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砦を潰してきました。
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ヒューブは王城の王家応接室で国王陛下から、
「砦を潰せると言うのなら潰して参れ」
との御下命があったので、ミルフィナンド伯爵領から二時間の位置にあるローズウッド辺境伯領とシンドリア帝国との境界線にある砦までやってきていた。
本来なら王城からは三日か四日はかかる距離だが、固有魔法の【ワープ】を使ったので、一瞬で到着した。
「さてさて、どうやって潰すかな?」
【サーチ】【ソナー】【ロングセンス】を使って見ると、砦には七百人程の帝国軍将兵が詰めている事が分かったのだが、問題なのは、如何に効果的な潰し方をするかだ。"二度と王国やミルフィナンド伯爵家に手出しをさせない""手を出せばお前らも潰すぞ"という強烈な恐怖を与えられるような潰し方となると…。
「まあ、文字通りに潰すしかないよな」
呟くと、ヒューブは【フライ】を使って天高く飛び上がり、砦に向かって飛んでいく。
帝国の監視兵がそれに気付きはしたが、余りにも高い所にいるので、鳥が飛んでいるのだろうと決めつけてしまい、ヒューブが砦の天辺に舞い降りるのを許してしまった。
「…ザルだな。まあ、いっか。んじゃまあやりますか」
【グラビティ】
唱えると、十倍の重力がのしかかっている砦がミシミシという音を立てて、外壁部分がパラパラと崩れ落ち始め、やがて外壁だけではなくて内壁も崩れ落ち始め、砦から悲鳴が上がった。
今のヒューブは悪い顔をしている。
【グラビティ】
更に唱えると威力が倍増され、遂に、
ドカラガシャーンッッッ!!
という派手な音とともに砦は中にいた七百人の将兵達毎がれきと化して潰れてしまった。
【ソナー】を使ってみたが、生き残りは一人もいないのが分かったので、最後の仕上げとして、がれきと化した砦の上に自身の家紋である『三日月に三つ星』のマークを打ち上げると、【ワープ】で王城の王家応接室に帰って行った。
「「「『おわッッッ!!??』」」」
いきなり消えたヒューブがまたいきなり現れたので、国王陛下やミルフィナンド伯爵達は驚きのあまり仰け反った。
「陛下。御下命通り、砦を潰してまいりました。通信用魔導具でご確認を」
「う、うん?あ、ああ、そうしよう」
国王陛下は通信用魔導具でローズウッド辺境伯に連絡を取ると、顔を青くした。
「へ、陛下?」
ドバルツ侯爵やミルフィナンド伯爵が気遣わしげにお伺いを立てると、
「ローズウッドからは確かに砦が破壊…いや、潰されたそうじゃ。潰したのは貴族服を着た男で、砦跡には『三日月に三つ星』のマークが浮かんでおるそうじゃ」
「「「『三日月に三つ星のマーク』」」」
全員の視線がヒューブの徽章に集まった。
「ヒューブ。其方は」
「陛下の御下命でしたので」
飄々とした返事に力が抜けたのか、ソファーに沈み込んだ。
「陛下」
「何じゃ」
「これにて、先程の御無礼の段、お許しいただけましょうか?」
陛下は何とも言えない表情を浮かべて頷いた。
「これで許さねば儂の器量が疑われるわい。許してつかわす。ミルフィナンド伯のために今後も尽くせよ」
「はい。我が忠誠はミルフィナンド伯爵様と王国のために」
あくまでも自分はミルフィナンド伯爵家の寄り子貴族であるという立場を強調しつつ、一応王国にも忠誠を尽くしますよとアピールするのを忘れなかった。
「ふむ。ヒューブと言ったな。其方は元冒険者と聞いたが間違いないか」
「間違いでございます。今でも現役のBランク冒険者です」
「そうか。現役か。ふむ。そうじゃな…此度の働きはローズウッドの騎士団や領軍が相当な犠牲を払ってやっと成し遂げられるものである。それを一人で成し遂げたるは真に天晴れである。ミルフィナンドよ。ちと筋違いやもしれぬが、王都にこの者の屋敷を与えたいのだが、良いかの?」
「否やはございません。有り難き幸せに存じまする。ヒューブ。其方も良いな?まさかに否やはあるまいの?」
「…屋敷…あくまでもただの『名誉騎士爵』が住まうくらいの規模であれば有り難く頂戴致します」
クソでかい屋敷なんぞ貰っても管理が面倒だし、使用人も雇わなければならないので、クソ面倒な事この上ないだけ。
