【R-18】泥中の女

支配されたカラダ

No.2

高木が出て行った扉をぼうっと見つめていた女は、
ノロノロとベッドから降りた。

風呂場へ向かおうとした女の目に、
テーブルの上に並ぶ昨夜使った玩具が映り、
女の足が止まった。

フラッシュバックの様に昨夜の事が脳裏に浮かぶ。
女は帯び始めている熱を冷ますように首を振り、
止めた足を再び動かし風呂場へ向かった。


風呂から出た女はバスタオルだけを体に纏い、
髪を拭きながら寝室へ戻る。

鞄へ仕舞ったままだった携帯を取り出すと、
その携帯は通知を知らせるランプが点滅していた。

確認する為内容を表示すると、
高木からのメッセージが数件届いていた。

『2時間後、〇〇駅前でいいかな？』

『海老原さんの家からもそんなに遠くないし』

女は片手で携帯を操作し高木へ返事を返す。

「大丈夫です、了解しました、っと…」

返信を済ませると女は出掛ける支度を始めた。

化粧を終え髪を乾かしていた女の携帯が鳴る。
確認すると、再び高木からのメッセージが届いていた。

『そうそう、これ送っておくね』

そう送られてきた数秒後、
再び高木からのメッセージを携帯が受信する。
しかしそれはメッセージではなく1つの動画だった。

反射的に送られてきた動画をタップすると、
その動画が携帯の全画面に鮮明に映し出され再生された。

それは昨夜の行為を録画した動画だった。

「ッ！」


『あへっアヘッ、見てっ…見てくださいっ、
    百華のドスケベオナニー姿っ、オッ、オホッ、
    これからも沢山ｯ見て欲しいですっ！』

『ド変態百華が雑魚クリチンポでアクメするとこっ、
    いっぱいいっぱい見てくださいっ、！』

『んぎッ、おねがっ、します！！
    イッぐぅうう、イグッ、イきますっ、
    お漏らし大好きガバガバマンコッイぎますっ！』

『ンホッ、ホッ、オッ、オッ、オッ、
   イクッイクイクイクｯ！！
    ドスケベ百華っクリチンポでアクメキメますぅ～！』


発情期の犬の様に懸命に腰を振る自分の姿に、
女の鼓動が強く、速く脈打ち始める。

動画が途切れた携帯の画面を
惚けた様にも呆然しているとも見える表情で見つめていると、
再び高木からの通知が届き携帯が短く震えた。

その振動にハッと我に返った女は、
慌てる様に今受信した通知を目で追う。

『気に入ってくれた？』

そのメッセージに、『消してください』と返信するも、
昨夜の自分が他人の目にどう映っていたのか、
その結果を突き付けられた今、
女の体は既に熱に侵され始めていた。

『今日はノーパンにミニスカートの格好で来てね』

女の返信を無視した高木から、
次々と命令と取れるメッセージが届く。

『ブラジャーも禁止、
   おっぱいの形がわかる様な服を着ること』

『海老原さんのお気に入りの玩具も何個か持ってきてね』

その内容に女の体の熱は更に高まり、
無意識のうちに内股をスリスリと擦り合わせていた。

意識が飛ぶまで責め立てられた昨夜の事を思い出し、
女は生唾を飲み込んだ後
『わかりました』と返信をした。