77 / 87
77.クロードの今(3)
しおりを挟む
※本日投稿分までR18展開が続きます。
ジェシカの胸には昨日つけたばかりの俺の痕が散りばめられている。
執着の印を見ながら、上から重ねるように強く吸い上げた。
「んっ……ねえ、クロード」
色濃く染まっていく様を満足げに見ていると、頭上から声が掛かった。
顔を上げると、ジェシカがソワソワと、どこか落ち着きない様子をしていた。
「わたくしが下着姿になっても、貴方はちっとも反応してくれなかったけど……本当は動揺してたり、した?」
少し不安気で、それでも期待を隠せない顔。ジェシカのその顔に俺は弱い。
「もしかして、この下着でクロードを落とせたのかしら?」なんて浮足立っているジェシカが可愛くて、同時に、自分に向けられている愛の重さをちっとも分かっていない彼女を憎らしく思う。
「……残念ですが、下着ごときでは落ちません」
「そう……」
ジェシカの表情が翳る。顔を背けようとする彼女の顎を掴んでこちらに向かせると、強い眼差しで言葉を告げた。
「もっと、ずっと前から貴方に惚れている。必ず幸せにすると誓った、あの日から」
目を見開いて驚く様を視界に入れながら、強引に唇を奪った。
「んんっ!」
柔らかな唇に触れて、すぐに口を割り裂いて舌を入れる。突然の行為に動転しているジェシカは、抵抗することなく俺を受け入れた。
くちゅ、くちゅ、とわざと水音を鳴らしながら、舌と舌とを絡ませ合わせる。思い出したように時折、耳裏をこすって刺激すると、ジェシカの体が小刻みに震えた。
「……ぁ……!」
口内の粘膜を愛撫するように、苦しいと感じるくらい執拗に、執拗に刺激を与えていく。
「んっ、は、あ」
飲み込み切れなかった唾液が唇からツ……と垂れてジェシカの口元を汚していた。
それさえも興奮材料でしかなく、俺は動きを止めずに快感を与えていった。
「あ……んうっ……ま、待って……」
どれくらい口付けていただろうか。
荒々しく唇を貪っていると、攻撃の合間をぬってなんとか顔をそらしたジェシカから制止の声が上がる。それを無視して強引に舌を絡め、従順でない彼女を叱るよう、じゅううっと舌を吸い上げると、一際大きく目の前の体が震えた。
「ああっ!」
離れた唇から、切羽詰まったような甘く高い声が飛び出す。ビクンと震えた体は、次の瞬間、脱力したようにだらりと力をなくした。
「は? ジェシカ?」
キスをしているだけでは到底見ないであろう異様な光景に、慌てて彼女の様子を窺う。
ジェシカは自分の身に何が起きたか分かっていないようで、とろんとした顔を晒したままぼんやりとしていた。頬は上気し、エメラルドのような瞳は快感で蕩けきっている。
「もしかして……貴方、キスだけでイきました?」
まさかそんな、と目の前の光景が信じられない自分と、この反応はまさしくそうだと確信する自分がいて、混乱する。
だって、まだ二回目だぞ。
初めてジェシカを抱いて、まだ一日しか経っていない。
それが、口付けだけで達してしまうなんて、そんなこと……
いまだに信じられなかった俺は、我に返ったジェシカが真っ赤な顔でその場から逃亡しようとするのを見て、事実だとようやく理解した。
「何逃げ出そうとしているんですか」
「だ、だだだって。キスだけで、その……!」
「キスだけで盛大にイってしまったことを恥じらっているのですか?」
「!」
元から大きな目をこれでもかと見開いて、ジェシカはわなわなと震えた。
「こ、これだけ辱めを受けている者に対して、そこまで言う⁉ 貴方に思いやりの気持ちはないの⁉」
「愛ゆえの行為だと思っていただければ」
俺がそう言うと、あれだけ騒いでいたジェシカがピタリと止まる。
不自然なほど分かりやすく固まる彼女からは、いまだに俺が伝える『愛』に慣れていないのが伝わってきた。
ジェシカの胸には昨日つけたばかりの俺の痕が散りばめられている。
執着の印を見ながら、上から重ねるように強く吸い上げた。
「んっ……ねえ、クロード」
色濃く染まっていく様を満足げに見ていると、頭上から声が掛かった。
顔を上げると、ジェシカがソワソワと、どこか落ち着きない様子をしていた。
「わたくしが下着姿になっても、貴方はちっとも反応してくれなかったけど……本当は動揺してたり、した?」
少し不安気で、それでも期待を隠せない顔。ジェシカのその顔に俺は弱い。
「もしかして、この下着でクロードを落とせたのかしら?」なんて浮足立っているジェシカが可愛くて、同時に、自分に向けられている愛の重さをちっとも分かっていない彼女を憎らしく思う。
「……残念ですが、下着ごときでは落ちません」
「そう……」
ジェシカの表情が翳る。顔を背けようとする彼女の顎を掴んでこちらに向かせると、強い眼差しで言葉を告げた。
「もっと、ずっと前から貴方に惚れている。必ず幸せにすると誓った、あの日から」
目を見開いて驚く様を視界に入れながら、強引に唇を奪った。
「んんっ!」
柔らかな唇に触れて、すぐに口を割り裂いて舌を入れる。突然の行為に動転しているジェシカは、抵抗することなく俺を受け入れた。
くちゅ、くちゅ、とわざと水音を鳴らしながら、舌と舌とを絡ませ合わせる。思い出したように時折、耳裏をこすって刺激すると、ジェシカの体が小刻みに震えた。
「……ぁ……!」
口内の粘膜を愛撫するように、苦しいと感じるくらい執拗に、執拗に刺激を与えていく。
「んっ、は、あ」
飲み込み切れなかった唾液が唇からツ……と垂れてジェシカの口元を汚していた。
それさえも興奮材料でしかなく、俺は動きを止めずに快感を与えていった。
「あ……んうっ……ま、待って……」
どれくらい口付けていただろうか。
荒々しく唇を貪っていると、攻撃の合間をぬってなんとか顔をそらしたジェシカから制止の声が上がる。それを無視して強引に舌を絡め、従順でない彼女を叱るよう、じゅううっと舌を吸い上げると、一際大きく目の前の体が震えた。
「ああっ!」
離れた唇から、切羽詰まったような甘く高い声が飛び出す。ビクンと震えた体は、次の瞬間、脱力したようにだらりと力をなくした。
「は? ジェシカ?」
キスをしているだけでは到底見ないであろう異様な光景に、慌てて彼女の様子を窺う。
ジェシカは自分の身に何が起きたか分かっていないようで、とろんとした顔を晒したままぼんやりとしていた。頬は上気し、エメラルドのような瞳は快感で蕩けきっている。
「もしかして……貴方、キスだけでイきました?」
まさかそんな、と目の前の光景が信じられない自分と、この反応はまさしくそうだと確信する自分がいて、混乱する。
だって、まだ二回目だぞ。
初めてジェシカを抱いて、まだ一日しか経っていない。
それが、口付けだけで達してしまうなんて、そんなこと……
いまだに信じられなかった俺は、我に返ったジェシカが真っ赤な顔でその場から逃亡しようとするのを見て、事実だとようやく理解した。
「何逃げ出そうとしているんですか」
「だ、だだだって。キスだけで、その……!」
「キスだけで盛大にイってしまったことを恥じらっているのですか?」
「!」
元から大きな目をこれでもかと見開いて、ジェシカはわなわなと震えた。
「こ、これだけ辱めを受けている者に対して、そこまで言う⁉ 貴方に思いやりの気持ちはないの⁉」
「愛ゆえの行為だと思っていただければ」
俺がそう言うと、あれだけ騒いでいたジェシカがピタリと止まる。
不自然なほど分かりやすく固まる彼女からは、いまだに俺が伝える『愛』に慣れていないのが伝わってきた。
22
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
魚人族のバーに行ってワンナイトラブしたら番いにされて種付けされました
ノルジャン
恋愛
人族のスーシャは人魚のルシュールカを助けたことで仲良くなり、魚人の集うバーへ連れて行ってもらう。そこでルシュールカの幼馴染で鮫魚人のアグーラと出会い、一夜を共にすることになって…。ちょっとオラついたサメ魚人に激しく求められちゃうお話。ムーンライトノベルズにも投稿中。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる