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第2章
さあ、レディ。お手をどうぞ
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「では、皆の者、準備はいいか」
頷く。みんなも、覚悟を決めた顔をしていた。
「私が中心となってひずみを作る。君は飛び込んでくれ、ルディー」
「ああ」
シエンが魔力を放つのに合わせて、全員一点に己の魔力を放出する。
……見えた!何があるのか、本当にヴィーのもとへ行けるのか。わからない。会えずに死ぬかもしれない。確率がいくら低かろうと、でも、それでも、
「オレは、キミに会いたいーー!!!」
飛び込んだ先は、暖かかった。道があるわけではないのに、なんとなく、己が進む道が見える。横にはERRORの文字が敷き詰められている。電子空間、そんな言葉が浮かぶ。
しばらく歩いて。光が、見えた。オレは引き寄せられるようにそこへ足を伸ばした。
そこは、病室だった。短い茶髪に茶色の瞳の女の子。彼女が、驚いたようにこちらを見て、声を上げかけて、表情が消えて、だんだんと、泣きそうな笑顔に変わっていって。
「……さあ、レディ。お手をどうぞ?」
頷く。みんなも、覚悟を決めた顔をしていた。
「私が中心となってひずみを作る。君は飛び込んでくれ、ルディー」
「ああ」
シエンが魔力を放つのに合わせて、全員一点に己の魔力を放出する。
……見えた!何があるのか、本当にヴィーのもとへ行けるのか。わからない。会えずに死ぬかもしれない。確率がいくら低かろうと、でも、それでも、
「オレは、キミに会いたいーー!!!」
飛び込んだ先は、暖かかった。道があるわけではないのに、なんとなく、己が進む道が見える。横にはERRORの文字が敷き詰められている。電子空間、そんな言葉が浮かぶ。
しばらく歩いて。光が、見えた。オレは引き寄せられるようにそこへ足を伸ばした。
そこは、病室だった。短い茶髪に茶色の瞳の女の子。彼女が、驚いたようにこちらを見て、声を上げかけて、表情が消えて、だんだんと、泣きそうな笑顔に変わっていって。
「……さあ、レディ。お手をどうぞ?」
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