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春樹視点(2)
おいしいご飯を食べて・・
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この腕の中に閉じ込めた。
この腕でつかまえた。
マキノは今、自分の腕の中にある。
でも、でも、それは本物か? 腕の中にあるのは本当のマキノか?
今しゃべっていても、突然意識がなくなるんじゃないか?
一晩たったら呼吸が止まっているんじゃないか?
二度と、手の届かないところに、行ってしまわないのか!!
とてつもない恐怖と不安に押しつぶされそうになって抗えくなる・・
う・・うあああああぁぁ
オレの前から いなくならないでくれ・・・。
「泣かないで・・。」
そう言って、マキノがオレの腕をよけた。
ああダメだ・・情けない。
マキノは、呆れてる。
・・ダメだ。
絶望しそうになったオレの顔を、マキノの両手が包んだ。
マキノの顔がふわりと近づき、オレに、キスをした。
「・・え・・?」
パニクッていた頭の中が、真っ白になった。
「・・・。」
こわばっていた心が、触れている部分から溶けていく・・。
重なった唇が、やわらかく温かかった。
「・・・。」
何も言うことができず、もう一度マキノを抱きしめた。
・・・無様だな。
痛い思いしたのはマキノなのに、何やってんだオレ・・。
オレがマキノを抱きしめているのに、マキノの手は、しばらくオレの背中をさすっていた。
ほんとに・・オレは、何やってんだ。
しばらくして、イズミさんが来た。医師と看護師も来た。
マキノの頭にはシップとネットがつけられて、ようやくオレは平静を取り戻した。
マキノはオレに、「ご飯を食べにおいでよ。」と言った。
この子は、いつもそうなんだ。
ごはんさえ食べていれば、誰でも元気になると思っている。
単純だなぁ・・。
理屈はおかしかったけど、たしかに・・それもいいかもしれない、と思った。
マキノの入院中、自分は授業研修などがあって、マキノの様子を見に行くことができなかった。
もっとも、自分が病院に行っても役に立てることはあまりないようにも思う。
イズミさんが毎日様子を見に行ってくれていて、具合は変わりないよと自分に報告をしてくれる。
気になって落ちつかないのだが、元気だと聞けば、ふぅっと胸をなでおろす。
翌週の水曜日は少し早めに仕事が終わったので、病院に寄ってみた。
人の気も知らず・・まぁ知らなくて当然なのだが、頭を打っていることの深刻さに自覚がないらしく、マキノは早く帰りたくて仕方ない様子だ。一週間は様子を見るのだと聞いたはずなのに、もう明日退院するのだと嬉しそうに言う。おそらくは医者に無理を言ったのだろう。
退院するなら、荷物を運んだり、車を用意したり、つきそってやりたいと思うのだが、本人は人に頼ることをみじんも考えていない。誰かに少しでも甘えられるような子だったら、こっちが安心できるのに・・。
退院時の運転手のことなんて気にもしていないどころか、自分の事そっちのけで、オレに飯を食いに来いという。
・・たぶん本気なんだろう。・・好意の類なんだ。それはわかる。
・・そんなに心配されるほど、あの時のオレが情けなかったか、という反省もあるし、無理してほしくなくて、生返
事しかできない。そして煮え切らないオレに何度も念を押してくる。
メシ食べて元気になれとマキノが連呼するたびに、なにかズレを感じてしまう。
・・オレの事はもういいんだよ。もう引きずってないって言ったつもりけど。
あの醜態を見られていたら、それも伝わらないかな・・。
じゃあ・・
じゃあ、オレじゃなかったら、マキノはどうしたのか?
