105 / 347
小助くんと夏の出会い
おとまりは子グマたちといっしょ(その2)
しおりを挟む
日がくれて、小助たちがくらす山おくもすっかりくらくなりました。いつもだったら、小助はすでにふとんの中でぐっすりねむっているころです。
けれども、今日はいつもとちがいます。小助は、おとまりにやってきた子グマたちといっしょに外へ出てきました。お母さんも、小助たちのようすを見ようと後ろからついていきます。
小助たちが、こんな夜中に外へ出たのにはわけがあります。それは、夕ごはんをたべているときにお母さんがあることを話しました。
「いつもだったらおねむの時間だけど、今日は夜中に池のほうへ行ってみようかな」
「なになに! なになに!」
「ふふふ、夏の夜中に池のほうへ行けばあるものが見えるよ」
お母さんのことばを聞いた小助は、大きな池に何があるのか今から楽しみです。子グマたちも、小助といっしょに見たがっているみたいです。
月の明かりにてらされる中を歩いていると、池のほうに何か光っているものがあつまっているのが見えました。池に近づくと、小さく光るのがいくつもとび回っています。
小助たちがふしぎそうにそのようすをじっと見ていると、後ろからやってきたお母さんが光っているものがどんなものか教えようとしています。
「みんな、夜中に光っているこれは何かな?」
「う~ん……」
小助と子グマは、くらい中を光ってとんでいるのがどんなものか分かりません。
「これはホタルという虫だよ」
「ホタル?」
「ホタルはねえ、夜中に池や川のほとりで光りながらとんでいるのよ」
お母さんが教えてくれたホタルを見ようと、小助たちは池のまわりを行ったりきたりしています。そんな時、小助の耳にあの鳴き声が入ってきました。
「ケロケロッ、ケロケロケロッ」
その声を聞いたとたん、小助は大きな池の中へドボンと大きなしぶきを上げてとびこみました。お母さんは、月の光でかすかに見える小助のようすをながめています。
「おやおや、どうしたの?」
「カエルちゃん! いっちょに(いっしょに)歌おう!」
「ぼうやがそう言うなら、みんなで歌おうかな」
小助は大すきなカエルになりきると、元気でかわいい鳴き声を出しながら歌い出しました。その鳴き声につられるように、ハスの上にあつまったカエルたちもいっせいに歌声をひびかせています。
「ケロケロケロッ、ケロケロケロッ」
「ふふふ、小助くんはカエルになりきるのがとても上手だね」
お母さんや子グマたちは、小助のかわいい鳴き声に耳をすませています。小助とカエルたちの歌声は、この後も夜空に向かって鳴りひびかせています。
つぎの日の朝、小助の家の中では子どもたちのにぎやかな声が聞こえてきました。
「てへへ、やっちゃった」
「あらあら、みんなおねしょをしちゃったんんだね」
お母さんが見ているのは、小助たちがてれわらいしているすがたです。
小助は、この日もおふとんにでっかいおねしょをやってしまいました。子グマたちのほうも、おふとんに見事なおねしょをえがいています。
「どんなゆめを見たのかな?」
「カエルちゃんといっちょ! カエルちゃんといっちょ!」
どうやら、小助はゆめの中でもカエルといっしょに歌おうと池の中へとびこんでしまったようです。わんぱくで元気いっぱいの小助のおねしょは、水中にとびこんだときの大きな水しぶきとそっくりです。
ものほしにほされた子どもたちの3まいのおねしょぶとんですが、やっぱりまん中の小助がやってしまったおねしょのでっかさにはかないません。
「小助くんはいつも元気いっぱいなんだね。スイカもいっぱい食べて、あれだけの元気なゆめを見ているんだもの」
お母さんのやさしいことばに、小助は顔を赤らめながらもいつものえがおを見せています。そんな小助は、子グマたちといっしょにおにわでじゃれ合いながらあそんでいます。
「わっ、わわわわっ!」
「キャッキャッ、キャッキャッキャッ」
子グマたちは、おすもうごっこであいかわらず強い小助のすがたにタジタジです。
森から出てきたお母さんグマも、小助と子グマたちがなかよくあそんでいるようすをやさしそうな顔つきでながめています。
けれども、今日はいつもとちがいます。小助は、おとまりにやってきた子グマたちといっしょに外へ出てきました。お母さんも、小助たちのようすを見ようと後ろからついていきます。
小助たちが、こんな夜中に外へ出たのにはわけがあります。それは、夕ごはんをたべているときにお母さんがあることを話しました。
「いつもだったらおねむの時間だけど、今日は夜中に池のほうへ行ってみようかな」
「なになに! なになに!」
「ふふふ、夏の夜中に池のほうへ行けばあるものが見えるよ」
お母さんのことばを聞いた小助は、大きな池に何があるのか今から楽しみです。子グマたちも、小助といっしょに見たがっているみたいです。
月の明かりにてらされる中を歩いていると、池のほうに何か光っているものがあつまっているのが見えました。池に近づくと、小さく光るのがいくつもとび回っています。
小助たちがふしぎそうにそのようすをじっと見ていると、後ろからやってきたお母さんが光っているものがどんなものか教えようとしています。
「みんな、夜中に光っているこれは何かな?」
「う~ん……」
小助と子グマは、くらい中を光ってとんでいるのがどんなものか分かりません。
「これはホタルという虫だよ」
「ホタル?」
「ホタルはねえ、夜中に池や川のほとりで光りながらとんでいるのよ」
お母さんが教えてくれたホタルを見ようと、小助たちは池のまわりを行ったりきたりしています。そんな時、小助の耳にあの鳴き声が入ってきました。
