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@藤堂side
16.金曜の夜@藤堂side
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俺は小林賢祐と会社そばの居酒屋に入った。
先週はさくらと…今週まさか小林賢祐とふたり飲むことになろうとは…
レモンサワーで乾杯する。
「小林君、いや~急に悪いね~。」
「いえ、まさか藤堂課長とサシで飲むとは思っていませんでしたけど。」
これは、急に彼を飲みに誘った言い訳が必要だ。
「管理職として他部署の人とも交流を図って、お互いの理解を深めたいと思ってね。」
「なるほど~、さすがトップセールス揚げる藤堂さんは考えることが違いますね~。あ、うちの部、小林さくらさんもいるんで、名前の賢祐の方で呼んでくださいね。」
思いがけず、いきなりさくらの名が出てドキッとする。
なんだ、フレンドリーな奴じゃないか。
「あ、そのさくらさん、なんか、急に雰囲気変わったね~。」
自然に言えたか?
「なんか、俺の同期、あ、藤堂課長のところの、西島さん紹介してって言いだして、一緒に服買いに行ったりして。」
「今週、急に?」
「ええ、月曜日早々に、西島さん紹介してって。えっと、イメチェンしたいって、かわいい感じにしたいっていってたかな。週末、なんかあったんすかね。」
月曜日早々?金曜日、俺に抱かれて、イメチェン?それだけなら俺のためにかわいくなりたいと思ってくれたと浮かれるところだが、俺を避けて、しかも…
「今日は、合コンだって?」
「あ~そうなんすよ。大丈夫っすかね~。さくらさん、初めてみたいだし。まあ、西島さん一緒なんで、大丈夫だと思うんですけど。」
頼むぞ西島。
「なんで、合コン行くことになったの?西島さんと仲良くなって、付き合い?」
「や…なんだっけ?あ、そうだ、これから出会いを探すって言ってたな。そもそもそのためにイメチェンしたかったみたいですよ。」
なんだよそれ、じゃあ、さくらがノリノリで参加してるってことか?
俺とシて、後悔したってことなのか?「憧れてた」って言ってたけど、寝てみたら、違った?それで、次?
落ち込む気持ちを賢祐の前で必死にごまかす。
唐揚げをほおばりレモンサワーで流し込む。
先週、さくらと何喰ったっけな。食べ物は思えてないけど、焼酎を、おなじグラスで飲んでくれて…。
さくらは今頃…くそっ。
うっかり持ち帰られたりしないよな。何となく…断れないで流されちゃう感じがなくもない。先週俺も、流して押し切った自覚がある。
最後まで許したのは、おれが「憧れてた人」だったからだよな。いや、最後まで許さなくても・・・。
大丈夫だ、さくらがそんなだったら、先週まで処女じゃなかった。いや、でも、今のさくらは出会いを探しているわけだから…
「藤堂課長?どうかしました?」
俺はついひとり考え込んでしまっていた。
「ああ、ごめん。えっと、そうそう、総務部の話聞かせてよ。大変だよね。どの部署も何かと総務部に押し付けて。」
「いや~藤堂課長が気にかけてくれてるなんて嬉しいっす。部長がね~なんでもはいはい引き受けてくるくせに何もしないで部員に押し付けてきて、なんかあると俺たちのせいにして。でもまあ、みんな承知で、そこそこのところで切り抜けるんですけど、さくらさんはなんでも正直に完璧にやる人なんで…」
けなげなさくら…。
「申請書のマニュアルも、改善案も、部長のところ通らないって分かってるのに毎日遅くまで頑張って…」
そうか、遅くまで…ってそんなさくらを見てたなら、お前、何とかしろよ。と、少し思う。
今回マニュアルは研修資料という形で配布され日の目を見たが、申請書自体の改善案の方はまだ眠ったままだ…。
せっかくさくらが頑張ったのに。
「あの総務部長…ほんと評判悪いよなあ。上にはいい顔するから…。」
なんでうちの会社はあんなのを部長にしたんだ。
「あ~藤堂課長みたいな上司のところで働きたいです~。」
なんだ、賢祐、かわいいじゃないか。
先週はさくらと…今週まさか小林賢祐とふたり飲むことになろうとは…
レモンサワーで乾杯する。
「小林君、いや~急に悪いね~。」
「いえ、まさか藤堂課長とサシで飲むとは思っていませんでしたけど。」
これは、急に彼を飲みに誘った言い訳が必要だ。
「管理職として他部署の人とも交流を図って、お互いの理解を深めたいと思ってね。」
「なるほど~、さすがトップセールス揚げる藤堂さんは考えることが違いますね~。あ、うちの部、小林さくらさんもいるんで、名前の賢祐の方で呼んでくださいね。」
思いがけず、いきなりさくらの名が出てドキッとする。
なんだ、フレンドリーな奴じゃないか。
「あ、そのさくらさん、なんか、急に雰囲気変わったね~。」
自然に言えたか?
「なんか、俺の同期、あ、藤堂課長のところの、西島さん紹介してって言いだして、一緒に服買いに行ったりして。」
「今週、急に?」
「ええ、月曜日早々に、西島さん紹介してって。えっと、イメチェンしたいって、かわいい感じにしたいっていってたかな。週末、なんかあったんすかね。」
月曜日早々?金曜日、俺に抱かれて、イメチェン?それだけなら俺のためにかわいくなりたいと思ってくれたと浮かれるところだが、俺を避けて、しかも…
「今日は、合コンだって?」
「あ~そうなんすよ。大丈夫っすかね~。さくらさん、初めてみたいだし。まあ、西島さん一緒なんで、大丈夫だと思うんですけど。」
頼むぞ西島。
「なんで、合コン行くことになったの?西島さんと仲良くなって、付き合い?」
「や…なんだっけ?あ、そうだ、これから出会いを探すって言ってたな。そもそもそのためにイメチェンしたかったみたいですよ。」
なんだよそれ、じゃあ、さくらがノリノリで参加してるってことか?
俺とシて、後悔したってことなのか?「憧れてた」って言ってたけど、寝てみたら、違った?それで、次?
落ち込む気持ちを賢祐の前で必死にごまかす。
唐揚げをほおばりレモンサワーで流し込む。
先週、さくらと何喰ったっけな。食べ物は思えてないけど、焼酎を、おなじグラスで飲んでくれて…。
さくらは今頃…くそっ。
うっかり持ち帰られたりしないよな。何となく…断れないで流されちゃう感じがなくもない。先週俺も、流して押し切った自覚がある。
最後まで許したのは、おれが「憧れてた人」だったからだよな。いや、最後まで許さなくても・・・。
大丈夫だ、さくらがそんなだったら、先週まで処女じゃなかった。いや、でも、今のさくらは出会いを探しているわけだから…
「藤堂課長?どうかしました?」
俺はついひとり考え込んでしまっていた。
「ああ、ごめん。えっと、そうそう、総務部の話聞かせてよ。大変だよね。どの部署も何かと総務部に押し付けて。」
「いや~藤堂課長が気にかけてくれてるなんて嬉しいっす。部長がね~なんでもはいはい引き受けてくるくせに何もしないで部員に押し付けてきて、なんかあると俺たちのせいにして。でもまあ、みんな承知で、そこそこのところで切り抜けるんですけど、さくらさんはなんでも正直に完璧にやる人なんで…」
けなげなさくら…。
「申請書のマニュアルも、改善案も、部長のところ通らないって分かってるのに毎日遅くまで頑張って…」
そうか、遅くまで…ってそんなさくらを見てたなら、お前、何とかしろよ。と、少し思う。
今回マニュアルは研修資料という形で配布され日の目を見たが、申請書自体の改善案の方はまだ眠ったままだ…。
せっかくさくらが頑張ったのに。
「あの総務部長…ほんと評判悪いよなあ。上にはいい顔するから…。」
なんでうちの会社はあんなのを部長にしたんだ。
「あ~藤堂課長みたいな上司のところで働きたいです~。」
なんだ、賢祐、かわいいじゃないか。
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