスカレートしていた。
「モニカ、あんたまた怪我したの?」
「すいません」
カフェに戻りイリアに怪我を治してもらうというのが毎日の日課になっていた。
それに対してイリアは怒っていたが、モニカはそれを必死になだめていた。
モニカ自身、そのいじめに対しては特に気に留めていなかった。そんなことよりも魔法が使える喜びの方が大きかったからだ。
「私は大丈夫です、なのでまた色々教えてください」
イリアはその気持ちを汲み取って、大ごとにはしなかった。
本日も、いつもと同じように学園に登校し、モニカは勉学に励んでいた。ライノとその取り巻きたちも相変わらずだ。
「お前、いい加減諦めろって」
「…。」
ライノの言葉にももう反応しなくてもなんのストレスにもならなくなった。
ライノはそれがさらに気に食わないらしく、エスカレートしていく原因にもなっていた。
一度先生から注意されてからは、事故を装って攻撃してくるようになった。
それでもモニカは挫けずにいた。
だが、その日は違った。
ライノのいつもの攻撃が、モニカにひどい怪我を負わせた。
当然医務室に運ばれることとなったが、学園の処置ではモニカは目が覚めることはなかった。
命に別状はないが、ダメージの大きさにより眠っていた。
モニカの怪我の状況や過激になっていくいじめから、さすがに周りも陰鬱な空気になっていた。
「…。」
イリアは、医務室で眠るモニカのそばで、静かに座っていた。
ふつふつと湧き上がる怒りをなんとか抑えながら。
「ん、あれ?師匠」
「あら、起きた?」
夕方になろうかと言うタイミングで、モニカは目を覚ました。
「大丈夫?」
イリアは心配そうに眠っているモニカの額に手を置いた。
「大丈夫です、すいません」
「はは、なんで謝るのよ」
「ここまで、来てもらったので」
「そんなこと、気にすることじゃないわ」
イリアはそう言って微笑んだ。
その日は医務室でイリアの回復魔法でモニカは回復し、帰宅した。
帰宅後、イリアは休むようにモニカに伝えたが、モニカはそれを断り店に出た。
イリアは厨房から様子を見つつ、いつもと変わらず元気な様子をしていたモニカを見て、少し安心した。
しかし、今日に限って嫌な客が店に訪れた。
「よぉ、元気そうにしてるじゃないか」
他でもない、ライノだった。
「ライノ…」
モニカはその姿を見て少し後ずさる。
「なんだよ、そんなにピンピンしてるならもう少し痛めつければよかったな」
「…。」
モニカはその言葉に押し黙る。
その一言で店内は不穏な空気になった、他の客も何事かと様子を伺っている。
「冷やかしに来たのなら帰って、お店に迷惑がかかるの」
「はっ、なにを偉そうに、お前の店じゃないだろ」
ライノは高らかに笑う、その様子を察知してイリアは厨房から姿を現した。
「その子の店じゃないけど私の店だから出てってくれる?」
イリアの声はいつもよりも低く、怒気を帯びていた。
ライノは一瞬怯むが、すぐに不敵な笑みを浮かべる。
「あんたがそいつの師匠か?」
「だったらなんなの?」
「おいおい、こんな才能ないやつ教えても無駄だろ、やめたらどうなんだよ!」
ライノの言葉にモニカは俯く。そんなモニカを見て、イリアはモニカの頭を撫でる。
「それを決めるのはあんたじゃない、私が決めること」
「…っ!?」
「それにモニカが才能ないなんて私は思わないけどね」
そう言ってイリアは笑った。
ライノはその言葉に怒りを露わにした。
「そんな奴より俺を弟子にした方がいいだろ!クラスでの実力は1番なんだぞ!」
「んな狭い世間でなに調子に乗ってるか知らないけど、あんたを弟子にするなんてこっちから願い下げだわ」
「なんだと…!?」
ライノは懐から杖を取り出す。
「そんな奴の師匠も頭がおかしいようだな、ぶっ飛ばしてやる!」
杖の先に風が集まる。
「し、師匠!」
「吹っ飛べ!トルネードブロー!」
ライノの杖から竜巻が発生し、イリアのもとに向かって放たれる。
「…。」
イリアは片手を自分の目の前に構える。
「くだらない」
竜巻がイリアの手に当たった瞬間、その竜巻が最初から無かったかのように消え去った。
「なっ!?」
ライノはその光景に開いた口が塞がらなかった。
「なに、この程度?知れた実力ね」
「…っ!?」
イリアの挑発に再び杖を構える、しかし、イリアはそれを見てすぐさま手をライノに向ける。
「トルネードショット」
小さな竜巻がライノに向かって飛んでいく。それに当たったライノは店の外まで吹き飛んで行った。
イリアはゆっくりと歩き、店の外で倒れているライノのそばに行く。
「あんた、風の魔法が得意なの?」
「ぐ、げほっ!げほっ!」
ライノは当たった衝撃で喋ることすらままならない。
「私ね、風の魔法って嫌いなの。理由は単純に嫌いな奴の得意な魔法だからなんだけどね」
「…くっ!」
「だから風の魔法はそんなに得意じゃないんだけど、そんな私の魔法よりも弱いあんたの魔法は使い物にならないわね」
イリアは這いつくばるライノを鼻で笑った。
「ち、ちくしょう…」
ライノは悔しそうにイリアを睨む。
「とりあえず、これ以上騒ぎを起こすようなら次はこんなもんじゃ済まさないよ」
怒気に満ちたその声が、ライノの肩を大きく震わせる。
力の差は歴然、ライノはそのままカフェから逃げるように去って行き、それについて行くように取り巻きたちも居なくなった。
その様子を見届けて、イリアは店内に戻る。
「お客様、この度は多大なご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。皆様の本日の食事代はいただきませんので、今後ともご贔屓によろしくお願いします致します」
イリアはそう言って、深々と頭を下げた。
すると、店内からは大きな拍手で埋め尽くされた。
「店長さんすげぇ!」
「本物の魔女だったのね!かっこいい!」
「いやー、スカッとしたなぁ!」
「むしろいいもの見せてもらったよ、ありがとう!」
店中から歓声が上がる、その声にイリアはもう一度頭を下げて、厨房に戻っていった。
その後の魔女のCafeは何事もなく変わらずの営業だった。
「師匠、今日はすいませんでした」
モニカは俯いたままイリアに謝罪をした。
「なにがよ、あんたは悪くないでしょ?」
イリアはそんなモニカを見て笑った。
「あいつらが勝手に喧嘩売ってきて話じゃない、その喧嘩を私は買ったまでよ」
相変わらずな口調で話しつつ、手際よく2つのカップに紅茶を注いだ。
「私の弟子を守るのは当然のこと、弟子のあんたが気にすることじゃない。今はゆっくり休みなさい」
イリアの言葉にモニカはゆっくりと頷いた。
2人はその後紅茶を飲み、仕事後のひと時を楽しんでいた。
だが、今日はどうも面倒ごとが重なる日のようだ。
「失礼するよ」
店の扉がゆっくりと開く、そこにいたのは…
「が、学園長…?」
他でもない、モニカの通う学園の学園長だった。
「ど、どうされたんですか?」
「モニカ、すまないね、夜分遅くに」
学園長はそう言うと、イリアに向き直る。
「先程ここにうちの生徒が来なかったかね?」
「ええ、来たわよ」
イリアは学園長の質問に全く見向きもせず答えた。
「そうか、ここに来た後どこに行ったかは知らないかね?」
「知らないわね、送っていったわけでもないし」
相変わらず興味なさそうに答えるイリア。
しかし、学園長の話の流れからなんとなくその先の話がわかったような気がした。
「もしかして、戻ってきていないんですか?」
モニカは恐る恐る学園長に声をかける。
「その通りなのじゃ、いつまで経っても戻ってこないのじゃよ」
予想通りの回答だった。
「イリア、頼み事じゃが捜索を頼みたいのじゃ」
「は?なんで私が…」
明らかな苛立ちを露わにする。
「この森のことはお前の方がよく知っておる、協力してほしい」
「んなこと理由にならないわよ、あんたが探せばすぐじゃないの?」
「先程から探しておるわい」
この森は魔力に満ちた森で、探索系の魔法は逆に阻害されて上手く使えない。つまりは地道に探すしか方法がないのだ。
「頼む、まだ未来のある若い子たちなのじゃ」
「…。」
イリアは学園長の言葉に渋々立ち上がる。
「全く、仕方ないわね、今日限りよ」
「助かる」
学園長は深々と頭を下げた。
「たく、まぁいいわ。モニカ、あんた今日は休んで…」
振り返ると、イリアのそばに居たはずのモニカがいない。
「…モニカ?」
イリアは瞬時に不安が頭によぎった。
「まさか…」
その出来事を理解してすぐ、イリアは店を出た。
一抹の不安をかき消すように、とてつもないスピードで夜の森の中へ消えていった。
モニカは気にしないようにして勉学に励んでいたが、日に日にその行為はエスカレートしていた。
