46 / 110
46.早退します
しおりを挟む
マキノはいつも、春樹さんが出勤する時間に合わせて店に入る。
今日は、久しぶりの仕事だ。すこし張り切っている自分がある。
「では、いってまいります。」
「いけると思っても、ゆっくりすること。無理しないように。」
ドアノブに手をかけると、いつもより丁寧に声がかかった。
ぶっ倒れるまで仕事してた前科があるにしても、近ごろ春樹さんは体調管理に口うるさい。
いくらなんでも、もう自分のリミットぐらい把握してますってば。
「はいはい。春樹さんも運転気をつけてね。」
そう言いながら車を降り、手を振って走り去る車を見送った。
月曜日は、遊が学校に登校する日。
マキノと入れ替わるタイミングで玄関から出てきた遊は、この寒いのにマキノの250ccのバイクに乗って出かける準備をしている。
バイクは普段裏口の土間に置いてあるのだが、裏庭から国道まで出すのに急な坂を上がらなければいけないから、国道は溶けているのに、その坂道だけ凍てていてバイクを出せなかったという経験があって、それ以来翌日にバイクを使う時は、前日に玄関前の軒下に出しておくようにしているようだ。
遊が、エンジンを始動した。
ドュルルン ドドドドドドド・・・
おかげさまで、バイクのエンジンは調子がよさそう。
あったかいインナーを着て、風が入らないちゃんとしたバイクスーツを着て、グローブをはめて・・、冬はメットのシールドが曇りやすい。顔を覆う保温マスクもあるらしい。そうして完全防備をして学校に着くと、動きやすいように着替えているようだ。大層な事だ。
斜め掛けのメッセンジャーバッグを肩にひっかけて、バイクにまたがったまましばらく暖機してアイドリングが落ち着くのを待っている。それが遊によく似合う。
「風邪ひくから、中に入れば。」
遊が振り返ってマキノに言った。遊まで春樹さんと同じようなことを言う。
「気をつけてね。凍ててるところがあるかもしれないし。」
「うん。大丈夫。いってくる。」
クラッチを握って、チェンジをカチャンと踏むと、ギヤがローに入った。
ドルンドルルン ボォオオオオオオオ・・アクセルが開きⅤ型エンジン独特の低音を響かせて遊が出て行った。
春樹さんもだけど、男の子がバイクに乗ると、サマになるんだよなぁ。・・・。
悔しいが3割・・5割増しにかっこいい。
遊は、雨の日もレインウェアを着てバイクで通っている。少し早起きしてゆっくり走る。なかなか頑張ってるなと思う。あのルックスだし、学校じゃモテてるんじゃないのかな。本人、何も教えてくれないが。
店の中に入って、開店の準備をしながら、仕込みや在庫の様子を確認していく。
何が残っていたとか、どんな献立をするつもりだったか、すっかり忘れてしまっていたが、ヒロトがノートにメモ書きしたものがあって、入った食材で献立をどう変更したのか、何を仕込んでおいたか、みんなにどんな指示をしたのかも、だいたい分かった。
しばらくすると、ヒロトが出勤してきた。
ヒロトも遊と同じく、給料制になっている。
遊が親の扶養内で仕事する都合でしばらく延期していた社会保険も、ヒロトが来て10月には手続きすることになり、今は正規採用になっている。
ヒロトを見ていると、お料理のことをもっと本格的に勉強したかったなぁと思えてくる。
カランカラン
「いらっしゃいませー。」
今日はモーニング目当てのお客さんがいつもより少し遅め。
「モーニングふたつね。」
「はーい。」
午前中は今日は千尋さんが入ってくれることになっていた。
ヒロトはベーコンエッグとパンを焼いて、サラダを盛り付けながら
「マキノさんが来ると、緊張がゆるみますよ。」とこぼした。
「あら、そんなことないでしょう。充分できてるじゃない。」
「ずっと、次は何をしたらいいのか、何か足りないものがないかってビクビクしてました。みんなボクのほう見てくるし。遊は余裕な顔してたのに。」
「遊は、ちゃんとヒロトが自分より格上だとわかってるのよ。それは年上ってことだけじゃなくてだよ。」
「いやー、ボクの器じゃダメですよ。」
「そうかなぁ、いけると思うけど。強いて言えば私も、自分よりヒロトのほうが格上だと思ってるよ。」
「めっそうもない。」
「マキノちゃん、体調はいかが?」
9時になると、千尋さんが出勤してきた。
「ご心配いただいてありがとうございます。」
話をしながら、お弁当の準備を少しずつ始める。
お弁当は、まだ限られた事業所にしか宣伝をしていないのだが、口コミで少しずつ需要が広がりつつあった。お弁当の盛り付け要員と配達要員が足りないと思ったときに千尋さんが来てくれるようになって、大正解だった。これで、もうすこし厨房が広かったら・・・・。
いや、もうしばらくは手を広げるのは自重。
ヒロトが本気になるか、もっと人手が余ってくれば別だけど。
お弁当の配達も終わって、ランチタイムの忙しい時間帯に、ヒロトのスマホの呼び出し音が鳴っていた。
「出れば?」
「母親だから、あとでいいですよ。」