「ケロケロッ、ケロケロケロッ」
その声を聞いたとたん、小助は大きな池の中へドボンと大きなしぶきを上げてとびこみました。お母さんは、月の光でかすかに見える小助のようすをながめています。
「おやおや、どうしたの?」
「カエルちゃん! いっちょに(いっしょに)歌おう!」
「ぼうやがそう言うなら、みんなで歌おうかな」
小助は大すきなカエルになりきると、元気でかわいい鳴き声を出しながら歌い出しました。その鳴き声につられるように、ハスの上にあつまったカエルたちもいっせいに歌声をひびかせています。
「ケロケロケロッ、ケロケロケロッ」
「ふふふ、小助くんはカエルになりきるのがとても上手だね」
お母さんや子グマたちは、小助のかわいい鳴き声に耳をすませています。小助とカエルたちの歌声は、この後も夜空に向かって鳴りひびかせています。
つぎの日の朝、小助の家の中では子どもたちのにぎやかな声が聞こえてきました。
「てへへ、やっちゃった」
「あらあら、みんなおねしょをしちゃったんんだね」
お母さんが見ているのは、小助たちがてれわらいしているすがたです。
小助は、この日もおふとんにでっかいおねしょをやってしまいました。子グマたちのほうも、おふとんに見事なおねしょをえがいています。
「どんなゆめを見たのかな?」
「カエルちゃんといっちょ! カエルちゃんといっちょ!」
どうやら、小助はゆめの中でもカエルといっしょに歌おうと池の中へとびこんでしまったようです。わんぱくで元気いっぱいの小助のおねしょは、水中にとびこんだときの大きな水しぶきとそっくりです。
ものほしにほされた子どもたちの3まいのおねしょぶとんですが、やっぱりまん中の小助がやってしまったおねしょのでっかさにはかないません。
「小助くんはいつも元気いっぱいなんだね。スイカもいっぱい食べて、あれだけの元気なゆめを見ているんだもの」
お母さんのやさしいことばに、小助は顔を赤らめながらもいつものえがおを見せています。そんな小助は、子グマたちといっしょにおにわでじゃれ合いながらあそんでいます。
「わっ、わわわわっ!」
「キャッキャッ、キャッキャッキャッ」
子グマたちは、おすもうごっこであいかわらず強い小助のすがたにタジタジです。
森から出てきたお母さんグマも、小助と子グマたちがなかよくあそんでいるようすをやさしそうな顔つきでながめています。
0
あなたにおすすめの小説
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
はじめて言葉を話した青年
藤本夏実
絵本
言葉はどうやってうまれたかを考えたことはありますか?言葉の起源を考え、人との交わり方を気にしながら、書きました。はじめて言葉を話しだしたら、こんな感じかなと思います。
まほうのマカロン
もちっぱち
絵本
ちいさなおんなのこは
貧しい家庭で暮らしていました。
ある日、おんなのこは森に迷い込み、
優しいおばあちゃんに出会います。
おばあちゃんは特別なポットから
美味しいものが出てくる呪文を教え、
おんなのこはわくわくしながら帰宅します。
おうちに戻り、ポットの呪文を唱えると、
驚くべき出来事が待っていました
宇宙人は恋をする!
山碕田鶴
児童書・童話
【第2回きずな児童書大賞/奨励賞を受賞しました。ありがとうございました。】
私が呼んでいると勘違いして現れて、部屋でアイスを食べている宇宙人・銀太郎(仮名)。
全身銀色でツルツルなのがキモチワルイ。どうせなら、大大大好きなアイドルの滝川蓮君そっくりだったら良かったのに。……え? 変身できるの?
中学一年生・川上葵とナゾの宇宙人との、家族ぐるみのおつきあい。これは、国家機密です⁉
(表紙絵:山碕田鶴/人物色塗りして下さった「ごんざぶろ」様に感謝)
冒険者ではない、世界一のトレジャーハンターになる!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」宝船竜也は先祖代々宝探しに人生を賭けるトレジャーハンターの家に生まれた。竜也の夢は両親や祖父母のような世界1番のトレジャーハンターになる事だ。だが41年前、曾祖父が現役の時代に、世界に突然ダンジョンが現れた。ダンジョンの中でだけレベルアップしたり魔術が使えたりする上に、現れるモンスターを倒すと金銀財宝貴金属を落とす分かって、世は大ダンジョン時代となった。その時代に流行っていたアニメやラノベの影響で、ダンジョンで一攫千金を狙う人たちは冒険者と呼ばれるようになった。だが、宝船家の人たちは頑なに自分たちはトレジャーハンターだと名乗っていた。
瑠璃の姫君と鉄黒の騎士
石河 翠
児童書・童話
可愛いフェリシアはひとりぼっち。部屋の中に閉じ込められ、放置されています。彼女の楽しみは、窓の隙間から空を眺めながら歌うことだけ。
そんなある日フェリシアは、貧しい身なりの男の子にさらわれてしまいました。彼は本来自分が受け取るべきだった幸せを、フェリシアが台無しにしたのだと責め立てます。
突然のことに困惑しつつも、男の子のためにできることはないかと悩んだあげく、彼女は一本の羽を渡すことに決めました。
大好きな友達に似た男の子に笑ってほしい、ただその一心で。けれどそれは、彼女の命を削る行為で……。
記憶を失くしたヒロインと、幸せになりたいヒーローの物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:249286)をお借りしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる