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小助くんと雪の中のぼうけん
冬のおすもうたいけつ(その2)
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小助とゴロ太は、こおった池から上がるとおすもうをするための土ひょうをつくることにしました。
2人は、雪の中からおれている木の太いえだをつかいながらいっしょにまるい形をえがいています。そうすると、白い雪におおわれた土ひょうができ上がりました。
雪の土ひょうに入ると、小助は向かいがわのゴロ太に顔を合わせています。かわいい顔を見せる小助にたいして、ゴロ太は本気を出してあいてに見せつけようという気もちがこめられています。
「いっちょにおちゅもう(いっしょにおすもう)! いっちょにおちゅもう!」
「小助! おれの強さを見せつけてやるぜ!」
小助とゴロ太は、雪の土ひょうでぶつかり合うようにおたがいの体をつかんでいます。ゴロ太は、自分よりも小さい小助をおし出そうとしますがなかなかうまくいきません。
「うんしょ! うんしょ!」
ゴロ太が手間どっている中、小助は土ひょうのまん中まで力強くおしつづけています。そんな小助にたいして、ゴロ太もこのままおし出されないようにひっしに食いしばっています。
「んぐぐぐぐぐっ、あんな小さな体でこれだけ強いとは……」
「う~んしょ! う~んしょ! う~んしょ!」
小助は、ゴロ太を土ひょうから出そうといっしょうけんめいになっています。しかし、ゴロ太のほうも小助にまけたくないと土ひょうの中で足をささえています。
「ま、まけるものか……」
「うんしょ! うんしょ! うんしょ!」
ゴロ太は、その後も土ひょうから外へ足が出ないように力を入れてふんばりつづけています。このようすに、小助はすさまじい力で一気にいきおいよくおしてきました。
「うわっ、うわっ、わわわわわわわっ……」
さすがのゴロ太も、小助の力強いおしずもうで土ひょうの外へたおれこんでしまいました。雪でのおすもうでかった小助は、ワン太といっしょにえがおを見せながらよろこんでいます。
「うぐぐぐっ、こんな形でまけるとは……」
ゴロ太は、自分よりも小さい小助にまけてしまったのでとてもくやしそうです。そんな時、小助はかわいいえがおでゴロ太の前に右手をさし出しました。
「あくちゅ(あく手)! あくちゅ!」
「しょうがねないなあ。つぎはぜったいにかつからな!」
小助とゴロ太は、おたがいに右手をかるくにぎりしめました。あくしゅするのは、2人が友だちであるからです。
すると、小助は雪の上でねころがるようにあお向けになりました。ゴロ太は、小助のようすをふしぎそうに見ています。
「こんなところでねころがらなくても……」
そんなゴロ太のことばに、小助があんよを上げたその時のことです。
「ジョパジョパジョパ、ジョジョジョジョジョジョジョジョ~ッ」
「わっ! わわわわっ!」
「おちっこ(おしっこ)! おちっこ!」
小助は、ゴロ太の顔に元気いっぱいのおしっこをみごとにめいちゅうさせました。さすがのゴロ太も、かわいいえがおでおしっこをしてくる小助にすっかりまいっているようです。
2人は、雪の中からおれている木の太いえだをつかいながらいっしょにまるい形をえがいています。そうすると、白い雪におおわれた土ひょうができ上がりました。
雪の土ひょうに入ると、小助は向かいがわのゴロ太に顔を合わせています。かわいい顔を見せる小助にたいして、ゴロ太は本気を出してあいてに見せつけようという気もちがこめられています。
「いっちょにおちゅもう(いっしょにおすもう)! いっちょにおちゅもう!」
「小助! おれの強さを見せつけてやるぜ!」
小助とゴロ太は、雪の土ひょうでぶつかり合うようにおたがいの体をつかんでいます。ゴロ太は、自分よりも小さい小助をおし出そうとしますがなかなかうまくいきません。
「うんしょ! うんしょ!」
ゴロ太が手間どっている中、小助は土ひょうのまん中まで力強くおしつづけています。そんな小助にたいして、ゴロ太もこのままおし出されないようにひっしに食いしばっています。
「んぐぐぐぐぐっ、あんな小さな体でこれだけ強いとは……」
「う~んしょ! う~んしょ! う~んしょ!」
小助は、ゴロ太を土ひょうから出そうといっしょうけんめいになっています。しかし、ゴロ太のほうも小助にまけたくないと土ひょうの中で足をささえています。
「ま、まけるものか……」
「うんしょ! うんしょ! うんしょ!」
ゴロ太は、その後も土ひょうから外へ足が出ないように力を入れてふんばりつづけています。このようすに、小助はすさまじい力で一気にいきおいよくおしてきました。
「うわっ、うわっ、わわわわわわわっ……」
さすがのゴロ太も、小助の力強いおしずもうで土ひょうの外へたおれこんでしまいました。雪でのおすもうでかった小助は、ワン太といっしょにえがおを見せながらよろこんでいます。
「うぐぐぐっ、こんな形でまけるとは……」
ゴロ太は、自分よりも小さい小助にまけてしまったのでとてもくやしそうです。そんな時、小助はかわいいえがおでゴロ太の前に右手をさし出しました。
「あくちゅ(あく手)! あくちゅ!」
「しょうがねないなあ。つぎはぜったいにかつからな!」
小助とゴロ太は、おたがいに右手をかるくにぎりしめました。あくしゅするのは、2人が友だちであるからです。
すると、小助は雪の上でねころがるようにあお向けになりました。ゴロ太は、小助のようすをふしぎそうに見ています。
「こんなところでねころがらなくても……」
そんなゴロ太のことばに、小助があんよを上げたその時のことです。
「ジョパジョパジョパ、ジョジョジョジョジョジョジョジョ~ッ」
「わっ! わわわわっ!」
「おちっこ(おしっこ)! おちっこ!」
小助は、ゴロ太の顔に元気いっぱいのおしっこをみごとにめいちゅうさせました。さすがのゴロ太も、かわいいえがおでおしっこをしてくる小助にすっかりまいっているようです。
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