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クズに惚れてしまった哀れで幸福な男の末路♡
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「あー、暇……あ、セックスしてえ」
「......は?何言ってんだ」
突然立ち上がった幼なじみに、俺は思わず読んでいた雑誌を放り出す。
ほんの数秒前までは、間違いなくいつもの休日、いつもの幼なじみだった。そう。今日だってそうなるはずだったのに。
いやいや、なんだこれ。何が起きてる?戸惑いを隠せない俺に、幼馴染は呆れた顔で同じ言葉を繰り返す。
「いやだから、セックスしてえんだって。ほら、ヤろ」
「は!?いやだからそこじゃ……んんっ!」
黙っとけとでもいうように慣れた手つきで口付けられる。浅いところから、だんだんと。舌を絡める大人のキスまで。
「んん……っふ、あっ……」
こっちはキスすらはじめてだったのに。しかもその相手は幼なじみ?もう、訳が分からない。ぬるりと口内に入ってきたあいつの舌は俺より長くて薄い。そんなことだけはっきりわかった。
唇が離れれば、どちらのものかわからない唾液が、両者の口の端から垂れる。それはいやらしく、光っていた。
呆然としている俺を尻目に、幼馴染は俺に馬乗りになって、ぷつり、ぷつりと一つずつ着実にボタンを外していく。それに伴って開かれていくオレの胸元。そこに、荒々しく幼馴染が触れようとしたその時。
「なあ、おい。本当に、どうしたんだ」
俺の声に反応して。本当の意味で、今日初めて目がきちんと合った気がした。けれどその瞳を彼のものだとは到底思えなくて。熱に、浮いた瞳。でも、どこか投げやりな瞳。
「だからさ、どうしたもこうしたもねえよ。だってお前、オレのこと好きだろ」
息を飲む。バレていた。ずっと、隠しておくはずだったもの。ずっと、表に出さずにいたもの。
「オレも別にお前のこと嫌いじゃねえし……ヤれるくらいには。だったら別にいいだろ、こんくらい。それにお前からしてみれば好きな奴とやれるんだし、いい話だろ」
面倒くさげな表情に心臓が跳ねる。女好き、女たらし。そう噂されていたことが唐突に思い出された。でも、でも。今はそれより、そんなことより、確かめなければ。
「じゃ、じゃあ、お前は俺の事、好き...なの、か?」
「まあ、別に」
「っ...…! なら......付き合って、くれるってことか?」
さっきまで必死に状況把握しようとしてたことなんて全部忘れて。長年抱え続けた実るはずのなかった想いが一気に質量を増して。こんな状況でもそれしか考えられない。考えたくない。
けれどその希望を打ち砕くかのように、目の前の男はため息をついた。
「はあ...…チッ、お前もそれかよ。女にそう言われるのが面倒くさくてわざわざ男にしたってのに」
一気に冷めたわ。そんな言葉とともに、幼なじみは俺の上から降りる。急速に熱を失っていく体。好きな人から向けられた舌打ち。みるみるうちに消えていった表情。こちらを振り向きもせず、彼は去って行く。思考が、かき乱される。
「もうテキトーな女でも呼ぶわ。じゃあな」
ドアノブに手をかける。ドアノブを回す。扉が、開かれ。
「...…待って!!!」
まとまらない頭でもわかる。俺は今よくないことをしている。けれど、言葉が勝手に続く。
「...なんだよ」
「さっきのは、冗談、だからさ」
やめろ。俺が求める幸せはそこにはない。
「だから、その……」
自分だってわかってるだろ。こいつは気まぐれで、ただ快楽のために俺を使う。俺の事が好きなわけじゃない。体に飽きたら捨てられる。その言葉を言ってしまったら、もうこの関係には戻れない。わかってる。わかってるんだ。でも、でも、でも。
「俺もシたい」
それでもいいって、思ってしまったんだ。
幼なじみがニヤリと笑った。
まさかの2話
「それならほら、舐めて元気にしろよ」
目の前に出された幼馴染のそれは、俺の妄想の中のものよりもずっと生々しく、ずっと大きい。半ば放心状態で眺めていた俺を、今更怖気づいたと、彼は捉えたらしい。急かすように顔に押しつけられる。
「とっととしろ。お前がヤリたいって言ったんだろ」
「っ、で、でも初めてだから……上手くはないぞ」
「別にテキトーにAVの真似でもしとけ。言いたいことあったら言うから」
今からでもやめろと鳴り響く警告音を振り切るように、俺は彼のものをぱくりと口に含んだ。広がる独特の味、彼の味。匂いで頭がバカになる。とりあえず上下に動いてみせれば、甘い吐息が彼から漏れる。それを聞いた瞬間、俺の中の何かに火がついて。気づけば俺はジュポジュポと音を立てて、必死に彼のものをしゃぶっていた。優しく手のひらで包んで、ねっとり舐め回して。全体を、慈しむ。
「あー……んで、先っぽ舐めろ。ン……そうだ」
ぐりぐりと嬉しそうに頭を撫でられる。馬鹿だとわかってても、それがどうしようもなく嬉しくて。
「ふっ……っ...…!ははっ、意外とうめえじゃねえか」
でも、と言葉が続いて彼の方を見上げる。すると突然、喉奥に衝撃が走った。
咳き込むことさえ出来なくて、何が起きているのかわからない。でも、彼は気持ちよさそうだから。抵抗する気も起きなかった。
「ンっ……!」
程なくして彼は限界を迎える。初めて味わうそれは、少しタバコ臭いような気がした。
「お前、その辺の女より上手いぞ。くくっ、よかったなあ。これ1本で暮らしていけるぜ?」
飲み込むのに精一杯で、彼の言葉に返す余裕もない。けれど彼はそれを知ってか知らずか、バシバシと背中を叩いてくる。
「そんじゃ次は、ほらよ」
彼が寝転がって俺を呼び寄せる。
「何だ……?」
「俺、疲れてんの。分かったらとっとと乗れ」
「そんな、無理に決まって……」
「は?」
こうなってしまえば、俺に逆らう手立てはない。俺がしたいって、言ったんだ。
「……ローションくれ」
「ああー、お前女じゃねえもんな」
とっととしろと急かされて必死に俺はケツ穴をほぐす。普段からケツでオナニーしててよかったかもしれないと初めて思った。そんな俺の様子を見て、彼はそうだ、とここに来て初めて機嫌よさげな声をあげた。
「あと5分で出来なかったらダチ呼ぶわ。初めてでちんこ何本も加えられたら嬉しいよな?」
彼以外の人なんて嫌だ。無理だと必死に首を振る俺に、彼はただ無情にじゃあとっととしろとだけ返す。
「はい3ー2ー1ー……」
「……できた!!!からやめてくれ」
「チッ。つまんねえの。んじゃ、とっととしろ」
万全じゃなくとも、人を呼ばれたくない一心で俺は腰を下ろしていく。めりっとケツの穴が押し広げられる感覚がある。やっぱりこいつのは、あからさまに俺のオナニー用のやつよりでかい。
「っ、ふあっ」
「ふーん、お前の声、俺、結構好きかも」
彼に他意はない。わかってる。わかってる、のに、ケツ穴が疼く。奥が、こいつが欲しいと叫んでる。
ゆっくり、慣らすようにいれていこうとする。少しずつ、少しずつ、丁寧に。
「……」
と、突然、腰を掴まれ、
「い゛っ~~!!!」
一気に、降ろされる。無理やり中を押し広げられる感触。痛い、痛い、痛い。涙が滲む。
「俺はとっととしろっつったんだよ……あーにしても、お前のナカ、悪くないぜ?」
無理やりゴツゴツと奥をつかれる。彼の声なんて聞こえない。ただただ、痛い。今度こそ、涙がこぼれた。
「あはっ、なあに?泣いてんの、お前」
顎を持たれて、強制的に目を合わせられる。野獣のような瞳が、俺を捉える。こいつが、俺で、欲情してる。
「……ふふっ」
嬉しさのあまり漏れた声にこいつは怪訝そうな顔をする。
「は?何笑ってんだよ、気持ちわりい。あー何、お前もしかして痛い方が好きなタイプ?」
「違っ、そんなわけっ」
「なら言っとくけど俺、ヨガってる顔より泣き顔のが好きなんだわ。だから、さ」
こちらの声などまるで無視して、彼は勝手に話を進める。否定しようとした時、視界が反転した。
「お前が気持ちすぎて泣いちゃうくらい、してやるよ。んで、懇願しろ。イかせてくださいってな。ありがたく思えよ?」
いまいち状況が呑み込めない中、こいつが一気にちんこを引き抜いて、一点を狙い定めて、突っ込んできて。その瞬間、俺の体が意思に反して跳ね上がった。
「あんっ!?」
「ははっ、当ったり~やっぱ俺って天才」
そのまま容赦なく、こいつはそこばかりを狙って腰を振る。
「あっあっ!やっそこ、らめえ!」
「そう言われたらもっとしたくなるって、お前男なのにわかんねえの?」
にやりと頭上で笑った顔は、雄のそれで。きゅんとナカが締まるのが自分でもわかる。それにこいつが気づかない訳ないわけで。
「あ、今締まったな……はっ、なるほど」
ぐいっと顔が近づけられる。その瞳に映るのは涙とよだれでぐしゃぐしゃの俺。俺、だけ。
「お前俺の顔が好き、もっといえば、本気で俺に惚れてんだろ。だからセックスもあんなにすんなり承諾したわけだ」
本心を言い当てられてひゅっと息を飲む音がした。あ、ああ、バレてしまった。ずっとずっと隠してきたのに。今度こそ、本当に気持ち悪がられる。恋の終わりとはなんとあっけないものか。
「その反応、図星だなあ?マジかよ、ウケる。でも、いいぜ」
「え?」
思わず俯いていた顔が自然とあがる。
「お前のこと、オナホとしてなら使ってやる」
嬉しさが、込み上げた。こいつは俺を捨てない!こんな汚らわしい感情を知ってもなお、俺を気持ち悪いと罵らない!俺の体を気に入ってくれたんだ!
「嬉しいだろ?好きなやつとセックス出来んだから」
こくこくと必死で頷く。本当に、本当にありがとう。気持ち悪がらないで、拒絶しないで。対する彼は、今度こそ本当に驚きの表情を浮かべる。
「うっわ、マジかよお前。オナホだっつってんのに喜べるとか。もう才能だわ」
久々に、ずんと奥をつかれる。
「おっ、ああっ!」
「もちろん、肉便器としての、な!」
気持ちい、気持ちい、気持ちい。好きな人とセックス出来ている。好きな人が、俺だけを見てくれている。嬉しい、嬉しい、嬉しい。
「感動したから、ちんこしごいてやるわ、くくっ!ご褒美だ」
ああ、彼の細く薄い骨ばった手が、俺のを!俺のに、触れて、握っている!
「ああんっ!あっ、あっ!」
ナカを突かれて、ペニスをしごかれて。俺はもう、とっくに限界だった。
「ィぐっ、イクっ!!!」
にんまりと、彼は笑った。
「じゃあ、我慢」
「へ……?なん、で……?」
言葉通り、彼はピタリと両方の動きを止める。
「言っただろ?俺は、泣いて懇願する顔が見てえんだよ。それにオナホの分際で好きなタイミングでイけると思ってるわけ?……おら、ひっくり返れ。バックで突いてやる」
その言葉は、本当だった。彼は確かにたくさん突いてくれた。最奥でも、いい所でもない場所を。
「っ、ふっ、お願いっ、イかせてぇっ!」
ばちんと音を立てて、しりたぶを叩かれる。ひゃん!と反射的に声が漏れた。
「だーかーらーお前は人の話聞いてないわけ?オナホの分際で好きにイけるわけねえし」
「そんなっ、そんなあっ!っ、ひゃん!」
もう一度派手な音を立てて、ケツを叩かれる。そのまま何度も、何分も、おしいところばかりをペニスは行き来する。その微かな快楽と叩かれるケツの痛みとこいつの言葉と。俺はもう、限界だった。
「い、イかせてくださいっ!どうかっ、どうかっ、お願いしますっ!」
もう、なりふり構っていられなかった。イキたい、イキたい、イキたい!!!俺の頭はもうそれだけだった。彼が鼻で笑うのが見える。
「ああーいいな、その顔。涙と鼻水とヨダレまみれ。きったねえ、けど、たまんねえ。いいぜ、イイとこ突いて、イかせてやる。」
「!」
「ただし、俺の言うことが聞けたら、な?」
「なんでもしますっ、っ、なんでもっ!」
じゃあもう1回ひっくり返れと彼は俺に命じて、床に転がっていたスマホを手に取った。
「自分は俺のオナホです、好きな時に好きなだけ使って頂ける肉便器ですって言え。もちろん、動画だからな?」
その提案は、むしろ俺にとって幸せでしかなかった。彼の持ち物の中に証拠が残る!俺が彼のものだという証拠が!
「言いますっ、言いますからあっ!はやくっ、はやくう!」
「決断はや。歴代最短だぜ?ははっほんと、滑稽通り越して哀れだわ……いいぜ、ほら、言え」
スマホが向けられる。顔からペニス、結合部まで、じっくりと移動していくのがまた興奮を煽る。
「俺はっ、貴方様専用のオナホですっ!好きな時に好きなだけ、好きなように使われて喜ぶ変態の肉便器ですっ」
「よく出来ました」
ごんっと一気にナカを、一番イイ所を突かれる。絶頂。あっけないほどに早い絶頂。
「ははっ、なあ、お前おもらししてんの気付いてる?気持ちよすぎて射精とおもらしとか、マジありえねえ」
言われて初めて気づく。でもその羞恥心すら、今の俺にはなかった。ただただずっと、射精が続いているような快楽の波。
「~~~っああああっ!!!」
がくがくと、腰が震える。足の先まで快感が伝わっていく。にも関わらず、
「オナホのくせに一人気持ちよくなってんじゃねえよ!」
動きが再開される。
「やらぁっ、まだイってる、イってりゅのおっ!おあ゛っあっ!!!」
「そんな権限、てめえにはねえよっ!」
ガツガツと、ただ己の欲望のためだけに腰を振る彼。その表情は、段々と苦しそうになっていく。
「っ、そろそろ俺、イクからっ、ナカ、出すからなっ」
「!はいっ、くらさいっ、せえしっ!せえしっ!」
ぎゅっと抱きつけば、熱いものがどくどくと注がれる感触。ああ、なんて幸せなんだ。彼のものが、俺のナカに注がれて、ああ!ああ!
彼はペニスを一気に引き抜くと、もう興味はないと言った顔で即座に服を着始める。未だ腰の震えが止まらず、動けない俺をそのままの体勢で残して、去っていく。
「じゃ、後処理は勝手にやれよ、あと、呼び出したらすぐ来い。いいな」
バタンと閉まる扉、階段を降りていく足音。
「はあっ、はあっ」
俺はなんて幸せなんだろうか!
「......は?何言ってんだ」
突然立ち上がった幼なじみに、俺は思わず読んでいた雑誌を放り出す。
ほんの数秒前までは、間違いなくいつもの休日、いつもの幼なじみだった。そう。今日だってそうなるはずだったのに。
いやいや、なんだこれ。何が起きてる?戸惑いを隠せない俺に、幼馴染は呆れた顔で同じ言葉を繰り返す。
「いやだから、セックスしてえんだって。ほら、ヤろ」
「は!?いやだからそこじゃ……んんっ!」
黙っとけとでもいうように慣れた手つきで口付けられる。浅いところから、だんだんと。舌を絡める大人のキスまで。
「んん……っふ、あっ……」
こっちはキスすらはじめてだったのに。しかもその相手は幼なじみ?もう、訳が分からない。ぬるりと口内に入ってきたあいつの舌は俺より長くて薄い。そんなことだけはっきりわかった。
唇が離れれば、どちらのものかわからない唾液が、両者の口の端から垂れる。それはいやらしく、光っていた。
呆然としている俺を尻目に、幼馴染は俺に馬乗りになって、ぷつり、ぷつりと一つずつ着実にボタンを外していく。それに伴って開かれていくオレの胸元。そこに、荒々しく幼馴染が触れようとしたその時。
「なあ、おい。本当に、どうしたんだ」
俺の声に反応して。本当の意味で、今日初めて目がきちんと合った気がした。けれどその瞳を彼のものだとは到底思えなくて。熱に、浮いた瞳。でも、どこか投げやりな瞳。
「だからさ、どうしたもこうしたもねえよ。だってお前、オレのこと好きだろ」
息を飲む。バレていた。ずっと、隠しておくはずだったもの。ずっと、表に出さずにいたもの。
「オレも別にお前のこと嫌いじゃねえし……ヤれるくらいには。だったら別にいいだろ、こんくらい。それにお前からしてみれば好きな奴とやれるんだし、いい話だろ」
面倒くさげな表情に心臓が跳ねる。女好き、女たらし。そう噂されていたことが唐突に思い出された。でも、でも。今はそれより、そんなことより、確かめなければ。
「じゃ、じゃあ、お前は俺の事、好き...なの、か?」
「まあ、別に」