「モニカ、あんたまた怪我したの?」
「すいません」
カフェに戻りイリアに怪我を治してもらうというのが毎日の日課になっていた。
それに対してイリアは怒っていたが、モニカはそれを必死になだめていた。
モニカ自身、そのいじめに対しては特に気に留めていなかった。そんなことよりも魔法が使える喜びの方が大きかったからだ。
「私は大丈夫です、なのでまた色々教えてください」
イリアはその気持ちを汲み取って、大ごとにはしなかった。
本日も、いつもと同じように学園に登校し、モニカは勉学に励んでいた。ライノとその取り巻きたちも相変わらずだ。
「お前、いい加減諦めろって」
「…。」
ライノの言葉にももう反応しなくてもなんのストレスにもならなくなった。
ライノはそれがさらに気に食わないらしく、エスカレートしていく原因にもなっていた。
一度先生から注意されてからは、事故を装って攻撃してくるようになった。
それでもモニカは挫けずにいた。
だが、その日は違った。
ライノのいつもの攻撃が、モニカにひどい怪我を負わせた。
当然医務室に運ばれることとなったが、学園の処置ではモニカは目が覚めることはなかった。
命に別状はないが、ダメージの大きさにより眠っていた。
モニカの怪我の状況や過激になっていくいじめから、さすがに周りも陰鬱な空気になっていた。
「…。」
イリアは、医務室で眠るモニカのそばで、静かに座っていた。
ふつふつと湧き上がる怒りをなんとか抑えながら。
「ん、あれ?師匠」
「あら、起きた?」
夕方になろうかと言うタイミングで、モニカは目を覚ました。
「大丈夫?」
イリアは心配そうに眠っているモニカの額に手を置いた。
「大丈夫です、すいません」
「はは、なんで謝るのよ」
「ここまで、来てもらったので」
「そんなこと、気にすることじゃないわ」
イリアはそう言って微笑んだ。
その日は医務室でイリアの回復魔法でモニカは回復し、帰宅した。
帰宅後、イリアは休むようにモニカに伝えたが、モニカはそれを断り店に出た。
イリアは厨房から様子を見つつ、いつもと変わらず元気な様子をしていたモニカを見て、少し安心した。
しかし、今日に限って嫌な客が店に訪れた。
「よぉ、元気そうにしてるじゃないか」
他でもない、ライノだった。
「ライノ…」
モニカはその姿を見て少し後ずさる。
「なんだよ、そんなにピンピンしてるならもう少し痛めつければよかったな」
「…。」
モニカはその言葉に押し黙る。
その一言で店内は不穏な空気になった、他の客も何事かと様子を伺っている。
「冷やかしに来たのなら帰って、お店に迷惑がかかるの」
「はっ、なにを偉そうに、お前の店じゃないだろ」
ライノは高らかに笑う、その様子を察知してイリアは厨房から姿を現した。
「その子の店じゃないけど私の店だから出てってくれる?」
イリアの声はいつもよりも低く、怒気を帯びていた。
ライノは一瞬怯むが、すぐに不敵な笑みを浮かべる。
「あんたがそいつの師匠か?」
「だったらなんなの?」
「おいおい、こんな才能ないやつ教えても無駄だろ、やめたらどうなんだよ!」
ライノの言葉にモニカは俯く。そんなモニカを見て、イリアはモニカの頭を撫でる。
「それを決めるのはあんたじゃない、私が決めること」
「…っ!?」
「それにモニカが才能ないなんて私は思わないけどね」
そう言ってイリアは笑った。
ライノはその言葉に怒りを露わにした。
「そんな奴より俺を弟子にした方がいいだろ!クラスでの実力は1番なんだぞ!」
「んな狭い世間でなに調子に乗ってるか知らないけど、あんたを弟子にするなんてこっちから願い下げだわ」
「なんだと…!?」
ライノは懐から杖を取り出す。
「そんな奴の師匠も頭がおかしいようだな、ぶっ飛ばしてやる!」
杖の先に風が集まる。
「し、師匠!」
「吹っ飛べ!トルネードブロー!」
ライノの杖から竜巻が発生し、イリアのもとに向かって放たれる。
「…。」
イリアは片手を自分の目の前に構える。
「くだらない」
竜巻がイリアの手に当たった瞬間、その竜巻が最初から無かったかのように消え去った。
「なっ!?」
ライノはその光景に開いた口が塞がらなかった。
「なに、この程度?知れた実力ね」
「…っ!?」
イリアの挑発に再び杖を構える、しかし、イリアはそれを見てすぐさま手をライノに向ける。
