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8話 副団長
しおりを挟む「閣下には内緒で、城下への馬車を出してほしい、ですか」
オスカーが緑の目を瞬かせ、いたずらっぽく笑みを浮かべた。
リーンは左手の袖で額の汗を拭いながら頷いた。
昼過ぎの城の中庭には、曇り空からの柔らかな日差しが降り注いでいた。風が生い茂るがままに放置されている木の枝を揺らし、剣の手合わせの後の軽く火照った身体を心地よく冷ました。
ミドガルド城に来てから、リーンは身体が鈍らないよう警備兵団長のオスカーに頼んで週に一度ほど城の中庭で剣の手合わせをしてもらっていた。
オスカーは陽気で人懐っこい青年で、リーンに対しても最初から友好的だった。
リーンが剣の手合わせを頼んだときも、隣にいたジュードが渋面を作ったのに対し、オスカーは朗らかにリーンの頼みを快諾した。
「……オスカー、閣下からリーンハルト様の命をきくなと言われているだろう」
「まあ、そうだけどさ」
ジュードが眼鏡のブリッジに指をかけ、眼鏡の奥からオスカーに厳しい視線を向けた。しかし赤毛の警備兵団長はただ笑って副団長の注意を受け流しリーンに目配せしながら続けた。
「今のは”命令”じゃないですよね、リーンハルト様?リーンハルト様からの”お願い”を俺が個人的に”聞いた”だけ……ってことなら良いだろ?ジュード」
「ああ、これは命令じゃない。頼む」
リーンはオスカーの論に乗って、加勢するようにジュードに言った。眉間にくっきりと深い皺を寄せているジュードの様子を意に介した様子はなく、オスカーは満面の笑みを浮かべた。
「それにさ、ジュード。美人の頼みは全力で叶えるのが男の務めだろ」
ジュードはやれやれと首を横に振ったが、それ以上の追求はしてこなかった。
ギィも、二人の手合わせについて黙認したためジュードもそれにならったようだった。そのため、城の中庭でのリーンとオスカーの手合わせはミドガルド城に来てから週に一度の恒例になっていた。
オスカーは、彼の陽気で楽天的な言動とは裏腹に、意外にも剣の腕が立った。リーンが予想していたよりも中々良い勝負になることが多かった。
リーンは真剣での暗殺にも対処出来うるよう剣の腕も磨いており、王家直属の第一の騎士アーサーとも互角かそれ以上の腕前であることを自負している。いくらオスカーが組織のトップとはいえ、辺境の地の自警団もどきの傭兵など簡単にひねり潰せてしまうだろうからハンデをつけて手合わせをしようとも考えていた。
しかし、中々どうしてオスカーは強かった。彼の剣の型は我流のようで見たことのない構えだったが、身体能力が桁外れに高かった。王都でアーサーは『人間離れした強さ』と形容されていたが、実際に手合わせした経験から言うとアーサーは”鍛え抜かれた人間の強さ”だった。しかしオスカーとの手合わせは本当に”人間ではない何か”と戦っているように感じられた。
これほどの腕前を持っているならば王都でも高く評価されるだろうに、何故王都から遠く離れたこんな辺境の地で傭兵などしているのだろうかと、リーンは不思議に思った。
予想外だったのはリーンと手合わせをしたオスカーにしても同じだったようで「こんな妖精みたいな線の細い美人から猛獣みたいな攻撃が繰り出されるとは!とんでもない意外性で惚れ惚れしますね!」とのことだった。
今日もいつも通りオスカーと剣の手合わせを行った後、リーンがオスカーに”頼み事”を持ちかけたのだ。
それが”ギィには内密で城下街まで馬車を出してほしい”だった。勿論名目上の目的は”街に出て直接食材を見て回りたいから”だ。
オスカーは汗で濡れた前髪をかき上げ、思案するように空を見上げた。
一つ一つの動作が様になる男だ。オスカーの一挙一動は派手で舞台役者のようだが、何故か鼻につかない不思議な爽やかさがあった。笑うと少年のように破顔するからだろうか。何にせよ、城下町で女性からさぞもてはやされているのだろうと容易に想像が出来た。
「俺個人としては、リーンハルト様の頼みなら城下町へだってどこにだって喜んで連れていって差し上げたいくらいです。ですが……」
オスカーは言葉を濁し、腕を組んで考え込んだ。彼の眉間に皺が寄る。
「……馬車の管理はジュードの担当なんですよ。あの石頭の副警備兵団長が納得するような”理由”を作り出さないことには……。いや、こちらの話です、リーンハルト様。申し訳ありません。俺が何とかしてみせますよ」
そう言ってオスカーは頭をかき、リーンを安心させるように笑顔を見せたが、以前のリーンの頼みに対しても頑なに謝絶したジュードを説得するのは中々難しそうに感じられた。
ーー……ジュードに頼みを聞いてもらう”方法”か……
日が傾きかけた時刻、夕日が差し込む蒸留室でリーンはタルト生地をのばしつつ考えていた。
オスカーの言葉を信じていない訳ではないが、ジュードのギィに向ける忠誠は厚く、主人の命に背くような真似をする彼の姿を全く想像できなかった。
何より、ジュードとの間にリーンは何の接点も持っていないのだ。何の関わりもない人間の頼みと、忠誠を誓う主人の命令、そのどちらをジュードが優先させるかは火を見るより明らかだろう。
リーンはひそかにため息をついた。
しかし、手は着実に菓子作りの工程を進めていく。タルト型に生地を入れて伸ばし、作っておいたラズベリーフィリングを入れて竈で熱する。
ラズベリータルトはステラの好物だ。
常日頃はちょこまかと城内を走るように動き回り、よく働く彼女だが数日前から体調を崩し寝込んでいた。
ーー……そろそろ、満月まで三日を切ったからな……
リーンが二ヶ月、ミドガルド城で過ごす内に分かってきたことがあった。月に一度の満月の日にはギィは丸一日どこかへ泊まりがけで外出し城には戻らず、ステラは満月の前後三日ほどは体調を崩して彼女の自室にこもりきりになるのだ。
満月の日、ギィは不在、ステラは自室に閉じこもっておりいないも同然、城館の管理をしているのはピッポ一人だけ。ミドガルド城から逃げ出す絶好のチャンスだった。
城下町まで出ることができれば、そこから他の街へ向かう馬車はいくらでもあるだろう。そのいずれかに紛れ込めば、上手く行方をくらますことが可能なはずだとリーンは踏んでいた。
しかし、まずはその城下町まで出るための”足”をどう調達するかが課題であった。以前一度は歩いて逃げようとしたこともあったが、一つめの門でギィに追いつかれてしまった。しかも一つめの門までですら結構な距離があったのに、城下町はさらにいくつか門をくぐり抜けて行ったその先にある。
城下町にたどり着く頃に夜更けになっているようでは、乗り込める馬車も限られさほど遠くまで行くことも出来ず連れ戻されてしまうかもしれない。
出来ることならジュードの協力を得、馬車で城下町まで運んでもらうのが一番だが、その方法は夢物語のように非現実的に思えた。
……やはり、徒歩で城下町まで向かうほかないかもしれないな……
頭を悩ませつつも、リーンは焼き上がったタルトをまだ熱いまま皿に載せていった。ほどよく冷めるのを待つ間、リンゴジュースを温めスパイスを効かせ、上にクリームを絞ったラムズ・ウール ーーこちらも以前ステラに出してやったら喜んでいた……ーー を用意しタルトの皿と一緒に盆に載せステラの部屋へと向かった。
満月の前後の数日間、ステラは彼女の部屋から一歩も外に出ない。二日前、どことなくいつもよりぼうっとしている彼女を見て以来、リーンはステラと顔を合わせてもいなかった。 食事はピッポが運んでいるようで、彼が言うには”命に関わる病気ではないので心配しなくても大丈夫”とのことだった。
それでも、常ならばリーンを見つけると嬉しそうにまとわりつき、リーンが”仕事”を頼むと誇らしげに胸をはって張り切る小さな姿が見えないと、ミドガルド城は随分静かで物寂しい場所に感じられた。
ステラは、リーンがミドガルド城から逃げ出すためには邪魔な存在であり、寝込んでいてくれた方がありがたい……はずなのだが、どうにもあの恥ずかしがり屋だけれど一生懸命で、少しおしゃまな物言いをする少女が苦しんでいるかと思うと、リーンは落ち着かない気持ちになった。
そんな気持ちを紛らわせるため、ステラが寝込んでいる間は毎日彼女の好物を部屋の前まで運んでいた。
毎回ノックをして声をかけるがステラからの返事はなく、菓子の載った盆を扉の前に置いて立ち去るのが常であった。すると翌日、ピッポがニコニコとほほ笑みながら空になった盆を持って、リーンにステラからの礼を伝えに来るのだった。
今回も菓子を置いて立ち去ろうと思いステラの部屋に向かうリーンの方に、思いがけない人物が前方から歩いてきた。
「ジュード、何をしているんだ?」
「ミドガルド閣下が不在の際は、我々が領地と城館の見回り、並びに警備をすることになっております。リーンハルト様」 灰色の髪の青年はキビキビとリーンの質問に回答した。彼の姿勢は『気をつけ』のお手本のように真っ直ぐだ。
「それは知っている。そうではなくて、城内まで見回りをすることになったのか?」
直立不動の姿勢を崩さず、ジュードが答えた。
「身内がおりますので」
身内とは、先ほどまで手合わせをしていたオスカーのことだろうか。既にミドガルド城からは退去したものと思っていたが、もしかしたら彼はステラが寝込んでいる分さらに加速した人手不足を補うために、ピッポの手伝いでもしているのかもしれない。
思案するリーンが持つ、菓子の載った盆にジュードの視線が向けられた。ジュードが眼鏡のブリッジに指をかけ、銀縁の眼鏡を押し上げる。
「オスカーから、馬車について伺いました。誠に申し訳ありませんが、リーンハルト様からの命を受けないようミドガルド閣下から言いつけられております」
ーーまあ、予想通りの結果だな……
リーンが内心ため息をついたその時、ジュードはさらに言葉を続けた。
「ですから、副警備兵団長としてではなく、ジュード・クロウ個人として貴方の”頼み”を聞き、馬車を手配することにいたします」
リーンは自分の耳を疑った。ジュードは真っ直ぐな姿勢のまま、リーンへ深く一礼した。
「……ステラ・クロウに親切にして頂き、ありがとうございます」
リーンはハッとしてジュードを見つめた。そうだ、何故気づかなかったのだろうか。ステラの部屋へ向かう途中だった自分の、前方から彼は歩いてきたのだ。ジュードが来た方向にはステラの部屋があるのではないか?
彼の言う”身内”はオスカーを指していたのではないのだ。
顔を上げたジュードの眼鏡の奥で、ステラと同じ色の薄灰の瞳が細められていた。彼の手には、昨日リーンがステラの部屋の前に置いてきた盆が下げられていた。
「妹は、私とは似ておりませんので兄妹だと分からないのも当然です。ステラは隔世遺伝のようなもので、両親ともあまり似ていません。あの子は先祖の血が強い、特別な子です」
ジュードの声は彼の姿勢と同じく真っ直ぐだった。しかしステラのことを話す時の彼の表情は優しく穏やかで、妹をどれほど大切に思っているかがリーンにも伝わってきた。
「ステラが、貴方に”優しくしてもらった”と言っていました。貴方を”優しい人だ”とも。中々他人を信じられないあの子が、貴方のことは非常に好いているようです」
ありがとうございます、とジュードはまた頭を下げた。
リーンは戸惑いを隠せず視線を迷わせた。
ーー……俺は優しくなんかない。優しいのは俺なんかを好いてくれるステラの方だ……。ジュードのことも利用しようとしているだけだ……、頭を下げられる理由なんか俺には……
ジュードが顔を上げ、真っ直ぐにリーンを見つめた。眼鏡の奥の瞳には迷いはなく、強い決意が灯っていた。
「あの子が信じている貴方を、私も信じたいと思います。どうか貴方の力にならせてください。リーンハルト様」
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