158 / 230
起転承[乱]結Λ
17話 地中海。
しおりを挟む
「――ご覧よ。随分と素敵な眺めじゃないか」
高台に立つ白亜の邸宅からエメラルドグリーンの海が一望できる。
その海を大型の旅客船が美しい航跡波を描きつつ徐々に近付いてきていた。
海域に拡がる島嶼の中では、ここは比較的に大きな島であり地域の交通ハブと物流を担う巨大な港湾が存在する。
「大昔は地中海なんて名前だったらしいけど、大陸が在った頃は海賊達が荒らし回っていたんだよ」
掠れた声でそう言った後、窓の外を見ていた女は鼻を鳴らして振り向いた。
険しい目付きと獰猛な口許が彼女が歩んで来た人生を物語っている。また、赤いジュストコールを羽織ってブーツを履く様は、当人が語った地中海の海賊達が蘇ったかのようでもあった。
ジュストコールの奥は大きく胸元を空け、深い渓谷が惜しげも無く晒されている。
地中海がバルバリア海賊の栄華を誇った時代であれば、この女を巡って血で血を洗う抗争が起きたかもしれない。
「ここなら、アタシが大人しくしてるだろう――とでも連中は思ってるのかねぇ」
何かを思い出すかのように、胸の谷間に挟まれたチャームを手に取って嘆息した。
「どう思う?」
チャームから目を離すと、居室のソファに座る眼帯をした男に目を向けた。
途端に相好を崩し、猫撫で声となる。
「――アタシの可愛いトーマス坊や。眼帯が男ぶりを上げてるじゃないか」
「は、はひっ」
ボウと窓から望む海に見惚れていた殺人鬼トーマスは、突然の質問に姿勢を正して女を見上げた。
「な、何ですかね――ええと――お母さま」
女の話をまったく聞いていなかったトーマスは怯えた声で応える。
そうと気付いた隣に座っていたフリッツが鼻をほじりながら口を挟んだ。
「連中のとんだ勘違いだと俺も思うぜ。婆――おっと、赤毛のフレイディスには勿体ない、贅沢な終の棲家だってさ」
鼻から取り出したひと際大きな成果物を人差し指でピンと弾いた。
「本来、アンタにゃヴォイド・シベリアこそが相応しい」
ヴォイド・シベリアには凶悪犯や危険思想の持ち主を収監する為の獄が在る。
「――へえ?」
トーマスから視線を外し、フリッツに向ける女の眼差しは、一転して冷たいものとなった。
「ちょっと見ない間に、一丁前の口を利くようになったもんだね」
女――フレイディスが、忌々しい口調で憎まれ口を叩いた。
「昔からそうだろ。アンタこそ長い地表暮らしで、脳みそが膿んじまったんじゃねぇのか?」
フレイディスは短く舌を打つと、ペッと音を立てて赤絨毯に唾を吐いた。
すると、何処からともなく小人達が現れ、絨毯の染みとならぬよう唾液を拭き取って再び姿を消していく。
小人達は身長一メートルほどで、皺だらけの表皮にキラキラと輝く大きな瞳を持ち、そして皆が同じ顔である。
「可愛いトーマスから道中の話は全部聞いたよ」
「昨晩は、二人でオネンネしてたもんな」
「親子だから当然さね」
フレイディスは妖しい笑みを浮かべ、他方のトーマスは少しばかり恥ずかしそうに俯いた。
「蛮族共に掴まる海賊――なんて、アタシは聞いた事がないね」
「――そ、それは、そのう、僕が――モタモタと――」
「その蛮族を、ぶち殺して脱出したんだから立派なもんだろうが」
トーマスの言葉を遮り、フリッツが応えた。
「どうだかね――結局はベルニクの盆暗領主に助けて貰ったんだろ?」
「閣下――い、いや――色々と立ち回って野郎の懐に入り込んでなきゃ、アンタの可愛いトーマスも今頃は縛り首だぜ」
「ふん」
その点はフレイディスも認めざるを得ない。
流れに身を任せていたならば、船団国から救出された後はベルニクの収監施設に放り込まれていただろう。
自由な身柄で軌道エレベーターから地表に降り立つ事も叶わなかった。
つまり、親子が感動の再会を果たせたのは、フリッツの機転に依るところが大きい。
とはいえ――、
「けど、アタシが何より気に入らないのはね――」
我が子トーマスを溺愛するフレイディスには、容易にフリッツを認める訳にはいかない事情がある。
「トーマス坊やに若なんて呼ばせ、挙句の果てに厚かましくもモルトケを名乗ったそうじゃないか」
フレイディスは目を細め睨んだ。
「嘘はいけないねぇ。フリードリヒ・ベルヴィル」
その名で呼ばれたフリッツは、人知れず奥歯を噛んでいた。
「妾の生んだ子はモルトケじゃないんだよ」
◇
「ふわぁ、ホントに綺麗な海ですよ」
旅客船のデッキに立って身を乗り出すように海原を眺めるトールの傍らで、首席補佐官のロベニカが、々とした面持ちで彼の背中を掴んでいる。
大事な上司が船から落ちないようにという心遣いのつもりだが、傍目には洋上を怖れるオビタルそのものに映った。
オビタル──軌道人類とは地表を捨てた種である。
地表世界など見ることもなく生涯を終える者が大多数であり、海を目にする事も、ましてや海原を船で旅するなど想像の埒外なのだ。
そういった意味で故野人伯爵ディアミドの熊狩りなどは、オビタル社会ではマチズモを感じさせる行為であっただろう。
「トール様ッ!! あ、あまりに身を乗り出し過ぎですっ!」
地上に行くから軌道エレベーターの手配を――と頼まれたのは十日ほど前の話だった。
存外に楽しかったプールパーティの事などを反芻していた昼下がり、彼女の執務室をトール自らが訪れたのである。
「へ?」
意外な申し出に、ロベニカの返答は些か間の抜けたものとなった。
「地球に――というか、地球の地上に行きたいんです」
自身の足下を指差しながらトールが告げた。
「軌道エレベーターで行くんですよね?」
「そ、そうですけど――」
軌道都市から何本かの軌道エレベータ―が地表へと串差すように穿たれている。
全ては赤道直下に残った島々に繋がっていた。
先史文明の時代には赤道以外の地域にも在ったとされるが、相対位置を維持するのに莫大なコストを要するため廃棄されたのだ。
太陽系に住まう地表人類の殆どは生産活動と共に火星へ移っており何ら支障が無かった。
「いったい何をしに行くんですか?」
――まさか地表でバカンス……。有り得ないけれど、トール様って変わってるし……。
「昨日、フリッツ君と、色々とお話ししたんですよ」
「海賊と?」
「アハハ。でも、今は違いますよ」
正式に特務機関デルフォイの一員として遇している。
「以前から、妙に彼が物知りなのが気になっていたんです」
月面基地に居並ぶ聖骸布艦隊を見ただけで船団国へ遠征すると勘付いていた。また、城塞や待針の森に繋がる台座についても何かを知っている節がある。
「あと、うちに雇われる為にモルトケ家を抜け出したって話も――」
――モルトケ一家の次男坊だよ。海賊なんてチンケな商売が嫌で抜け出してきたんだ。ベルニクで拾ってもらうつもりで――随分な遠回りになったもんだぜ。
などと、嘯いている。
「でも、なんだか、嘘っぽいじゃないですか?」
「元海賊なんですから幾らでも嘘をつくと思いますけど……」
「ええ。だからね、お互い本音で話しましょうって言ったんです」
トール・ベルニクは常に胸襟を開く事で事態を進めて来た。
「──で、やっとフリッツ君の目的が分かりました。お母さんです!」
「は、はい?」
「お母さんの所に、トーマスさんを届ける為だったんですよ」
というような次第があり――、
トールとロベニカは船上の人となっていた。
地表世界においては航空機の運用が禁じられており島から島への移動は船舶に限られる。
空から上はオビタルの支配領域である事を示すと同時、地表人類が良からぬ野心を抱かぬ為の施策でもあった。
「あ、見えてきましたよ」
興奮した様子で、両手を双眼鏡としたトールが声を上げた。
大型の旅客船の先には、巨大な港湾を擁する美しい島が見える。
「あの島に、フリッツ君達は、先に着いてるはずです!」
「なぜ、一緒に行かなかったのです?」
「だって、ほら」
トールが邪気の無い笑顔を浮かべた。
「お母さんと、水入らずで会いたいかなと思いまして」
高台に立つ白亜の邸宅からエメラルドグリーンの海が一望できる。
その海を大型の旅客船が美しい航跡波を描きつつ徐々に近付いてきていた。
海域に拡がる島嶼の中では、ここは比較的に大きな島であり地域の交通ハブと物流を担う巨大な港湾が存在する。
「大昔は地中海なんて名前だったらしいけど、大陸が在った頃は海賊達が荒らし回っていたんだよ」
掠れた声でそう言った後、窓の外を見ていた女は鼻を鳴らして振り向いた。
険しい目付きと獰猛な口許が彼女が歩んで来た人生を物語っている。また、赤いジュストコールを羽織ってブーツを履く様は、当人が語った地中海の海賊達が蘇ったかのようでもあった。
ジュストコールの奥は大きく胸元を空け、深い渓谷が惜しげも無く晒されている。
地中海がバルバリア海賊の栄華を誇った時代であれば、この女を巡って血で血を洗う抗争が起きたかもしれない。
「ここなら、アタシが大人しくしてるだろう――とでも連中は思ってるのかねぇ」
何かを思い出すかのように、胸の谷間に挟まれたチャームを手に取って嘆息した。
「どう思う?」
チャームから目を離すと、居室のソファに座る眼帯をした男に目を向けた。
途端に相好を崩し、猫撫で声となる。
「――アタシの可愛いトーマス坊や。眼帯が男ぶりを上げてるじゃないか」
「は、はひっ」
ボウと窓から望む海に見惚れていた殺人鬼トーマスは、突然の質問に姿勢を正して女を見上げた。
「な、何ですかね――ええと――お母さま」
女の話をまったく聞いていなかったトーマスは怯えた声で応える。
そうと気付いた隣に座っていたフリッツが鼻をほじりながら口を挟んだ。
「連中のとんだ勘違いだと俺も思うぜ。婆――おっと、赤毛のフレイディスには勿体ない、贅沢な終の棲家だってさ」
鼻から取り出したひと際大きな成果物を人差し指でピンと弾いた。
「本来、アンタにゃヴォイド・シベリアこそが相応しい」
ヴォイド・シベリアには凶悪犯や危険思想の持ち主を収監する為の獄が在る。
「――へえ?」
トーマスから視線を外し、フリッツに向ける女の眼差しは、一転して冷たいものとなった。
「ちょっと見ない間に、一丁前の口を利くようになったもんだね」
女――フレイディスが、忌々しい口調で憎まれ口を叩いた。
「昔からそうだろ。アンタこそ長い地表暮らしで、脳みそが膿んじまったんじゃねぇのか?」
フレイディスは短く舌を打つと、ペッと音を立てて赤絨毯に唾を吐いた。
すると、何処からともなく小人達が現れ、絨毯の染みとならぬよう唾液を拭き取って再び姿を消していく。
小人達は身長一メートルほどで、皺だらけの表皮にキラキラと輝く大きな瞳を持ち、そして皆が同じ顔である。
「可愛いトーマスから道中の話は全部聞いたよ」
「昨晩は、二人でオネンネしてたもんな」
「親子だから当然さね」
フレイディスは妖しい笑みを浮かべ、他方のトーマスは少しばかり恥ずかしそうに俯いた。
「蛮族共に掴まる海賊――なんて、アタシは聞いた事がないね」
「――そ、それは、そのう、僕が――モタモタと――」
「その蛮族を、ぶち殺して脱出したんだから立派なもんだろうが」
トーマスの言葉を遮り、フリッツが応えた。
「どうだかね――結局はベルニクの盆暗領主に助けて貰ったんだろ?」
「閣下――い、いや――色々と立ち回って野郎の懐に入り込んでなきゃ、アンタの可愛いトーマスも今頃は縛り首だぜ」
「ふん」
その点はフレイディスも認めざるを得ない。
流れに身を任せていたならば、船団国から救出された後はベルニクの収監施設に放り込まれていただろう。
自由な身柄で軌道エレベーターから地表に降り立つ事も叶わなかった。
つまり、親子が感動の再会を果たせたのは、フリッツの機転に依るところが大きい。
とはいえ――、
「けど、アタシが何より気に入らないのはね――」
我が子トーマスを溺愛するフレイディスには、容易にフリッツを認める訳にはいかない事情がある。
「トーマス坊やに若なんて呼ばせ、挙句の果てに厚かましくもモルトケを名乗ったそうじゃないか」
フレイディスは目を細め睨んだ。
「嘘はいけないねぇ。フリードリヒ・ベルヴィル」
その名で呼ばれたフリッツは、人知れず奥歯を噛んでいた。
「妾の生んだ子はモルトケじゃないんだよ」
◇
「ふわぁ、ホントに綺麗な海ですよ」
旅客船のデッキに立って身を乗り出すように海原を眺めるトールの傍らで、首席補佐官のロベニカが、々とした面持ちで彼の背中を掴んでいる。
大事な上司が船から落ちないようにという心遣いのつもりだが、傍目には洋上を怖れるオビタルそのものに映った。
オビタル──軌道人類とは地表を捨てた種である。
地表世界など見ることもなく生涯を終える者が大多数であり、海を目にする事も、ましてや海原を船で旅するなど想像の埒外なのだ。
そういった意味で故野人伯爵ディアミドの熊狩りなどは、オビタル社会ではマチズモを感じさせる行為であっただろう。
「トール様ッ!! あ、あまりに身を乗り出し過ぎですっ!」
地上に行くから軌道エレベーターの手配を――と頼まれたのは十日ほど前の話だった。
存外に楽しかったプールパーティの事などを反芻していた昼下がり、彼女の執務室をトール自らが訪れたのである。
「へ?」
意外な申し出に、ロベニカの返答は些か間の抜けたものとなった。
「地球に――というか、地球の地上に行きたいんです」
自身の足下を指差しながらトールが告げた。
「軌道エレベーターで行くんですよね?」
「そ、そうですけど――」
軌道都市から何本かの軌道エレベータ―が地表へと串差すように穿たれている。
全ては赤道直下に残った島々に繋がっていた。
先史文明の時代には赤道以外の地域にも在ったとされるが、相対位置を維持するのに莫大なコストを要するため廃棄されたのだ。
太陽系に住まう地表人類の殆どは生産活動と共に火星へ移っており何ら支障が無かった。
「いったい何をしに行くんですか?」
――まさか地表でバカンス……。有り得ないけれど、トール様って変わってるし……。
「昨日、フリッツ君と、色々とお話ししたんですよ」
「海賊と?」
「アハハ。でも、今は違いますよ」
正式に特務機関デルフォイの一員として遇している。
「以前から、妙に彼が物知りなのが気になっていたんです」
月面基地に居並ぶ聖骸布艦隊を見ただけで船団国へ遠征すると勘付いていた。また、城塞や待針の森に繋がる台座についても何かを知っている節がある。
「あと、うちに雇われる為にモルトケ家を抜け出したって話も――」
――モルトケ一家の次男坊だよ。海賊なんてチンケな商売が嫌で抜け出してきたんだ。ベルニクで拾ってもらうつもりで――随分な遠回りになったもんだぜ。
などと、嘯いている。
「でも、なんだか、嘘っぽいじゃないですか?」
「元海賊なんですから幾らでも嘘をつくと思いますけど……」
「ええ。だからね、お互い本音で話しましょうって言ったんです」
トール・ベルニクは常に胸襟を開く事で事態を進めて来た。
「──で、やっとフリッツ君の目的が分かりました。お母さんです!」
「は、はい?」
「お母さんの所に、トーマスさんを届ける為だったんですよ」
というような次第があり――、
トールとロベニカは船上の人となっていた。
地表世界においては航空機の運用が禁じられており島から島への移動は船舶に限られる。
空から上はオビタルの支配領域である事を示すと同時、地表人類が良からぬ野心を抱かぬ為の施策でもあった。
「あ、見えてきましたよ」
興奮した様子で、両手を双眼鏡としたトールが声を上げた。
大型の旅客船の先には、巨大な港湾を擁する美しい島が見える。
「あの島に、フリッツ君達は、先に着いてるはずです!」
「なぜ、一緒に行かなかったのです?」
「だって、ほら」
トールが邪気の無い笑顔を浮かべた。
「お母さんと、水入らずで会いたいかなと思いまして」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる