図書感想 八月

犬束

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『色の秘密』野村順一

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 色の秘密にビックリ仰天!



 カバーに印刷された文章を引用して、内容を説明してもらいます。

『ヒトの心と体に影響を及ぼし、その好みで相性、適職さえも分かり、ストレス解消にも役立つ色の謎を、日本の商品学の草分け的存在である商学博士が科学的に解明した、現代人への快適色彩生活のすすめ。』

 どうです! 興味深いネタが満載でしょう。初読の折に、目隠しをして青い壁紙の部屋に入ったら気温が低く、赤い壁紙なら高く感じる、という実験結果を読んで、嘘~ん、と疑っていたのですが、皮膚には五感があると最近知って、疑ってごめんなさい、と反省しきり(初版が2005年)。
 好きな色で、人柄と適職の分かる表が巻頭にあり、同じ赤が好きでも、男性なら活動的な行動派、マスコミ・実業家・政治家が向いていて、女性なら常に主役を演じプライドが高く、経営者・建築家・音楽家・舞踊家・政治家が向いている、らしいです。
 他にも、風邪の時は白い肌着を着ると回復が早いとか、刑務所の壁をピンクに塗り替えたら暴動が減ったとか、黒い器は重く見えるとか、音刺激に色覚を伴う「色聴」は、誰にでも多少はこの傾向があり、高音は黄色味を帯びているとか(だから、女子の悲鳴が「黄色い声」と呼ばれるのですね)。
 このような話題が、てんこ盛りですので、日々の生活に役立てるもよし、会話に困った時のネタにするもよし。おススメの面白さです。

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