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ゲーム大会
第17話
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一応私たちは恋愛禁止。ウチの所属しているモープロは男関係に厳しく、社長自体はファンを大事にしているので、もしそういうのがあったら、モープロは勿論、チーム、そして何よりそれまで好きでいてくれたファンを裏切る行為となる。その為、昔からは定期的に『抜き打ちスマホチェック』というのがあって、スマホの履歴を見て男との関係がないか等を検査されていた。それがデビューするまであって、年頃の私達には苦で仕方なく、今のウチのメンバーでキャプテンでもある玖瑠美が勇気を出して署名を作り、直々に社長の所へ言いに行った事により、それがなくなった。しかし条件付きで、もし男問題があった場合は一切の責任は負わないとの事。
今の時代に厳しいんじゃないかという声も上がりそうだが、10数年前はこういう設定はしていなく、寧ろ自由な感じであったが、言ってしまえば直々の先輩達が結構男性問題が絶えない事があったらしい。それもあってネットで叩かれたりしてかなりイメージダウンがあったらしい。しかし、ここまで信頼回復出来たのは今の形があるからだ。
時を戻して西君からの通知を見ると
「お疲れ様です。観覧席から遠くて顔しか見れなかったですが、楽しそうな感じでとても良かったですよ、帰ってからYouTVで視ようと思います(^^)」
特に普通の内容であった。西君が悪いっていう訳じゃなくて、今回初めてでもある男性からのメールの為、何処か淡い期待をしてしまう自分がいる。
そんな訳ないのに…
私はお礼を含めてメールを返した。
「ありがとうございます。こちらこそ、見に来てくれてありがとうございました。話も出来たし、とても嬉しかったです」
すると直ぐに既読が付き、
「僕の方も嬉しかったです、まさか話が出来るとは思ってませんでした(笑)、またこういった形で出会えたら良いですね」
確かにそうだ。最近初めましてなのにも関わらず、偶然にもこんなにも直ぐに出会えて話も出来ている。次あったらマジ運命だよ
「何咲ちゃん、ニヤニヤして携帯見てるの?」
車が信号で停止した途端、突如妄想から現実に戻されたのはスタッフの1人でもある運転手の方だ。私は慌てて履歴に残しておいた漫画サイトを立ち上げ、
「い、いゃ別に、好きな漫画で思わずですね」
「漫画?にしても指が動いてたけど?」
この人怪しんでるな絶対…
因みにこのスタッフ。年齢は40代でモープロスタッフの1人で、中でもとても面倒くさい。感が良いというか、とても鼻が利く人で、先程話した過去の先輩方のいざござには、必ずこの方がいた。名前は確か…宇野さんだったっけ?この人にはみんな気を付けている。
「レビューを書いてるんですよ。私が読んでる漫画には、ページ毎にコメントが書ける仕組みで、その内容に対して反応出来るんです」
そう言うと私は、証拠として偶然にも本当に書いていたページを前のめりで見せる。因みに3頁分書いている途中だ。それを見せると
「へぇ、今はハイテクね」
そう宇野さんはバックミラーを見ながらそう言い、なんとか納得した様子。するとガヤガヤした状態だった為、織ちゃんが起きる。
「何?どうしたの?」
遅れて伊織が寝ぼけて反応する。
「織ちゃんごめんね起こして、なんでもないよ」
私は織ちゃんにそう言うと、前のめりだった体を戻す。織ちゃんは”そう”と言いながら再度眠りに入る。私は返信だけをしてこれ以上スマホを見るのはマズイと思い、そっとポケットにしまった。因みに内容は、
「そうですね、この次会ったらもう運命かも知れませんね(笑)」
to be continued…
今の時代に厳しいんじゃないかという声も上がりそうだが、10数年前はこういう設定はしていなく、寧ろ自由な感じであったが、言ってしまえば直々の先輩達が結構男性問題が絶えない事があったらしい。それもあってネットで叩かれたりしてかなりイメージダウンがあったらしい。しかし、ここまで信頼回復出来たのは今の形があるからだ。
時を戻して西君からの通知を見ると
「お疲れ様です。観覧席から遠くて顔しか見れなかったですが、楽しそうな感じでとても良かったですよ、帰ってからYouTVで視ようと思います(^^)」
特に普通の内容であった。西君が悪いっていう訳じゃなくて、今回初めてでもある男性からのメールの為、何処か淡い期待をしてしまう自分がいる。
そんな訳ないのに…
私はお礼を含めてメールを返した。
「ありがとうございます。こちらこそ、見に来てくれてありがとうございました。話も出来たし、とても嬉しかったです」
すると直ぐに既読が付き、
「僕の方も嬉しかったです、まさか話が出来るとは思ってませんでした(笑)、またこういった形で出会えたら良いですね」
確かにそうだ。最近初めましてなのにも関わらず、偶然にもこんなにも直ぐに出会えて話も出来ている。次あったらマジ運命だよ
「何咲ちゃん、ニヤニヤして携帯見てるの?」
車が信号で停止した途端、突如妄想から現実に戻されたのはスタッフの1人でもある運転手の方だ。私は慌てて履歴に残しておいた漫画サイトを立ち上げ、
「い、いゃ別に、好きな漫画で思わずですね」
「漫画?にしても指が動いてたけど?」
この人怪しんでるな絶対…
因みにこのスタッフ。年齢は40代でモープロスタッフの1人で、中でもとても面倒くさい。感が良いというか、とても鼻が利く人で、先程話した過去の先輩方のいざござには、必ずこの方がいた。名前は確か…宇野さんだったっけ?この人にはみんな気を付けている。
「レビューを書いてるんですよ。私が読んでる漫画には、ページ毎にコメントが書ける仕組みで、その内容に対して反応出来るんです」
そう言うと私は、証拠として偶然にも本当に書いていたページを前のめりで見せる。因みに3頁分書いている途中だ。それを見せると
「へぇ、今はハイテクね」
そう宇野さんはバックミラーを見ながらそう言い、なんとか納得した様子。するとガヤガヤした状態だった為、織ちゃんが起きる。
「何?どうしたの?」
遅れて伊織が寝ぼけて反応する。
「織ちゃんごめんね起こして、なんでもないよ」
私は織ちゃんにそう言うと、前のめりだった体を戻す。織ちゃんは”そう”と言いながら再度眠りに入る。私は返信だけをしてこれ以上スマホを見るのはマズイと思い、そっとポケットにしまった。因みに内容は、
「そうですね、この次会ったらもう運命かも知れませんね(笑)」
to be continued…
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