「っ...…! なら......付き合って、くれるってことか?」
さっきまで必死に状況把握しようとしてたことなんて全部忘れて。長年抱え続けた実るはずのなかった想いが一気に質量を増して。こんな状況でもそれしか考えられない。考えたくない。
けれどその希望を打ち砕くかのように、目の前の男はため息をついた。
「はあ...…チッ、お前もそれかよ。女にそう言われるのが面倒くさくてわざわざ男にしたってのに」
一気に冷めたわ。そんな言葉とともに、幼なじみは俺の上から降りる。急速に熱を失っていく体。好きな人から向けられた舌打ち。みるみるうちに消えていった表情。こちらを振り向きもせず、彼は去って行く。思考が、かき乱される。
「もうテキトーな女でも呼ぶわ。じゃあな」
ドアノブに手をかける。ドアノブを回す。扉が、開かれ。
「...…待って!!!」
まとまらない頭でもわかる。俺は今よくないことをしている。けれど、言葉が勝手に続く。
「...なんだよ」
「さっきのは、冗談、だからさ」
やめろ。俺が求める幸せはそこにはない。
「だから、その……」
自分だってわかってるだろ。こいつは気まぐれで、ただ快楽のために俺を使う。俺の事が好きなわけじゃない。体に飽きたら捨てられる。その言葉を言ってしまったら、もうこの関係には戻れない。わかってる。わかってるんだ。でも、でも、でも。
「俺もシたい」
それでもいいって、思ってしまったんだ。
幼なじみがニヤリと笑った。
まさかの2話
「それならほら、舐めて元気にしろよ」
目の前に出された幼馴染のそれは、俺の妄想の中のものよりもずっと生々しく、ずっと大きい。半ば放心状態で眺めていた俺を、今更怖気づいたと、彼は捉えたらしい。急かすように顔に押しつけられる。
「とっととしろ。お前がヤリたいって言ったんだろ」
「っ、で、でも初めてだから……上手くはないぞ」
「別にテキトーにAVの真似でもしとけ。言いたいことあったら言うから」
今からでもやめろと鳴り響く警告音を振り切るように、俺は彼のものをぱくりと口に含んだ。広がる独特の味、彼の味。匂いで頭がバカになる。とりあえず上下に動いてみせれば、甘い吐息が彼から漏れる。それを聞いた瞬間、俺の中の何かに火がついて。気づけば俺はジュポジュポと音を立てて、必死に彼のものをしゃぶっていた。優しく手のひらで包んで、ねっとり舐め回して。全体を、慈しむ。
「あー……んで、先っぽ舐めろ。ン……そうだ」
ぐりぐりと嬉しそうに頭を撫でられる。馬鹿だとわかってても、それがどうしようもなく嬉しくて。
「ふっ……っ...…!ははっ、意外とうめえじゃねえか」
でも、と言葉が続いて彼の方を見上げる。すると突然、喉奥に衝撃が走った。
咳き込むことさえ出来なくて、何が起きているのかわからない。でも、彼は気持ちよさそうだから。抵抗する気も起きなかった。
「ンっ……!」
程なくして彼は限界を迎える。初めて味わうそれは、少しタバコ臭いような気がした。
「お前、その辺の女より上手いぞ。くくっ、よかったなあ。これ1本で暮らしていけるぜ?」
飲み込むのに精一杯で、彼の言葉に返す余裕もない。けれど彼はそれを知ってか知らずか、バシバシと背中を叩いてくる。
「そんじゃ次は、ほらよ」
彼が寝転がって俺を呼び寄せる。
「何だ……?」
「俺、疲れてんの。分かったらとっとと乗れ」
「そんな、無理に決まって……」
「は?」
こうなってしまえば、俺に逆らう手立てはない。俺がしたいって、言ったんだ。
「……ローションくれ」
「ああー、お前女じゃねえもんな」
とっととしろと急かされて必死に俺はケツ穴をほぐす。普段からケツでオナニーしててよかったかもしれないと初めて思った。そんな俺の様子を見て、彼はそうだ、とここに来て初めて機嫌よさげな声をあげた。
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彼以外の人なんて嫌だ。無理だと必死に首を振る俺に、彼はただ無情にじゃあとっととしろとだけ返す。
「はい3ー2ー1ー……」
「……できた!!!からやめてくれ」
「チッ。つまんねえの。んじゃ、とっととしろ」
万全じゃなくとも、人を呼ばれたくない一心で俺は腰を下ろしていく。めりっとケツの穴が押し広げられる感覚がある。やっぱりこいつのは、あからさまに俺のオナニー用のやつよりでかい。
「っ、ふあっ」
「ふーん、お前の声、俺、結構好きかも」
彼に他意はない。わかってる。わかってる、のに、ケツ穴が疼く。奥が、こいつが欲しいと叫んでる。
ゆっくり、慣らすようにいれていこうとする。少しずつ、少しずつ、丁寧に。
「……」
と、突然、腰を掴まれ、
「い゛っ~~!!!」
一気に、降ろされる。無理やり中を押し広げられる感触。痛い、痛い、痛い。涙が滲む。
「俺はとっととしろっつったんだよ……あーにしても、お前のナカ、悪くないぜ?」
無理やりゴツゴツと奥をつかれる。彼の声なんて聞こえない。ただただ、痛い。今度こそ、涙がこぼれた。
「あはっ、なあに?泣いてんの、お前」
顎を持たれて、強制的に目を合わせられる。野獣のような瞳が、俺を捉える。こいつが、俺で、欲情してる。
「……ふふっ」
嬉しさのあまり漏れた声にこいつは怪訝そうな顔をする。
「は?何笑ってんだよ、気持ちわりい。あー何、お前もしかして痛い方が好きなタイプ?」
「違っ、そんなわけっ」
「なら言っとくけど俺、ヨガってる顔より泣き顔のが好きなんだわ。だから、さ」
こちらの声などまるで無視して、彼は勝手に話を進める。否定しようとした時、視界が反転した。
「お前が気持ちすぎて泣いちゃうくらい、してやるよ。んで、懇願しろ。イかせてくださいってな。ありがたく思えよ?」
いまいち状況が呑み込めない中、こいつが一気にちんこを引き抜いて、一点を狙い定めて、突っ込んできて。その瞬間、俺の体が意思に反して跳ね上がった。
「あんっ!?」
「ははっ、当ったり~やっぱ俺って天才」
そのまま容赦なく、こいつはそこばかりを狙って腰を振る。
「あっあっ!やっそこ、らめえ!」
「そう言われたらもっとしたくなるって、お前男なのにわかんねえの?」
にやりと頭上で笑った顔は、雄のそれで。きゅんとナカが締まるのが自分でもわかる。それにこいつが気づかない訳ないわけで。
「あ、今締まったな……はっ、なるほど」
ぐいっと顔が近づけられる。その瞳に映るのは涙とよだれでぐしゃぐしゃの俺。俺、だけ。
「お前俺の顔が好き、もっといえば、本気で俺に惚れてんだろ。だからセックスもあんなにすんなり承諾したわけだ」
本心を言い当てられてひゅっと息を飲む音がした。あ、ああ、バレてしまった。ずっとずっと隠してきたのに。今度こそ、本当に気持ち悪がられる。恋の終わりとはなんとあっけないものか。
「その反応、図星だなあ?マジかよ、ウケる。でも、いいぜ」
「え?」
思わず俯いていた顔が自然とあがる。
「お前のこと、オナホとしてなら使ってやる」
嬉しさが、込み上げた。こいつは俺を捨てない!こんな汚らわしい感情を知ってもなお、俺を気持ち悪いと罵らない!俺の体を気に入ってくれたんだ!
「嬉しいだろ?好きなやつとセックス出来んだから」
こくこくと必死で頷く。本当に、本当にありがとう。気持ち悪がらないで、拒絶しないで。対する彼は、今度こそ本当に驚きの表情を浮かべる。
「うっわ、マジかよお前。オナホだっつってんのに喜べるとか。もう才能だわ」
久々に、ずんと奥をつかれる。
「おっ、ああっ!」
「もちろん、肉便器としての、な!」
気持ちい、気持ちい、気持ちい。好きな人とセックス出来ている。好きな人が、俺だけを見てくれている。嬉しい、嬉しい、嬉しい。
「感動したから、ちんこしごいてやるわ、くくっ!ご褒美だ」
ああ、彼の細く薄い骨ばった手が、俺のを!俺のに、触れて、握っている!
「ああんっ!あっ、あっ!」
ナカを突かれて、ペニスをしごかれて。俺はもう、とっくに限界だった。
「ィぐっ、イクっ!!!」
にんまりと、彼は笑った。
「じゃあ、我慢」
「へ……?なん、で……?」
言葉通り、彼はピタリと両方の動きを止める。
「言っただろ?俺は、泣いて懇願する顔が見てえんだよ。それにオナホの分際で好きなタイミングでイけると思ってるわけ?……おら、ひっくり返れ。バックで突いてやる」
その言葉は、本当だった。彼は確かにたくさん突いてくれた。最奥でも、いい所でもない場所を。
「っ、ふっ、お願いっ、イかせてぇっ!」
ばちんと音を立てて、しりたぶを叩かれる。ひゃん!と反射的に声が漏れた。
「だーかーらーお前は人の話聞いてないわけ?オナホの分際で好きにイけるわけねえし」
「そんなっ、そんなあっ!っ、ひゃん!」
もう一度派手な音を立てて、ケツを叩かれる。そのまま何度も、何分も、おしいところばかりをペニスは行き来する。その微かな快楽と叩かれるケツの痛みとこいつの言葉と。俺はもう、限界だった。
「い、イかせてくださいっ!どうかっ、どうかっ、お願いしますっ!」
もう、なりふり構っていられなかった。イキたい、イキたい、イキたい!!!俺の頭はもうそれだけだった。彼が鼻で笑うのが見える。
「ああーいいな、その顔。涙と鼻水とヨダレまみれ。きったねえ、けど、たまんねえ。いいぜ、イイとこ突いて、イかせてやる。」
「!」
「ただし、俺の言うことが聞けたら、な?」
「なんでもしますっ、っ、なんでもっ!」
じゃあもう1回ひっくり返れと彼は俺に命じて、床に転がっていたスマホを手に取った。
「自分は俺のオナホです、好きな時に好きなだけ使って頂ける肉便器ですって言え。もちろん、動画だからな?」
その提案は、むしろ俺にとって幸せでしかなかった。彼の持ち物の中に証拠が残る!俺が彼のものだという証拠が!
「言いますっ、言いますからあっ!はやくっ、はやくう!」
「決断はや。歴代最短だぜ?ははっほんと、滑稽通り越して哀れだわ……いいぜ、ほら、言え」
スマホが向けられる。顔からペニス、結合部まで、じっくりと移動していくのがまた興奮を煽る。
「俺はっ、貴方様専用のオナホですっ!好きな時に好きなだけ、好きなように使われて喜ぶ変態の肉便器ですっ」
「よく出来ました」
ごんっと一気にナカを、一番イイ所を突かれる。絶頂。あっけないほどに早い絶頂。
「ははっ、なあ、お前おもらししてんの気付いてる?気持ちよすぎて射精とおもらしとか、マジありえねえ」
言われて初めて気づく。でもその羞恥心すら、今の俺にはなかった。ただただずっと、射精が続いているような快楽の波。
「~~~っああああっ!!!」
がくがくと、腰が震える。足の先まで快感が伝わっていく。にも関わらず、
「オナホのくせに一人気持ちよくなってんじゃねえよ!」
動きが再開される。
「やらぁっ、まだイってる、イってりゅのおっ!おあ゛っあっ!!!」
「そんな権限、てめえにはねえよっ!」
ガツガツと、ただ己の欲望のためだけに腰を振る彼。その表情は、段々と苦しそうになっていく。
「っ、そろそろ俺、イクからっ、ナカ、出すからなっ」
「!はいっ、くらさいっ、せえしっ!せえしっ!」
ぎゅっと抱きつけば、熱いものがどくどくと注がれる感触。ああ、なんて幸せなんだ。彼のものが、俺のナカに注がれて、ああ!ああ!
彼はペニスを一気に引き抜くと、もう興味はないと言った顔で即座に服を着始める。未だ腰の震えが止まらず、動けない俺をそのままの体勢で残して、去っていく。
「じゃ、後処理は勝手にやれよ、あと、呼び出したらすぐ来い。いいな」
バタンと閉まる扉、階段を降りていく足音。
「はあっ、はあっ」
俺はなんて幸せなんだろうか!
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拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
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ああああやばいです、めっちゃにやけてます!!!私も弄ばれて捨てられたい!!!もう性癖にどストライクです🤦♀️🤦♀️
私の性癖のぞいてます????ってぐらい性癖どストライクです…ぐへへ