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6 -Six-

テオに口でされる快感 ※

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「っは……はぁ……ご、ごめん、平気?」
「はぁっ、へーき……すごい、こんなキス……初めて……」
「ごめんね、可愛くて我慢できなかった」
「ううん。苦しいのに気持ちよくて、意識飛ぶかと思っちゃった」

 反省している様子で眉を垂らしている彼にへへッと笑ってみせたら、テオは込み上げてくる衝動のような何かを抑えるみたいな顔をして、僕をきつく抱き締めてきた。

「ほんとにいい子……好きだよユウリ、大好き」
「ん……」
「ユウリ、この先に進んでよければ、俺にキスして?」

 体を少し離し、髪を撫でながら情熱的な目で見つめてくる。僕が愛しいと、こんなふうに全身で伝えられたら、僕もその気になってしまう。心臓が煩いくらいに鳴っている。テオに、聞こえてないといいな。
 僕は彼の瞳をジッと見つめ、ゆっくりと唇を近づけた。動かずに待っているテオの唇は薄く整っていて、紅い。その唇に見惚れながらそっと僕の唇を触れ合わせたら、嬉しそうに小さく声を漏らして笑った彼に、そのまま押し倒されてしまった。

「ありがとう、ユウリ……俺は幸せだよ」
「んっ、あ……っ」

 優しく微笑んで、また僕の唇にキスをする。そして高い鼻で首筋を撫でられ、音を立てて啄むように僕の首にキスを施していく。彼が触れた部分が、熱くなっていく気がする。テオは器用に僕が着ているカッターシャツのボタンを外していき、ノースリーブの上から彼の手が僕の体を撫でる。時折指が僕の胸の突起を掠めていくので、思わず体がピクンと跳ねてしまう。

「ここ、弱いんだ」
「ん、うん……」
「かわいいね」

 彼の唇が布越しに僕の突起する乳首を撫でる。そのもどかしい感覚に、腰が小さく揺れてしまう。そんな僕の反応を見てか、テオの手はノースリーブシャツの中に差し込まれ、僕の素肌を撫で上げていく。

「ユウリの肌、滑らかできもちいい」
「あっ……乳首直接触っちゃ……んん、っ」
「あぁ、かわいい……こっちも見せて?」

 そう言ってテオの手が、僕の股間に触れた。優しくさするように撫でられて、思わず息を詰めながら腰が震えてしまう。

「硬くなってるね……興奮してくれてるんだ、嬉しい」
「んんっぅ、も、揉まないで……」
「ユウリ、ベッドに行こう」

 手を引かれるままベッドルームへ行き、ベッドサイドに座ったら触れるだけのキス。するとテオはその場にしゃがみ込み、僕の足を開いて股間にもキスをしてきた。

「えっテオ、待って」
「ここ、可愛がらせて?」

 僕を見上げながら、股間を撫でておねだりをしてくる。その姿に僕の股間のモノもピクっと反応してしまったら、テオは器用に手早く僕のデニムパンツと下着を剥ぎ取った。突然露わにされて、僕は息を引き込み両手で口を覆うけど、テオは気にせず僕の勃ち上がったモノを優しく擦って、それをパクッと口に咥えた。

「んんっ……っ」

 テオの舌が丁寧に、ねっとり絡みついてくる。口で扱いたり、吸ったり、玉も揉んだり撫でたりしながら、本当に僕のソレを可愛がってるみたい。

「声、きかせて……?」
「そっんな……っぁあ」
「かわいいね、ユウリ……」

(この人、上手い。こんなに丁寧にしゃぶってもらったの初めて……)

 見下ろしてみると、僕のを根元まで咥え込んでいるテオの頭。本当に美味しそうに僕のを愛撫している姿にゾクゾクする。滑らかな舌が竿の裏側を這う。堪らず腰がカクカク揺れてしまったら、ゆっくり先っぽまで口を窄めて吸われ、漸く顔を上げた彼と目が合った。

「ユウリの、おいしい」
「っ、そんなこと……はずかし」

 テオの微笑む顔が、すごくセクシーに見える。きっと今、僕の顔は真っ赤だ。こんなにも心臓が飛び出そうなくらいバクバクいってるんだもん。与えられる快感にクラクラして呼吸が上手く出来なくて、僕は股間に余韻を感じながらベッドの上に倒れた。

「大丈夫?」
「んっ、気持ちよすぎてまだ……余韻で腰揺れちゃう」

 照れ隠しに軽く笑いながら呼吸を整えるよう胸で呼吸を繰り返していると、テオがのっそり立ち上がってそのまま覆い被さってきた。

「俺も、ユウリと気持ちよくなりたい」

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