パニクってうろたえてたのが、オレじゃなかったら、マキノは・・。
ダメだ・・。オレってホントダメだ。
余計なことばかり考えている。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
翌日、迷いを覚えつつもマキノの店まで来てしまった。
退院したばかりの今日、おそらくはオレを待ってくれているんだろう・・。
自分が「行かない。」と、言わなかったから。
そろりと玄関を開ける。ごはんの炊ける匂いがしていた。マキノの頭が玄関から見えた。毛布のような物をかぶって寝ている。
鍵もかけずに・・その無防備さに力が抜ける。
・・また風邪ひくじゃないか。
呆れつつ座敷に上がって、ストーブのそばに寝ているマキノの横に座った。
寝顔が幸せそうだ。
よしよし・・と頭をなでてみたくなる。
顔を眺めていると・・キスをしてきたことが脳裏をよぎった。
マキノの口元がかすかに動いてどきりとした。
ごくっ・・。
オレから・・キスしても、いいんだろうか。
仔猫のように丸くなっているマキノ。
顔の前でブランケットを握っている、まるい手・・。
そこから視線を移す。・・肩・・腰。
マキノをこのまま自分のものに・・。
きっと、きっとマキノは自分を受け入れてくれる。
何故か確信できた。
胸が痛い。
くっ・・
この愛しいものを、強く抱きしめたい・・。
でも・・
ぶるっと頭を振った。
なんとか理性を引き戻す。
邪念は捨てよう。
ひとつ、深呼吸をした。
そして、
「具合悪いの?」
と声をかけた。
マキノはパチリと目を開けて「げ?」と言いつつ文字通り飛び起きた。
「すぐ用意します!」と元気よく厨房で作業を始めた。
てきぱきと動きだしたマキノを無理しないでほしいんだがなと思いながら眺める。
マキノはトレイにいつもの洋食風のセットではなく、和食を運んできた。うまそうだ。
とろろごはん…好きなんだよな、オレ。
マキノも自分の分をオレの隣に運んできて一緒に食べ始めた。幸せそうに食べるなぁこの子は。なんか、いろいろ考えてる自分がばからしくなってきた。まずは・・もうオレのことは心配いらないと、それだけは、きっぱり言わなければ。
「毎日ごはん作ってくれるって・・・あれ撤回していいよ。」
そういうと、マキノは心細そうな寂しそうな顔をした。いや、マキノがいらないって言ってるんじゃないんだよ。
それから、「好きだ。」と伝えた。
そうでなければ、マキノとまっすぐに向き合えない気がしたから。
マキノが赤くなって、うつむいた。何かを言おうとしている。
けど、今は答えなくていいよ。急がないでゆっくりでいい。もっと知りたいって言ってくれてたじゃないか。だから、ゆっくりいこう。
オレはマキノの答えを待たずに「これ、おいしいね。」とお料理の話を始めた。
自炊したから少しはわかるけど、手間がかかってる。大根をおろしたり、エビをすり身にしたり。出汁も利いてるし、品数も、野菜もたくさん使ってて、栄養のバランスだって。
こんなごはんを毎日食べられたら、どんなに幸せか。
オレは、もう少し待つ。マキノと一緒にいる時間を増やしたい。
遊びに行こうと約束した。
マキノはうれしそうに「うん」と言った。オレは、この笑顔が好きだ。
もう、あんな無様なことは二度としない。
こんな田舎に一人で来て、マキノが探している物を、やろうとしていることを、認めてやれるような、男でありたい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
デートの約束を取り付けてからしばらく経ったが、マキノの店は忙しそうでいつまでたっても実現しそうになくて、自分が平日に休んでしまうことにした。
3学期が終わり春休みになっても仕事はいっぱいあるのだが、やることはもちろんやる。休んだ分は倍にして、いくらでも働こうじゃないか。
ある日、イズミさんが面白いことを言いだした。
「男の子がスタッフになったのよ。イケメン君なの。真央未来が喜んでる。」
ざわり・・・
「遊君って言うの。お料理上手で、役に立つんだよ。彼が来て、マキノちゃんが一番助かってるんじゃないかな。」
ざわざわっ・・・
「有望株なんだよ。マキノちゃんがお仕事はじめる時間から終わる時間までずっといるから、あれを即戦力って言うんだね。」
汗・・・
「マキノちゃんにあんなに懐いて・・。どうやって見つけたのかしら。」
いや・・
だいじょうぶ。
いいさ。
明日は・・マキノとデート。
大丈夫だ。
もう何も焦ることはない。
オレはオレだ。こんなオレなりに、ちゃんとマキノと向き合う。
・・それでいいさ。
この腕でつかまえた。
マキノは今、自分の腕の中にある。
でも、でも、それは本物か? 腕の中にあるのは本当のマキノか?
