案内人は苦労中!

カヲス神

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プロローグ、と見せかけて第1章!

お母様へ

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拝啓
       お母様へ
桜の花が咲き、春の陽気を感じられるようになってきました。
お母様は今お元気ですか。
私は今、異世界にて必死になって言語を覚えている最中です。
私がいきなり居なくなってから一年が過ぎましたが、お母様はいなくなった私のことを思いながら辛い生活をお過ごしでしょうか。
それとも、私が川に流されてしまっても平然としていらっしゃったお母様なので、やはり平然と生活していらっしゃるのでしょうか。
まぁ、どちらなのかは会えないので解りませんが、是非ともいきなり居なくなった私を心配してくださっていることを願います。
さて、いきなり話は変わりますが、私の転移したこの世界には魔物と魔法があるそうです。
魔物は神話と言ってもいい程にとてつもなく強いものから、冒険者という人が一人でも倒せる雑魚までいます。
正にピンからキリまでです。
しかも魔物は数が多いので大変です。
当然、そんなところでは生きていくことが困難なので、街には魔物が近づけない結界が張ってあります。
凄いですよね。
ですが、結界は街だけなので、たった一歩でも普通の人が町から出てしまったらあっという間に魔物に食べられてしまうらしいんです。
魔物でなくとも街という小さな世界から溢れた人たち、山賊も居ます。
そんな危ないところに私は居たんです。
もしもあの厳ついおじさんに拾われ無かったと思うと…
そう考えると、案外私は運が良かったラッキーだったんだと思います。
感謝してもしきれないくらいには感謝してるんです。
してるんですが、約一年で5つもの言語と常識を覚えるというのはかなりハードだと思うんです。
どういうことか解らないかも知れません、お母様は長い文が嫌いなので手紙を八つ裂きにしたいかも知れません、ですが、もう少し私に付き合ってください。
私を拾ってくださった厳ついおじさんは微妙に大きな商会の人なんだそうです。
そのおじさんは今、家族でこの大陸を商売をしながら回っていたそうです。
因みに今もまだ続いています。
そして異世界人の私がこれからこの世界で不便がないようにと、ここの国の言語と常識を教えてくださりました。
で。
びっくりですよね。
私もびっくりです。
ですがこれには私の能力が関係してるんです。
実はこの世界に私が来た時に、テンプレの如く2つのチート能力が付いたんですよ。
それが瞬間・絶対記憶と魔法チートです。
んまぁ、なんとなく言葉で解りますよね。
詳しいことはまだ自分も分かっていないので言えませんが、今回は瞬間・絶対記憶のおかげで覚えられたようです。
前に5つと言いましたが、これは私の能力を知った厳ついおじさんの奥さんであるアリシアさんが調子に乗って教えていった結果です。
でも、アリシアさんが覚えられなかったら馬車から放り投げるって言ってきたので、能力があるからとかそういうこと関係無しに文字通り死ぬ気でやりました。
あの時のアリシアさん、滅茶苦茶怖かったです。
さて、そろそろ集中力がな

「なーにしてんの?」

「ぎゃぁぁぁぁぁあああああ‼︎」
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