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春の山おくはにぎやか
小助くんはカッパずもうのよこづな(その2)
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カッパのすもう大会は、よこづなの小助がかったことでますますもり上がっています。土ひょうの上では、力じまんのカッパたちのおすもうがつづいています。
「カッパの海のかち!」
つぎのとり組がはじまると、小助はふたたび土ひょうの上へ足を入れました。向かいがわにいるのは、今まで見たことのないでっかい体つきのカッパ山です。
「こんなチビがよこづなとはなあ……」
カッパ山は、土ひょうにいる小助のすがたをじっとにらみつけています。そんな中にあっても、小助は大すきなおすもうをするのを今から楽しみにしています。
「おちゅもう(おすもう)! おちゅもう!」
小助は、あいてのカッパ山を見合いながらはじまるのをまっています。かわいい顔つきの小助にたいして、カッパ山はあいてのほうをじっとにらみつけるように見ています。
「はっけよい! のこった!」
土ひょうでは、小助とカッパ山がぎょうじのかけ声とともに正めんからぶつかり合っています。何とかしてあいての体をつかもうといっしょうけんめいになっています。
カッパ山は小助の体をつかむと、自らの力で一気に土ひょうの外へ出そうとします。しかし、小助のほうもすさまじい力強さでおしかえしているのでなかなかしょうぶがつきません。
「うんしょ! うんしょ! うんしょ!」
「こ、こんなところでチビにまけてたまるか!」
小助とカッパ山は、土ひょうのまん中でおたがいにあいてをたおそうとしてもなかなかうまくいきません。そんな時、小助はカッパ山の右足太ももをりょう手で力いっぱいにもち上げようとしています。
「うぐっ! うぐっ! うぐぐぐぐぐぐっ!」
「わっ、わわわわわわっ! さ、ささえることができない……」
カッパ山は、小助によって自分の右足がもち上げられるにつれてしだいにあわてふためくようになりました。そして、土ひょうにしりもちをつくように後ろへたおれこんでしまいました。
「わ~い! おちゅもうかった! おちゅもうかった!」
小助はおすもうにかつと、土ひょうの上でピョンピョンさせながらえがおで大よろこびしています。そのよこでは、カッパ山がくやしそうな顔つきを見せながら土ひょうからおりています。
そんなカッパ山に、小助はお友だちになりたいとあくしゅしようとしています。
「お友だち! お友だち!」
「ま、まさかこのおれと……」
かわいいえがおを見せる小助のすがたに、カッパ山はあいてへのとまどいをかくせないようすです。それでも、カッパ山は小助が右手をさし出したのを見ながら自分の気もちをつたえようと口をひらきました。
「しょうがないなあ、友だちになってあげるから」
カッパ山は、小助とあくしゅして友だちになりました。すぐそばには、カッパ山といっしょにくらすお母さんが小さい男の子におっぱいをあたえています。
すると、小助はカッパのお母さんのほうをじっと見つめています。そのようすに気づいたお母さんカッパは、手前にいる小助にやさしく声をかけようと口をひらきました。
「ぼうや、どうしたの?」
「かあちゃ、おっぱい! おっぱい!」
「ふふふ、よこづなになってもおっぱいがのみたいんだね」
「うん!」
カッパのお母さんは、自分の子どもがおっぱいをのみおえるとすぐに小助がやってきました。小助は、お母さんカッパにだかれながらおっぱいをのみはじめました。
「おっ! このチビったら、おっぱいをいっぱいのんでいるみたいだな」
あれだけのすさまじい力でカッパ山をたおした小助ですが、どうぶつのお母さんにあまえておっぱいをのみつづけるのはいつものことです。
このようすを見て、カッパ山はおっぱいをのんだばかりの小助をりょう手でかかえながらだっこすることにしました。
「キャッキャッ、キャッキャッキャッ」
「ぼうや、チビと言って本当にごめんな。さあ、おれの顔をよく見てごらん」
小助は、自分をだきかかえているカッパ山の顔を見ながらうれしそうなえがおを見せています。そして、カッパ山が人間の小さな男の子のすがたを目の前へもち上げたその時のことです。
「ジョパジョパジョパ、ジョジョジョジョジョジョジョジョ~ッ」
「わわっ!」
カッパ山は、小助からのおしっこをいきなり食らってしまいました。その間も、小助はおしっこをカッパ山の顔へいきおいよくめいちゅうさせつづけています。
元気いっぱいのおしっこは、小助がお母さんカッパのおっぱいをいっぱいのんだおかげです。
「てへへ、おちっこ(おしっこ)出ちゃった」
「とほほ……」
タジタジになっているカッパ山をよこ目に、小助はおしっこがおわるといつものかわいい声でわらっています。
「カッパの海のかち!」
つぎのとり組がはじまると、小助はふたたび土ひょうの上へ足を入れました。向かいがわにいるのは、今まで見たことのないでっかい体つきのカッパ山です。
「こんなチビがよこづなとはなあ……」
カッパ山は、土ひょうにいる小助のすがたをじっとにらみつけています。そんな中にあっても、小助は大すきなおすもうをするのを今から楽しみにしています。
「おちゅもう(おすもう)! おちゅもう!」
小助は、あいてのカッパ山を見合いながらはじまるのをまっています。かわいい顔つきの小助にたいして、カッパ山はあいてのほうをじっとにらみつけるように見ています。
「はっけよい! のこった!」
土ひょうでは、小助とカッパ山がぎょうじのかけ声とともに正めんからぶつかり合っています。何とかしてあいての体をつかもうといっしょうけんめいになっています。
カッパ山は小助の体をつかむと、自らの力で一気に土ひょうの外へ出そうとします。しかし、小助のほうもすさまじい力強さでおしかえしているのでなかなかしょうぶがつきません。
「うんしょ! うんしょ! うんしょ!」
「こ、こんなところでチビにまけてたまるか!」
小助とカッパ山は、土ひょうのまん中でおたがいにあいてをたおそうとしてもなかなかうまくいきません。そんな時、小助はカッパ山の右足太ももをりょう手で力いっぱいにもち上げようとしています。
「うぐっ! うぐっ! うぐぐぐぐぐぐっ!」
「わっ、わわわわわわっ! さ、ささえることができない……」
カッパ山は、小助によって自分の右足がもち上げられるにつれてしだいにあわてふためくようになりました。そして、土ひょうにしりもちをつくように後ろへたおれこんでしまいました。
「わ~い! おちゅもうかった! おちゅもうかった!」
小助はおすもうにかつと、土ひょうの上でピョンピョンさせながらえがおで大よろこびしています。そのよこでは、カッパ山がくやしそうな顔つきを見せながら土ひょうからおりています。
そんなカッパ山に、小助はお友だちになりたいとあくしゅしようとしています。
「お友だち! お友だち!」
「ま、まさかこのおれと……」
かわいいえがおを見せる小助のすがたに、カッパ山はあいてへのとまどいをかくせないようすです。それでも、カッパ山は小助が右手をさし出したのを見ながら自分の気もちをつたえようと口をひらきました。
「しょうがないなあ、友だちになってあげるから」
カッパ山は、小助とあくしゅして友だちになりました。すぐそばには、カッパ山といっしょにくらすお母さんが小さい男の子におっぱいをあたえています。
すると、小助はカッパのお母さんのほうをじっと見つめています。そのようすに気づいたお母さんカッパは、手前にいる小助にやさしく声をかけようと口をひらきました。
「ぼうや、どうしたの?」
「かあちゃ、おっぱい! おっぱい!」
「ふふふ、よこづなになってもおっぱいがのみたいんだね」
「うん!」
カッパのお母さんは、自分の子どもがおっぱいをのみおえるとすぐに小助がやってきました。小助は、お母さんカッパにだかれながらおっぱいをのみはじめました。
「おっ! このチビったら、おっぱいをいっぱいのんでいるみたいだな」
あれだけのすさまじい力でカッパ山をたおした小助ですが、どうぶつのお母さんにあまえておっぱいをのみつづけるのはいつものことです。
このようすを見て、カッパ山はおっぱいをのんだばかりの小助をりょう手でかかえながらだっこすることにしました。
「キャッキャッ、キャッキャッキャッ」
「ぼうや、チビと言って本当にごめんな。さあ、おれの顔をよく見てごらん」
小助は、自分をだきかかえているカッパ山の顔を見ながらうれしそうなえがおを見せています。そして、カッパ山が人間の小さな男の子のすがたを目の前へもち上げたその時のことです。
「ジョパジョパジョパ、ジョジョジョジョジョジョジョジョ~ッ」
「わわっ!」
カッパ山は、小助からのおしっこをいきなり食らってしまいました。その間も、小助はおしっこをカッパ山の顔へいきおいよくめいちゅうさせつづけています。
元気いっぱいのおしっこは、小助がお母さんカッパのおっぱいをいっぱいのんだおかげです。
「てへへ、おちっこ(おしっこ)出ちゃった」
「とほほ……」
タジタジになっているカッパ山をよこ目に、小助はおしっこがおわるといつものかわいい声でわらっています。
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