陛下もミルフィナンド伯爵様も、そこは理解して下さっているだろう。
念押しこそしなかったが、まあ大丈夫だろう。
「砦を潰せると言うのなら潰して参れ」
との御下命があったので、ミルフィナンド伯爵領から二時間の位置にあるローズウッド辺境伯領とシンドリア帝国との境界線にある砦までやってきていた。
本来なら王城からは三日か四日はかかる距離だが、固有魔法の【ワープ】を使ったので、一瞬で到着した。
「さてさて、どうやって潰すかな?」
【サーチ】【ソナー】【ロングセンス】を使って見ると、砦には七百人程の帝国軍将兵が詰めている事が分かったのだが、問題なのは、如何に効果的な潰し方をするかだ。"二度と王国やミルフィナンド伯爵家に手出しをさせない""手を出せばお前らも潰すぞ"という強烈な恐怖を与えられるような潰し方となると…。
「まあ、文字通りに潰すしかないよな」
呟くと、ヒューブは【フライ】を使って天高く飛び上がり、砦に向かって飛んでいく。
帝国の監視兵がそれに気付きはしたが、余りにも高い所にいるので、鳥が飛んでいるのだろうと決めつけてしまい、ヒューブが砦の天辺に舞い降りるのを許してしまった。
「…ザルだな。まあ、いっか。んじゃまあやりますか」
【グラビティ】
唱えると、十倍の重力がのしかかっている砦がミシミシという音を立てて、外壁部分がパラパラと崩れ落ち始め、やがて外壁だけではなくて内壁も崩れ落ち始め、砦から悲鳴が上がった。
今のヒューブは悪い顔をしている。
【グラビティ】
更に唱えると威力が倍増され、遂に、
ドカラガシャーンッッッ!!
という派手な音とともに砦は中にいた七百人の将兵達毎がれきと化して潰れてしまった。
【ソナー】を使ってみたが、生き残りは一人もいないのが分かったので、最後の仕上げとして、がれきと化した砦の上に自身の家紋である『三日月に三つ星』のマークを打ち上げると、【ワープ】で王城の王家応接室に帰って行った。
「「「『おわッッッ!!??』」」」
いきなり消えたヒューブがまたいきなり現れたので、国王陛下やミルフィナンド伯爵達は驚きのあまり仰け反った。
「陛下。御下命通り、砦を潰してまいりました。通信用魔導具でご確認を」
「う、うん?あ、ああ、そうしよう」
国王陛下は通信用魔導具でローズウッド辺境伯に連絡を取ると、顔を青くした。
「へ、陛下?」
ドバルツ侯爵やミルフィナンド伯爵が気遣わしげにお伺いを立てると、
「ローズウッドからは確かに砦が破壊…いや、潰されたそうじゃ。潰したのは貴族服を着た男で、砦跡には『三日月に三つ星』のマークが浮かんでおるそうじゃ」
「「「『三日月に三つ星のマーク』」」」
全員の視線がヒューブの徽章に集まった。
「ヒューブ。其方は」
「陛下の御下命でしたので」
飄々とした返事に力が抜けたのか、ソファーに沈み込んだ。
「陛下」
「何じゃ」
「これにて、先程の御無礼の段、お許しいただけましょうか?」
陛下は何とも言えない表情を浮かべて頷いた。
「これで許さねば儂の器量が疑われるわい。許してつかわす。ミルフィナンド伯のために今後も尽くせよ」
「はい。我が忠誠はミルフィナンド伯爵様と王国のために」
あくまでも自分はミルフィナンド伯爵家の寄り子貴族であるという立場を強調しつつ、一応王国にも忠誠を尽くしますよとアピールするのを忘れなかった。
「ふむ。ヒューブと言ったな。其方は元冒険者と聞いたが間違いないか」
「間違いでございます。今でも現役のBランク冒険者です」
「そうか。現役か。ふむ。そうじゃな…此度の働きはローズウッドの騎士団や領軍が相当な犠牲を払ってやっと成し遂げられるものである。それを一人で成し遂げたるは真に天晴れである。ミルフィナンドよ。ちと筋違いやもしれぬが、王都にこの者の屋敷を与えたいのだが、良いかの?」
「否やはございません。有り難き幸せに存じまする。ヒューブ。其方も良いな?まさかに否やはあるまいの?」
「…屋敷…あくまでもただの『名誉騎士爵』が住まうくらいの規模であれば有り難く頂戴致します」
クソでかい屋敷なんぞ貰っても管理が面倒だし、使用人も雇わなければならないので、クソ面倒な事この上ないだけ。
陛下もミルフィナンド伯爵様も、そこは理解して下さっているだろう。
念押しこそしなかったが、まあ大丈夫だろう。
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