今しゃべっていても、突然意識がなくなるんじゃないか?
一晩たったら呼吸が止まっているんじゃないか?
二度と、手の届かないところに、行ってしまわないのか!!
とてつもない恐怖と不安に押しつぶされそうになって抗えくなる・・
う・・うあああああぁぁ
オレの前から いなくならないでくれ・・・。
「泣かないで・・。」
そう言って、マキノがオレの腕をよけた。
ああダメだ・・情けない。
マキノは、呆れてる。
・・ダメだ。
絶望しそうになったオレの顔を、マキノの両手が包んだ。
マキノの顔がふわりと近づき、オレに、キスをした。
「・・え・・?」
パニクッていた頭の中が、真っ白になった。
「・・・。」
こわばっていた心が、触れている部分から溶けていく・・。
重なった唇が、やわらかく温かかった。
「・・・。」
何も言うことができず、もう一度マキノを抱きしめた。
・・・無様だな。
痛い思いしたのはマキノなのに、何やってんだオレ・・。
オレがマキノを抱きしめているのに、マキノの手は、しばらくオレの背中をさすっていた。
ほんとに・・オレは、何やってんだ。
しばらくして、イズミさんが来た。医師と看護師も来た。
マキノの頭にはシップとネットがつけられて、ようやくオレは平静を取り戻した。
マキノはオレに、「ご飯を食べにおいでよ。」と言った。
この子は、いつもそうなんだ。
ごはんさえ食べていれば、誰でも元気になると思っている。
単純だなぁ・・。
理屈はおかしかったけど、たしかに・・それもいいかもしれない、と思った。
マキノの入院中、自分は授業研修などがあって、マキノの様子を見に行くことができなかった。
もっとも、自分が病院に行っても役に立てることはあまりないようにも思う。
イズミさんが毎日様子を見に行ってくれていて、具合は変わりないよと自分に報告をしてくれる。
気になって落ちつかないのだが、元気だと聞けば、ふぅっと胸をなでおろす。
翌週の水曜日は少し早めに仕事が終わったので、病院に寄ってみた。
人の気も知らず・・まぁ知らなくて当然なのだが、頭を打っていることの深刻さに自覚がないらしく、マキノは早く帰りたくて仕方ない様子だ。一週間は様子を見るのだと聞いたはずなのに、もう明日退院するのだと嬉しそうに言う。おそらくは医者に無理を言ったのだろう。
退院するなら、荷物を運んだり、車を用意したり、つきそってやりたいと思うのだが、本人は人に頼ることをみじんも考えていない。誰かに少しでも甘えられるような子だったら、こっちが安心できるのに・・。
退院時の運転手のことなんて気にもしていないどころか、自分の事そっちのけで、オレに飯を食いに来いという。
・・たぶん本気なんだろう。・・好意の類なんだ。それはわかる。
・・そんなに心配されるほど、あの時のオレが情けなかったか、という反省もあるし、無理してほしくなくて、生返
事しかできない。そして煮え切らないオレに何度も念を押してくる。
メシ食べて元気になれとマキノが連呼するたびに、なにかズレを感じてしまう。
・・オレの事はもういいんだよ。もう引きずってないって言ったつもりけど。
あの醜態を見られていたら、それも伝わらないかな・・。
じゃあ・・
じゃあ、オレじゃなかったら、マキノはどうしたのか?