「トルネードショット」
小さな竜巻がライノに向かって飛んでいく。それに当たったライノは店の外まで吹き飛んで行った。
イリアはゆっくりと歩き、店の外で倒れているライノのそばに行く。
「あんた、風の魔法が得意なの?」
「ぐ、げほっ!げほっ!」
ライノは当たった衝撃で喋ることすらままならない。
「私ね、風の魔法って嫌いなの。理由は単純に嫌いな奴の得意な魔法だからなんだけどね」
「…くっ!」
「だから風の魔法はそんなに得意じゃないんだけど、そんな私の魔法よりも弱いあんたの魔法は使い物にならないわね」
イリアは這いつくばるライノを鼻で笑った。
「ち、ちくしょう…」
ライノは悔しそうにイリアを睨む。
「とりあえず、これ以上騒ぎを起こすようなら次はこんなもんじゃ済まさないよ」
怒気に満ちたその声が、ライノの肩を大きく震わせる。
力の差は歴然、ライノはそのままカフェから逃げるように去って行き、それについて行くように取り巻きたちも居なくなった。
その様子を見届けて、イリアは店内に戻る。
「お客様、この度は多大なご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。皆様の本日の食事代はいただきませんので、今後ともご贔屓によろしくお願いします致します」
イリアはそう言って、深々と頭を下げた。
すると、店内からは大きな拍手で埋め尽くされた。
「店長さんすげぇ!」
「本物の魔女だったのね!かっこいい!」
「いやー、スカッとしたなぁ!」
「むしろいいもの見せてもらったよ、ありがとう!」
店中から歓声が上がる、その声にイリアはもう一度頭を下げて、厨房に戻っていった。
その後の魔女のCafeは何事もなく変わらずの営業だった。
「師匠、今日はすいませんでした」
モニカは俯いたままイリアに謝罪をした。
「なにがよ、あんたは悪くないでしょ?」
イリアはそんなモニカを見て笑った。
「あいつらが勝手に喧嘩売ってきて話じゃない、その喧嘩を私は買ったまでよ」
相変わらずな口調で話しつつ、手際よく2つのカップに紅茶を注いだ。
「私の弟子を守るのは当然のこと、弟子のあんたが気にすることじゃない。今はゆっくり休みなさい」
イリアの言葉にモニカはゆっくりと頷いた。
2人はその後紅茶を飲み、仕事後のひと時を楽しんでいた。
だが、今日はどうも面倒ごとが重なる日のようだ。
「失礼するよ」
店の扉がゆっくりと開く、そこにいたのは…
「が、学園長…?」
他でもない、モニカの通う学園の学園長だった。
「ど、どうされたんですか?」
「モニカ、すまないね、夜分遅くに」
学園長はそう言うと、イリアに向き直る。
「先程ここにうちの生徒が来なかったかね?」
「ええ、来たわよ」
イリアは学園長の質問に全く見向きもせず答えた。
「そうか、ここに来た後どこに行ったかは知らないかね?」
「知らないわね、送っていったわけでもないし」
相変わらず興味なさそうに答えるイリア。
しかし、学園長の話の流れからなんとなくその先の話がわかったような気がした。
「もしかして、戻ってきていないんですか?」
モニカは恐る恐る学園長に声をかける。
「その通りなのじゃ、いつまで経っても戻ってこないのじゃよ」
予想通りの回答だった。
「イリア、頼み事じゃが捜索を頼みたいのじゃ」
「は?なんで私が…」
明らかな苛立ちを露わにする。
「この森のことはお前の方がよく知っておる、協力してほしい」
「んなこと理由にならないわよ、あんたが探せばすぐじゃないの?」
「先程から探しておるわい」
この森は魔力に満ちた森で、探索系の魔法は逆に阻害されて上手く使えない。つまりは地道に探すしか方法がないのだ。
「頼む、まだ未来のある若い子たちなのじゃ」
「…。」
イリアは学園長の言葉に渋々立ち上がる。
「全く、仕方ないわね、今日限りよ」
「助かる」
学園長は深々と頭を下げた。
「たく、まぁいいわ。モニカ、あんた今日は休んで…」
振り返ると、イリアのそばに居たはずのモニカがいない。
「…モニカ?」
イリアは瞬時に不安が頭によぎった。
「まさか…」
その出来事を理解してすぐ、イリアは店を出た。
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