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プロポーズ
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「あ、プロポーズ」
リエルが懐かしむように目を細める。
「急にどうした?」
「さっきのルイさんの言葉で、思い出したんです。初めて2人で妖精の谷に行った時のこと」
「……今更そのような誓い、必要か?互いに、生涯そばにいると私は思っていたのだが」
「それはもちろんそうですけど……僕の妹の結婚式が、すごく素敵で。2人とも満面の笑顔で互いに顔を見合って、指輪を眺めてたんです……本当に、素敵だったなあ」
元気にしてるかな、なんて呑気に呟くリエルと反対に、私は焦っていた。人間にとって、そのような出来事は不可欠なのか?リエルはそれをずっと望んでいたのか?言葉にせずともそばにいることが当たり前と思ってしまっていたが……なんにせよ、愛しい人の願いを叶えるのに理由は必要ない。幸い、3日後には満月だ。私の意図など微塵も理解していない様子のリエルに妖精の谷へ行く約束を取り付け、私は仕事部屋に立てこもった。
「途中休憩はいれるが……お前は飛行自体久々だろう、大丈夫か?」
ら
翌日、私とリエルはあの時と同じように、屋敷前に立っていた。
リエルはその時と変わらず、自信満々にはい!むしろ楽しみです!なんて言い放つ。そんな彼に笑みを返して、私たちは旅立った。
途中の宿休憩も、女王への挨拶も済ませ、妖精の谷の部屋へと通された夜。リエルは不思議にそうに尋ねてくる。
「明日は満月ですよね、また月光花を採取しに行くんですか?」
「まあ、そんなところだ」
「それ、答えになってないです」
口ではそう言いつつも、なんだかんだリエルも楽しみらしい。いつもより軽やかな足取りで、
「!大丈夫か?」
何もないところで、つまずく。
「すまない、やはり遠出をさせ過ぎたか?」
「……いえ!ただちょっと興奮しすぎちゃったみたいです。助けてくれてありがとうございます!」
受け止めた体は、軽かった。なんだか、昔よりも。
「ねえ、今回は目隠しの魔法、かけてくれないんですか?」
「特にその気はなかったが……かけて欲しいのか?」
「そうですね、せっかくですし!それに、視界が開けた瞬間、辺り一面、真っ白な光で覆われるんです。あの光景が僕、今でも忘れられなくて」
そこまでいうなら、と目隠しの魔法をかける。気まぐれにかけた魔法が彼にとってそんなに思い出深いものになっているとは露知らず。けれど、ただただ単純に、そんな彼の反応を嬉しく思った。
「さあ、着いたぞ」
魔法解除と同時に、リエルの嬉しげな声が辺りに広がる。
「わあ!やっぱり本当にキレイ……!!!ずっと、変わらない……ほら、ルイさん、こっちこっち!……?」
リエルの前に、跪く。懐から取り出すのは、己の魔力を込めた指輪。短い期間だったが、満足のいく品が作れた。
リエルは何が起きているのかようやく察したようで、どこか畏まった態度で、私の元へと歩み寄る。
「病める時も健やかなる時も、一生、俺はお前を愛すると誓おう。だからお前も、誓え。お前の一生は、俺のものだ」
やけに長い沈黙。まさか、なにかおかしかったか?そんな不安が募り始めた頃。
リエルが懐かしむように目を細める。
「急にどうした?」
「さっきのルイさんの言葉で、思い出したんです。初めて2人で妖精の谷に行った時のこと」
「……今更そのような誓い、必要か?互いに、生涯そばにいると私は思っていたのだが」
「それはもちろんそうですけど……僕の妹の結婚式が、すごく素敵で。2人とも満面の笑顔で互いに顔を見合って、指輪を眺めてたんです……本当に、素敵だったなあ」
元気にしてるかな、なんて呑気に呟くリエルと反対に、私は焦っていた。人間にとって、そのような出来事は不可欠なのか?リエルはそれをずっと望んでいたのか?言葉にせずともそばにいることが当たり前と思ってしまっていたが……なんにせよ、愛しい人の願いを叶えるのに理由は必要ない。幸い、3日後には満月だ。私の意図など微塵も理解していない様子のリエルに妖精の谷へ行く約束を取り付け、私は仕事部屋に立てこもった。
「途中休憩はいれるが……お前は飛行自体久々だろう、大丈夫か?」
ら
翌日、私とリエルはあの時と同じように、屋敷前に立っていた。
リエルはその時と変わらず、自信満々にはい!むしろ楽しみです!なんて言い放つ。そんな彼に笑みを返して、私たちは旅立った。
途中の宿休憩も、女王への挨拶も済ませ、妖精の谷の部屋へと通された夜。リエルは不思議にそうに尋ねてくる。
「明日は満月ですよね、また月光花を採取しに行くんですか?」
「まあ、そんなところだ」
「それ、答えになってないです」
口ではそう言いつつも、なんだかんだリエルも楽しみらしい。いつもより軽やかな足取りで、
「!大丈夫か?」
何もないところで、つまずく。
「すまない、やはり遠出をさせ過ぎたか?」
「……いえ!ただちょっと興奮しすぎちゃったみたいです。助けてくれてありがとうございます!」
受け止めた体は、軽かった。なんだか、昔よりも。
「ねえ、今回は目隠しの魔法、かけてくれないんですか?」
「特にその気はなかったが……かけて欲しいのか?」
「そうですね、せっかくですし!それに、視界が開けた瞬間、辺り一面、真っ白な光で覆われるんです。あの光景が僕、今でも忘れられなくて」
そこまでいうなら、と目隠しの魔法をかける。気まぐれにかけた魔法が彼にとってそんなに思い出深いものになっているとは露知らず。けれど、ただただ単純に、そんな彼の反応を嬉しく思った。
「さあ、着いたぞ」
魔法解除と同時に、リエルの嬉しげな声が辺りに広がる。
「わあ!やっぱり本当にキレイ……!!!ずっと、変わらない……ほら、ルイさん、こっちこっち!……?」
リエルの前に、跪く。懐から取り出すのは、己の魔力を込めた指輪。短い期間だったが、満足のいく品が作れた。
リエルは何が起きているのかようやく察したようで、どこか畏まった態度で、私の元へと歩み寄る。
「病める時も健やかなる時も、一生、俺はお前を愛すると誓おう。だからお前も、誓え。お前の一生は、俺のものだ」
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