パニクってうろたえてたのが、オレじゃなかったら、マキノは・・。
ダメだ・・。オレってホントダメだ。
余計なことばかり考えている。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
翌日、迷いを覚えつつもマキノの店まで来てしまった。
退院したばかりの今日、おそらくはオレを待ってくれているんだろう・・。
自分が「行かない。」と、言わなかったから。
そろりと玄関を開ける。ごはんの炊ける匂いがしていた。マキノの頭が玄関から見えた。毛布のような物をかぶって寝ている。
鍵もかけずに・・その無防備さに力が抜ける。
・・また風邪ひくじゃないか。
呆れつつ座敷に上がって、ストーブのそばに寝ているマキノの横に座った。
寝顔が幸せそうだ。
よしよし・・と頭をなでてみたくなる。
顔を眺めていると・・キスをしてきたことが脳裏をよぎった。
マキノの口元がかすかに動いてどきりとした。
ごくっ・・。
オレから・・キスしても、いいんだろうか。
仔猫のように丸くなっているマキノ。
顔の前でブランケットを握っている、まるい手・・。
そこから視線を移す。・・肩・・腰。
マキノをこのまま自分のものに・・。
きっと、きっとマキノは自分を受け入れてくれる。
何故か確信できた。
胸が痛い。
くっ・・
この愛しいものを、強く抱きしめたい・・。
でも・・
ぶるっと頭を振った。
なんとか理性を引き戻す。
邪念は捨てよう。
ひとつ、深呼吸をした。
そして、
「具合悪いの?」
と声をかけた。
マキノはパチリと目を開けて「げ?」と言いつつ文字通り飛び起きた。
「すぐ用意します!」と元気よく厨房で作業を始めた。
てきぱきと動きだしたマキノを無理しないでほしいんだがなと思いながら眺める。
マキノはトレイにいつもの洋食風のセットではなく、和食を運んできた。うまそうだ。
とろろごはん…好きなんだよな、オレ。
マキノも自分の分をオレの隣に運んできて一緒に食べ始めた。幸せそうに食べるなぁこの子は。なんか、いろいろ考えてる自分がばからしくなってきた。まずは・・もうオレのことは心配いらないと、それだけは、きっぱり言わなければ。
「毎日ごはん作ってくれるって・・・あれ撤回していいよ。」
そういうと、マキノは心細そうな寂しそうな顔をした。いや、マキノがいらないって言ってるんじゃないんだよ。
それから、「好きだ。」と伝えた。
そうでなければ、マキノとまっすぐに向き合えない気がしたから。
マキノが赤くなって、うつむいた。何かを言おうとしている。
けど、今は答えなくていいよ。急がないでゆっくりでいい。もっと知りたいって言ってくれてたじゃないか。だから、ゆっくりいこう。
オレはマキノの答えを待たずに「これ、おいしいね。」とお料理の話を始めた。
自炊したから少しはわかるけど、手間がかかってる。大根をおろしたり、エビをすり身にしたり。出汁も利いてるし、品数も、野菜もたくさん使ってて、栄養のバランスだって。
こんなごはんを毎日食べられたら、どんなに幸せか。
オレは、もう少し待つ。マキノと一緒にいる時間を増やしたい。
遊びに行こうと約束した。
マキノはうれしそうに「うん」と言った。オレは、この笑顔が好きだ。
もう、あんな無様なことは二度としない。
こんな田舎に一人で来て、マキノが探している物を、やろうとしていることを、認めてやれるような、男でありたい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
デートの約束を取り付けてからしばらく経ったが、マキノの店は忙しそうでいつまでたっても実現しそうになくて、自分が平日に休んでしまうことにした。
3学期が終わり春休みになっても仕事はいっぱいあるのだが、やることはもちろんやる。休んだ分は倍にして、いくらでも働こうじゃないか。
ある日、イズミさんが面白いことを言いだした。
「男の子がスタッフになったのよ。イケメン君なの。真央未来が喜んでる。」
ざわり・・・
「遊君って言うの。お料理上手で、役に立つんだよ。彼が来て、マキノちゃんが一番助かってるんじゃないかな。」
ざわざわっ・・・
「有望株なんだよ。マキノちゃんがお仕事はじめる時間から終わる時間までずっといるから、あれを即戦力って言うんだね。」
汗・・・
「マキノちゃんにあんなに懐いて・・。どうやって見つけたのかしら。」
いや・・
だいじょうぶ。
いいさ。
明日は・・マキノとデート。
大丈夫だ。
もう何も焦ることはない。
オレはオレだ。こんなオレなりに、ちゃんとマキノと向き合う。
・・それでいいさ。
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