ヒロトはそのまま仕事を続けた。
「寒いからうどん玉買ってきたんだよ。ヒロト君、肉うどんにしてよ。」
「いいっすよー。」
マキノはカウンターの中で洗い物をしながらまかないの昼ご飯をヒロト任せた。
昼前には仁美さんが来てくれていて、ランチが落ち着くと、マキノは千尋さんに賄いごはんを食べようと声をかけた。その時、今度は千尋さんの携帯が鳴った。
「あら、何かしら・・。」
千尋さんが人のいない隅っこへと移動して話し始めたのを見て、マキノはヒロトの母親からの電話のことを思いだした。
「ヒロト君、お母さんに電話した~?」
「いや、今からします。」
うちのスタッフ達の家族は、仕事中にはめったに電話をかけてこない。
今日はめずらしいなぁ・・と思っていると,
「マキノちゃん。ええと・・おじいちゃんが倒れちゃったらしくて、病院に行ってくるわ。都合によって明日の仕事もどうなるか・・また連絡するけど。」
「うわ・・それは大変。でも、ごはんだけ食べて行けば?」
「そ・・そうね。でも気になるし、悪いけどすぐ行くわ。ヒロト君か仁美ちゃんに食べてもらってくれる?」
「いいけど・・。あっ、じゃあ・・。」
千尋さんがエプロンをはずして荷物をまとめている間に、マキノは塩のおにぎりと、適当にあった残り物をタッパに詰めて千尋さんに持たせた。
「車の中ででも食べて。」
「ありがとう。」
千尋さんは慌てて店を飛び出して行った。
店の中でバタバタとしている間にヒロトも電話していたらしい。
「じゃあ‥もうちょっとしたら帰る。」
スマホをピッと押して通話をきった。
あれ?ヒロトも・・?
「どうしたの?」
「あーいや、大したことではないんですけど、お袋から電話で・・・おやじが家出したらしいです。」
「ええええ??」
「なんか、ちょっと前から予感ってか、まぁいろいろあったんですけど、書き置きがあったみたいですわ。」
「か・・書置き・・?」
「うん、どこにどれだけ借金してるかっていう・・・。」
「しゃっきぃんん?」
「ダムに飛び込んで、保険でカタをつけるらしいですよ。」
「ええええええええ???」
「どうせ、そんな度胸ないですから・・大丈夫と思うんですけどね・・。」
マキノは、ヒロトの口調が、すこし捨て鉢になっているのに気付いた。
「それ大変すぎるじゃない・・」
「んーと、ボク飯食ってから帰っていいですかね?おやじはともかく、おふくろが、本気かもしれないって、思ってるみたいだから。」
「そ・・・そう?」
「今日の仕事、勝手してすみません。マキノさんも本調子じゃないかもしれないのに申し訳ないです・・。えと、カレーの仕込みしようと思ってたのと、それから・・・。」
「やっとくよ。そんなこと。ここは大丈夫だから早く帰ってあげて。」
「マキノさん。ホントに心配してもらわなくても大丈夫ですよ。オレも自分の家の中の事言いたくなかったんだけど、もう限界まで来てるんで・・また今度ちゃんと説明します。」
「・・・。」
ほんとうにいいのかしら・・と思ったが、実際にヒロトはゆっくりと自分の作ったおうどんを食べて、
「明日も、仕事は来れると思いますから。」と言って帰っていった。
事情はよく分からないけれども、ただならぬことのように思える。
本人があまり驚いていないように思うのは、思い当たることがあるからだろうか。
まぁ・・成り行きを見守るしかない。
とりあえず、明日も来れるということだから、本人の説明を待つことにした。
今日は、久しぶりの仕事だ。すこし張り切っている自分がある。
「では、いってまいります。」
「いけると思っても、ゆっくりすること。無理しないように。」
ドアノブに手をかけると、いつもより丁寧に声がかかった。
ぶっ倒れるまで仕事してた前科があるにしても、近ごろ春樹さんは体調管理に口うるさい。
いくらなんでも、もう自分のリミットぐらい把握してますってば。
「はいはい。春樹さんも運転気をつけてね。」
そう言いながら車を降り、手を振って走り去る車を見送った。
月曜日は、遊が学校に登校する日。
マキノと入れ替わるタイミングで玄関から出てきた遊は、この寒いのにマキノの250ccのバイクに乗って出かける準備をしている。
バイクは普段裏口の土間に置いてあるのだが、裏庭から国道まで出すのに急な坂を上がらなければいけないから、国道は溶けているのに、その坂道だけ凍てていてバイクを出せなかったという経験があって、それ以来翌日にバイクを使う時は、前日に玄関前の軒下に出しておくようにしているようだ。
遊が、エンジンを始動した。
ドュルルン ドドドドドドド・・・
おかげさまで、バイクのエンジンは調子がよさそう。
あったかいインナーを着て、風が入らないちゃんとしたバイクスーツを着て、グローブをはめて・・、冬はメットのシールドが曇りやすい。顔を覆う保温マスクもあるらしい。そうして完全防備をして学校に着くと、動きやすいように着替えているようだ。大層な事だ。
斜め掛けのメッセンジャーバッグを肩にひっかけて、バイクにまたがったまましばらく暖機してアイドリングが落ち着くのを待っている。それが遊によく似合う。
「風邪ひくから、中に入れば。」
遊が振り返ってマキノに言った。遊まで春樹さんと同じようなことを言う。
「気をつけてね。凍ててるところがあるかもしれないし。」
「うん。大丈夫。いってくる。」
クラッチを握って、チェンジをカチャンと踏むと、ギヤがローに入った。
ドルンドルルン ボォオオオオオオオ・・アクセルが開きⅤ型エンジン独特の低音を響かせて遊が出て行った。
春樹さんもだけど、男の子がバイクに乗ると、サマになるんだよなぁ。・・・。
悔しいが3割・・5割増しにかっこいい。
遊は、雨の日もレインウェアを着てバイクで通っている。少し早起きしてゆっくり走る。なかなか頑張ってるなと思う。あのルックスだし、学校じゃモテてるんじゃないのかな。本人、何も教えてくれないが。
店の中に入って、開店の準備をしながら、仕込みや在庫の様子を確認していく。
何が残っていたとか、どんな献立をするつもりだったか、すっかり忘れてしまっていたが、ヒロトがノートにメモ書きしたものがあって、入った食材で献立をどう変更したのか、何を仕込んでおいたか、みんなにどんな指示をしたのかも、だいたい分かった。
しばらくすると、ヒロトが出勤してきた。
ヒロトも遊と同じく、給料制になっている。
遊が親の扶養内で仕事する都合でしばらく延期していた社会保険も、ヒロトが来て10月には手続きすることになり、今は正規採用になっている。
ヒロトを見ていると、お料理のことをもっと本格的に勉強したかったなぁと思えてくる。
カランカラン
「いらっしゃいませー。」
今日はモーニング目当てのお客さんがいつもより少し遅め。
「モーニングふたつね。」
「はーい。」
午前中は今日は千尋さんが入ってくれることになっていた。
ヒロトはベーコンエッグとパンを焼いて、サラダを盛り付けながら
「マキノさんが来ると、緊張がゆるみますよ。」とこぼした。
「あら、そんなことないでしょう。充分できてるじゃない。」
「ずっと、次は何をしたらいいのか、何か足りないものがないかってビクビクしてました。みんなボクのほう見てくるし。遊は余裕な顔してたのに。」
「遊は、ちゃんとヒロトが自分より格上だとわかってるのよ。それは年上ってことだけじゃなくてだよ。」
「いやー、ボクの器じゃダメですよ。」
「そうかなぁ、いけると思うけど。強いて言えば私も、自分よりヒロトのほうが格上だと思ってるよ。」
「めっそうもない。」
「マキノちゃん、体調はいかが?」
9時になると、千尋さんが出勤してきた。
「ご心配いただいてありがとうございます。」
話をしながら、お弁当の準備を少しずつ始める。
お弁当は、まだ限られた事業所にしか宣伝をしていないのだが、口コミで少しずつ需要が広がりつつあった。お弁当の盛り付け要員と配達要員が足りないと思ったときに千尋さんが来てくれるようになって、大正解だった。これで、もうすこし厨房が広かったら・・・・。
いや、もうしばらくは手を広げるのは自重。
ヒロトが本気になるか、もっと人手が余ってくれば別だけど。
お弁当の配達も終わって、ランチタイムの忙しい時間帯に、ヒロトのスマホの呼び出し音が鳴っていた。
「出れば?」
「母親だから、あとでいいですよ。」
ヒロトはそのまま仕事を続けた。
「寒いからうどん玉買ってきたんだよ。ヒロト君、肉うどんにしてよ。」
「いいっすよー。」
マキノはカウンターの中で洗い物をしながらまかないの昼ご飯をヒロト任せた。
昼前には仁美さんが来てくれていて、ランチが落ち着くと、マキノは千尋さんに賄いごはんを食べようと声をかけた。その時、今度は千尋さんの携帯が鳴った。
「あら、何かしら・・。」
千尋さんが人のいない隅っこへと移動して話し始めたのを見て、マキノはヒロトの母親からの電話のことを思いだした。
「ヒロト君、お母さんに電話した~?」
「いや、今からします。」
うちのスタッフ達の家族は、仕事中にはめったに電話をかけてこない。
今日はめずらしいなぁ・・と思っていると,
「マキノちゃん。ええと・・おじいちゃんが倒れちゃったらしくて、病院に行ってくるわ。都合によって明日の仕事もどうなるか・・また連絡するけど。」
「うわ・・それは大変。でも、ごはんだけ食べて行けば?」
「そ・・そうね。でも気になるし、悪いけどすぐ行くわ。ヒロト君か仁美ちゃんに食べてもらってくれる?」
「いいけど・・。あっ、じゃあ・・。」
千尋さんがエプロンをはずして荷物をまとめている間に、マキノは塩のおにぎりと、適当にあった残り物をタッパに詰めて千尋さんに持たせた。
「車の中ででも食べて。」
「ありがとう。」
千尋さんは慌てて店を飛び出して行った。
店の中でバタバタとしている間にヒロトも電話していたらしい。
「じゃあ‥もうちょっとしたら帰る。」
スマホをピッと押して通話をきった。
あれ?ヒロトも・・?
「どうしたの?」
「あーいや、大したことではないんですけど、お袋から電話で・・・おやじが家出したらしいです。」
「ええええ??」
「なんか、ちょっと前から予感ってか、まぁいろいろあったんですけど、書き置きがあったみたいですわ。」
「か・・書置き・・?」
「うん、どこにどれだけ借金してるかっていう・・・。」
「しゃっきぃんん?」
「ダムに飛び込んで、保険でカタをつけるらしいですよ。」
「ええええええええ???」
「どうせ、そんな度胸ないですから・・大丈夫と思うんですけどね・・。」
マキノは、ヒロトの口調が、すこし捨て鉢になっているのに気付いた。
「それ大変すぎるじゃない・・」
「んーと、ボク飯食ってから帰っていいですかね?おやじはともかく、おふくろが、本気かもしれないって、思ってるみたいだから。」
「そ・・・そう?」
「今日の仕事、勝手してすみません。マキノさんも本調子じゃないかもしれないのに申し訳ないです・・。えと、カレーの仕込みしようと思ってたのと、それから・・・。」
「やっとくよ。そんなこと。ここは大丈夫だから早く帰ってあげて。」
「マキノさん。ホントに心配してもらわなくても大丈夫ですよ。オレも自分の家の中の事言いたくなかったんだけど、もう限界まで来てるんで・・また今度ちゃんと説明します。」
「・・・。」
ほんとうにいいのかしら・・と思ったが、実際にヒロトはゆっくりと自分の作ったおうどんを食べて、
「明日も、仕事は来れると思いますから。」と言って帰っていった。
事情はよく分からないけれども、ただならぬことのように思える。
本人があまり驚いていないように思うのは、思い当たることがあるからだろうか。
まぁ・・成り行きを見守るしかない。
とりあえず、明日も来れるということだから、本人の説明を待つことにした。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
『お兄ちゃんのオタクを卒業させてみせるんだからね❤ ~ブラコン妹と幼馴染オタク姫の果てしなき戦い~』
本能寺から始める常陸之介寛浩
青春
「大好きなはずなのに……! 兄の『推し活』が止まらない!?」
かつて、私は信じていた。
優しくて、頼もしくて、ちょっと恥ずかしがり屋な──
そんな普通のお兄ちゃんを。
でも──
中学卒業の春、
帰ってきた幼馴染みの“オタク姫”に染められて、
私のお兄ちゃんは**「推し活命」**な存在になってしまった!
家では「戦利品だー!」と絶叫し、
年末には「聖戦(コミケ)」に旅立ち、
さらには幼馴染みと「同人誌合宿」まで!?
……ちがう。
こんなの、私の知ってるお兄ちゃんじゃない!
たとえ、世界中がオタクを称えたって、
私は、絶対に──
お兄ちゃんを“元に戻して”みせる!
これは、
ブラコン妹と
中二病オタク姫が、
一人の「兄」をめぐって
全力でぶつかり合う、果てしなき戦いの物語──!
そしていつしか、
誰も予想できなかった
本当の「大好き」のカタチを探す、
壮大な青春ストーリーへと変わっていく──。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
【完結】モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
15歳になった男子は、冒険者になる。それが当たり前の世界。だがクテュールは、冒険者になるつもりはなかった。男だけど裁縫が好きで、道具屋とかに勤めたいと思っていた。
クテュールは、15歳になる前日に、幼馴染のエジンに稽古すると連れ出され殺されかけた!いや、偶然魔物の上に落ち助かったのだ!それが『レッドアイの森』のボス、キュイだった!
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる