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第二十話 恋によく効く薬はない
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城で開かれる舞踏会といえば、ユーリとリリーの婚約を発表する場だ。
リリーにとっては何より重要視し、優先すべき出来事なのだが、ここ数日はオクタヴィアにお節介を焼くのに夢中になってしまっていて、当日に至っては城に戻ったのは時間ギリギリになってからだった。
「ユリアーヌス殿下をお待たせしてるんですから、少々手荒になってもお許しくださいね」
ぷりぷりしている侍女たちにそう言って風呂に放り込まれ、磨き上げられた。風呂から上がってからはドレスを着せられ、大急ぎで化粧をほどこされ、髪をきっちり巻かれて結い上げられた。
あちこちこすられたり髪を引っ張られたりしたし、鬼気迫る様子が怖かったが、リリーは何も文句は言えなかった。
急がなければならなくなったのは自分のせいだとわかっていたし、隣の部屋で待たせているユーリの様子がおかしかったのがきにかかっていたから。
多少痛くても怖くても早く支度を整えてユーリのところへ行こうと、リリーはじっと我慢した。
「お待たせしました」
「待たされたけど、その甲斐があったって感じだね。きれいだよ、リリー」
隣の部屋へ行くと、すねた顔のユーリに迎えられた。ユーリはリリーの姿を見てすぐに笑顔になったが、リリーは彼の凛々しい姿に目を奪われ、口を開くことができなかった。
その日のユーリは、王子らしい服装に身を包んでいた。紺色の詰め襟の上着には袖や肩に金色の飾りがついているし、腰に巻いたサッシュベルトも金色で、彼の美貌がよく引き立っている。白のトラウザースを履いた下半身は膝から下が黒のロングブーツに包まれていて、スタイルの良さがよくわかる。何よりいつもは適当に流している前髪を後ろへと撫でつけていることで、男っぽさと色気が増している。
その王子然としたユーリの姿に見惚れ、リリーはしばらく呆然としていた。
「ちょっと、リリー。他人の世話ばかり焼いて疲れてるんじゃないの?」
「いえ……ユーリがすごく素敵だったから、つい見惚れてしまって」
「まあ、それならいいけど」
何も言わないリリーにまたユーリは少しすねたが、すぐに機嫌を直した。頬を染めて自分を見つめるリリーを見れば、多少の嫌なことには目をつぶってしまえるようだ。
ユーリもまた、愛らしく美しく着飾ったリリーを見て上機嫌だ。
王妃の選んだ薄紅のドレスはリリーの初々しい魅力をよく演出している。リリーの場合、派手に飾り立てるよりも控えめな愛らしさを押し出したほうがいいと判断したのだろう。ふんわりとふくらんだ袖と腰のリボン以外、大きな装飾はない。だが、それがリリーの可憐な様子に似合っていて、ユーリは大満足だった。それと、腰のリボンや細かな刺繍が金糸で、自分の衣装とこっそりおそろいの雰囲気なのも嬉しい。
「じゃあ、そろそろ行こうか」
「はい」
ユーリが差し出した腕に手を添え、リリーはゆっくりと会場へ向けて歩きだした。
舞踏会の会場はもうすでにたくさんの人々がやって来ており、その多さにリリーは圧倒された。
ユーリとリリーの婚約はもうすでに決まっていることで、その決まっていることを発表するだけなのだが、リリーは不安でいっぱいだった。
美人でもなく、さしたる取り柄もない自分が第三王子であるユーリと結婚することを、一体どれだけの人が手放しで祝福してくれるのだろうと考えると怖くなる。美しく人気のあるユーリと釣り合うだろうかと冷静に考えて、自信をなくしてしまう。
愛されていることもわかっているし、愛している気持ちに嘘偽りはないが、その思いだけで大勢の前で堂々としているには、リリーにはまだ胆力が足りていない。
「見て、ユーリ。あっちに兄様とオクタヴィアさんがいるわ」
絢爛豪華な人々がひしめく会場の中で、リリーは何とか落ち着こうと見知った顔を探した。そして兄のロベルトとオクタヴィアを見つけ、嬉しくなってユーリに声をかけた。
だが、彼はそれには反応せず、リリーの手を引いて人混みから遠ざかっていく。
「あの、ユーリ……?」
「いいから黙ってこっちに来て」
手を引かれているから見えるのは背中で、どんな顔をしているのかわからない。それでも怒っているのは伝わって、リリーは戸惑った。
「国王陛下と王妃殿下のところへ行かなくてもいいの? 私たちのことについて、お二人から発表していただけるんでしょ?」
人気のないテラスにまで連れてこられ、リリーはユーリの意図を測りかねた。彼が今、非常に不機嫌であること以外、リリーには何もわからなかった。
「発表は、もうちょっと盛り上がってからになると思うよ。そんなことより、今は君が落ち着くことのほうが大事でしょ」
「……そうですよね。ごめんなさい」
堂々と振る舞えていなかったことを言われているのだと思って、リリーはしゅんとした。そんなリリーを見て、ユーリはますます苛立ったように髪をかきあげる。
「……ごめん。怒ってるんじゃなくて……ロベルトを見て安心してるのが嫌だったんだ。緊張してるのはわかるよ。僕もしてるし。でも、僕を頼ってほしいんだ。リリーをこれから守っていくのは、ロベルトじゃなくて僕なんだから」
「ユーリ……」
ユーリは照れたのか恥ずかしくなったのか、ギュッとリリーを抱きしめた。そうして気持ちを吐露されて、ようやく自分の失敗に気がついた。
「今日の舞踏会に集中してなくてごめんなさい。それから、不安なのにそのことをユーリに言わなかったことも」
ふたりの大事な日に向けて気持ちを集中させていなかったのはよくなかったと、リリーは反省した。それに、不安なら身知った顔を探すよりも、すぐ隣にいるユーリを頼ればよかったと今更思い至った。
「いいよ。これからはしっかり頼ってくれれば。ロベルトたちのことに夢中になってたのもたしかに面白くなかったけど、おかげで僕の準備をリリーに気づかれなかったからよかったよ」
「準備って?」
ユーリは抱きしめていた腕をほどくと、おもむろにリリーの前にひざまずいた。それから、小さな布張りの箱を捧げ持つ。
「リリー、幼い日に出会ったときから、ずっと君が好きだよ。君だけが、僕を王子としてではなく、ただのユーリとして見てくれた。君のその姿勢やかけてくれる言葉が、ずっと僕を守ってくれたんだ。だから、これからは僕がリリーを守り支えるよ。これから、一日でも長く、僕の隣にいて」
そう言って開けられた小箱の中には、輝く指輪が収まっていた。言われなくても、その指輪の意味はわかる。だから、リリーは嬉しくて泣きそうになるのをぐっとこらえて、笑顔でうなずいた。
「嬉しい……私も、ユーリを隣で支えられるようになるわ」
「リリーは、ただ笑ってくれるだけでいいよ。さあ、手を出して」
促され左手を差し出すと、薬指に指輪をはめられた。
間近で見るとその輝きをいっそう感じられ、リリーの背筋は自然と伸びる。
この指輪に見合うように、ユーリの愛に相応しい人間になろうと気合いが入ったのだ。そして、わかったのだ。周囲に祝福されるか否かよりも、愛してくれる人に報いる生き方をできるかのほうが大切なのだと。
「本当は父上たちの口から発表があってから渡そうと思ってたんだけど、リリーがあんまり自信なさそうだったから、先に渡したんだ。決闘の場で言ったっきりで、正式にプロポーズしてなかったしね」
「ありがとう。おかげでユーリの隣に立つ自信がもらえたわ」
凛と前を見て、リリーはユーリの腕に自分の腕を絡めた。
王子と結婚するのではなく、公爵夫人になるのでもなく、愛する人の妻になるのだ。そう気づくと、何も臆することはないと思うことができた。
「もう大丈夫だね。それなら、会場に戻ろう」
「ええ」
リリーの額に口づけをひとつ落として歩きだしたユーリだったが、ふと足を止めた。
「……どうしよう。リリーは平気になったみたいだけど、今度は僕が緊張してきた。……こういうときに効く薬って、何かない?」
立ち止まったのは、怖じ気づいたからだったらしい。何とも締まらないなと思いつつも、そういうユーリもまた愛しいと思うリリーだった。
リリーにとっては何より重要視し、優先すべき出来事なのだが、ここ数日はオクタヴィアにお節介を焼くのに夢中になってしまっていて、当日に至っては城に戻ったのは時間ギリギリになってからだった。
「ユリアーヌス殿下をお待たせしてるんですから、少々手荒になってもお許しくださいね」
ぷりぷりしている侍女たちにそう言って風呂に放り込まれ、磨き上げられた。風呂から上がってからはドレスを着せられ、大急ぎで化粧をほどこされ、髪をきっちり巻かれて結い上げられた。
あちこちこすられたり髪を引っ張られたりしたし、鬼気迫る様子が怖かったが、リリーは何も文句は言えなかった。
急がなければならなくなったのは自分のせいだとわかっていたし、隣の部屋で待たせているユーリの様子がおかしかったのがきにかかっていたから。
多少痛くても怖くても早く支度を整えてユーリのところへ行こうと、リリーはじっと我慢した。
「お待たせしました」
「待たされたけど、その甲斐があったって感じだね。きれいだよ、リリー」
隣の部屋へ行くと、すねた顔のユーリに迎えられた。ユーリはリリーの姿を見てすぐに笑顔になったが、リリーは彼の凛々しい姿に目を奪われ、口を開くことができなかった。
その日のユーリは、王子らしい服装に身を包んでいた。紺色の詰め襟の上着には袖や肩に金色の飾りがついているし、腰に巻いたサッシュベルトも金色で、彼の美貌がよく引き立っている。白のトラウザースを履いた下半身は膝から下が黒のロングブーツに包まれていて、スタイルの良さがよくわかる。何よりいつもは適当に流している前髪を後ろへと撫でつけていることで、男っぽさと色気が増している。
その王子然としたユーリの姿に見惚れ、リリーはしばらく呆然としていた。
「ちょっと、リリー。他人の世話ばかり焼いて疲れてるんじゃないの?」
「いえ……ユーリがすごく素敵だったから、つい見惚れてしまって」
「まあ、それならいいけど」
何も言わないリリーにまたユーリは少しすねたが、すぐに機嫌を直した。頬を染めて自分を見つめるリリーを見れば、多少の嫌なことには目をつぶってしまえるようだ。
ユーリもまた、愛らしく美しく着飾ったリリーを見て上機嫌だ。
王妃の選んだ薄紅のドレスはリリーの初々しい魅力をよく演出している。リリーの場合、派手に飾り立てるよりも控えめな愛らしさを押し出したほうがいいと判断したのだろう。ふんわりとふくらんだ袖と腰のリボン以外、大きな装飾はない。だが、それがリリーの可憐な様子に似合っていて、ユーリは大満足だった。それと、腰のリボンや細かな刺繍が金糸で、自分の衣装とこっそりおそろいの雰囲気なのも嬉しい。
「じゃあ、そろそろ行こうか」
「はい」
ユーリが差し出した腕に手を添え、リリーはゆっくりと会場へ向けて歩きだした。
舞踏会の会場はもうすでにたくさんの人々がやって来ており、その多さにリリーは圧倒された。
ユーリとリリーの婚約はもうすでに決まっていることで、その決まっていることを発表するだけなのだが、リリーは不安でいっぱいだった。
美人でもなく、さしたる取り柄もない自分が第三王子であるユーリと結婚することを、一体どれだけの人が手放しで祝福してくれるのだろうと考えると怖くなる。美しく人気のあるユーリと釣り合うだろうかと冷静に考えて、自信をなくしてしまう。
愛されていることもわかっているし、愛している気持ちに嘘偽りはないが、その思いだけで大勢の前で堂々としているには、リリーにはまだ胆力が足りていない。
「見て、ユーリ。あっちに兄様とオクタヴィアさんがいるわ」
絢爛豪華な人々がひしめく会場の中で、リリーは何とか落ち着こうと見知った顔を探した。そして兄のロベルトとオクタヴィアを見つけ、嬉しくなってユーリに声をかけた。
だが、彼はそれには反応せず、リリーの手を引いて人混みから遠ざかっていく。
「あの、ユーリ……?」
「いいから黙ってこっちに来て」
手を引かれているから見えるのは背中で、どんな顔をしているのかわからない。それでも怒っているのは伝わって、リリーは戸惑った。
「国王陛下と王妃殿下のところへ行かなくてもいいの? 私たちのことについて、お二人から発表していただけるんでしょ?」
人気のないテラスにまで連れてこられ、リリーはユーリの意図を測りかねた。彼が今、非常に不機嫌であること以外、リリーには何もわからなかった。
「発表は、もうちょっと盛り上がってからになると思うよ。そんなことより、今は君が落ち着くことのほうが大事でしょ」
「……そうですよね。ごめんなさい」
堂々と振る舞えていなかったことを言われているのだと思って、リリーはしゅんとした。そんなリリーを見て、ユーリはますます苛立ったように髪をかきあげる。
「……ごめん。怒ってるんじゃなくて……ロベルトを見て安心してるのが嫌だったんだ。緊張してるのはわかるよ。僕もしてるし。でも、僕を頼ってほしいんだ。リリーをこれから守っていくのは、ロベルトじゃなくて僕なんだから」
「ユーリ……」
ユーリは照れたのか恥ずかしくなったのか、ギュッとリリーを抱きしめた。そうして気持ちを吐露されて、ようやく自分の失敗に気がついた。
「今日の舞踏会に集中してなくてごめんなさい。それから、不安なのにそのことをユーリに言わなかったことも」
ふたりの大事な日に向けて気持ちを集中させていなかったのはよくなかったと、リリーは反省した。それに、不安なら身知った顔を探すよりも、すぐ隣にいるユーリを頼ればよかったと今更思い至った。
「いいよ。これからはしっかり頼ってくれれば。ロベルトたちのことに夢中になってたのもたしかに面白くなかったけど、おかげで僕の準備をリリーに気づかれなかったからよかったよ」
「準備って?」
ユーリは抱きしめていた腕をほどくと、おもむろにリリーの前にひざまずいた。それから、小さな布張りの箱を捧げ持つ。
「リリー、幼い日に出会ったときから、ずっと君が好きだよ。君だけが、僕を王子としてではなく、ただのユーリとして見てくれた。君のその姿勢やかけてくれる言葉が、ずっと僕を守ってくれたんだ。だから、これからは僕がリリーを守り支えるよ。これから、一日でも長く、僕の隣にいて」
そう言って開けられた小箱の中には、輝く指輪が収まっていた。言われなくても、その指輪の意味はわかる。だから、リリーは嬉しくて泣きそうになるのをぐっとこらえて、笑顔でうなずいた。
「嬉しい……私も、ユーリを隣で支えられるようになるわ」
「リリーは、ただ笑ってくれるだけでいいよ。さあ、手を出して」
促され左手を差し出すと、薬指に指輪をはめられた。
間近で見るとその輝きをいっそう感じられ、リリーの背筋は自然と伸びる。
この指輪に見合うように、ユーリの愛に相応しい人間になろうと気合いが入ったのだ。そして、わかったのだ。周囲に祝福されるか否かよりも、愛してくれる人に報いる生き方をできるかのほうが大切なのだと。
「本当は父上たちの口から発表があってから渡そうと思ってたんだけど、リリーがあんまり自信なさそうだったから、先に渡したんだ。決闘の場で言ったっきりで、正式にプロポーズしてなかったしね」
「ありがとう。おかげでユーリの隣に立つ自信がもらえたわ」
凛と前を見て、リリーはユーリの腕に自分の腕を絡めた。
王子と結婚するのではなく、公爵夫人になるのでもなく、愛する人の妻になるのだ。そう気づくと、何も臆することはないと思うことができた。
「もう大丈夫だね。それなら、会場に戻ろう」
「ええ」
リリーの額に口づけをひとつ落として歩きだしたユーリだったが、ふと足を止めた。
「……どうしよう。リリーは平気になったみたいだけど、今度は僕が緊張してきた。……こういうときに効く薬って、何かない?」
立ち止まったのは、怖じ気づいたからだったらしい。何とも締まらないなと思いつつも、そういうユーリもまた愛しいと思うリリーだった。
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