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浅草は浅草寺の程近くに、煮売茶屋がある。
そこの次男坊である弥平は、幼き頃より噺家になることを夢見ていた。
十五の歳、近くの神社で催された祭りに寄せ場が作られた。
素人寄席ながらも賑わいを見せるその中に、『鈴乃屋小蔵』と名乗る弥平が高座に上がる。
そこへ偶然居合わせた旗本の三男坊、田丸惣右衛門は鈴乃屋小蔵の人情噺をその目で見て、心の臓が打ち震えた。終演後に声を掛け、以来二人は友人関係を結ぶ。
半端物の弥平と惣右衛門。家柄は違えど互いを唯一無二と慕った。
しかし、惣右衛門にはどうしても解せないことがあった。
寄せ場に上がる弥平が、心の臓を射抜いた人情噺をやらなくなってしまったのだ……
文字数 25,255
最終更新日 2021.05.31
登録日 2021.05.21
「ずっと気になってたんだ、戸山のこと」
バレンタインデーの前日、戸山健太は突然同じクラスの北野直也に告白された。
今まで趣味のカメラに没頭してきて恋愛にはまるで興味のなかった戸山だったが、高校二年の冬、今まで一度も話したことのなかった、クラスのモテ男子である北野から「仲良くなりたい」とチョコレートの焼き菓子を貰った。そのことで、それまで北野に抱いていた憧れの感情は徐々に変わっていき、戸山は初めて“恋”を知っていく。
恋は、痛くて苦しいばっかりだ……
モデルの仕事をしている恋に臆病で少し不器用な北野と、恋を知らない平凡カメラ男子戸山、その幼馴染み星崎の、ゆるくて甘い日常的な恋とか愛のお話です。
文字数 40,759
最終更新日 2020.07.31
登録日 2020.07.31
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