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12月3日(土)
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《エクレア》
アドベントカレンダーのお菓子を食べにおいでよ。
ぼくは恋人を部屋に呼ぶ。
バラの香りの、エクレール・イスパハンだよ。紅茶は、きみの好きなダージリンのオータムナルにしようか。それともキャンディ?
約束の時間をすこし遅れてやって来た恋人と、ソファにならんで腰かけたとたん、ぼくの部屋が、サンジェルマン・デ・プレにあるカフェ・ド・フロールのテラスに変わった。
12月のパリでも、日向はそんなに寒くないね。
と、テディベアコートの恋人がいう。
ここに来たなら、エスプレッソを頼まなければ。
甘美なバラのクリームと、フランボワーズの甘酸っぱいエクレアを頬張り、熱くて苦いエスプレッソで流しこむ。
クリスマス飾りのサンジェルマン・デ・プレを、雷の轟音を響かせ、天使ウルトビーズのオートバイが、美よりも速く走り去る。
アドベントカレンダーのお菓子を食べにおいでよ。
ぼくは恋人を部屋に呼ぶ。
バラの香りの、エクレール・イスパハンだよ。紅茶は、きみの好きなダージリンのオータムナルにしようか。それともキャンディ?
約束の時間をすこし遅れてやって来た恋人と、ソファにならんで腰かけたとたん、ぼくの部屋が、サンジェルマン・デ・プレにあるカフェ・ド・フロールのテラスに変わった。
12月のパリでも、日向はそんなに寒くないね。
と、テディベアコートの恋人がいう。
ここに来たなら、エスプレッソを頼まなければ。
甘美なバラのクリームと、フランボワーズの甘酸っぱいエクレアを頬張り、熱くて苦いエスプレッソで流しこむ。
クリスマス飾りのサンジェルマン・デ・プレを、雷の轟音を響かせ、天使ウルトビーズのオートバイが、美よりも速く走り去る。
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