81 / 84
第九章
月夜の海岸戦
しおりを挟む
ドメラクの西の海域。そこはもう一か月もの間どんよりとした曇りが続き、天候は悪いまま。
静かだった海の水面は、今では荒々しい飛沫を上げて、それを見る者を威嚇するかのような大波で夜の空気を飲み込んでいる。
だが海が荒れだしてから一か月後のある夜、月の麗しい光に呼応するように波が静けさを取り戻した。ようやく落ち着いたのだろうか。
しかしそれなのに、この静けさはこの世のものとは思えないほど薄気味悪くて冷たい。その理由は、遥か彼方の海の向こうを見ればすぐに理解されるだろう。
大型の船から小型船まで、数えることも恐ろしいおびただしい数の幽霊船がこの大陸に向かっているからなのだ。
一つ一つの船には幾つもの邪悪な気配が潜み、黒い影が蠢いている。
その中のすべての大型船には奇妙な文様のローブを纏った人影が見える。一人一人違った形のネックッレスを身に着けているが、当然のことながら、ジェルグの村から相手にしてきた牙のネックレスの男も船に乗り込んでいる。
その彼は最後尾の最も大きい豪華な船にいて、船長室で立派な椅子に座り瞑想している。膨大な数のアンデッドの制御をしているのだろう。ローブの他の人物も同じく制御をしているのだが、もうそろそろそれも佳境に入る。
船が創り出す水の流れが集まって大きくなり、静かだった岸に向かって大きな荒波が再び飛沫を立て始めた。
それに対する冒険者たちは、遠くに見えてきた船団の数々を眺めて神経を研ぎ澄ませている。いよいよ始まるのだ。歴史の歯車を動かすような大きな戦いが。
いかにも壮大なこの戦いだったが、それは船団が大陸に着く前から既に始まっていた。陸地に近づいてきた小型船がなんと突然暗い海に沈んでいったのだ。
広範囲にわたって特定のラインから内側へ、陸地に近づくごとに次々と船が沈み始めた。
これはアロイスが必死に創成魔法で創り出した金属の杭のおかげ。ひっそりと水の底に沈められたそれは、船の底に大きな穴を開けて船を沈めたのだ。
だが海岸のすべてをその罠で埋めることはできなかったため、中央だけあえて罠を設置しなかった。
その範囲だけ船が沈まなかったのを見て、相手も慌ててすべての船の軌道を魔法によって変えて、中央に船を寄せてそこから進軍してきた。
罠の免れた数隻の小型船が陸地に着き、後ろに続く船がその船にぶつからない程度まで近づいていく。
そうして連結するようにしてすべての船が前の船の後ろに着けるころ、丁度良いタイミングで灰色の狼煙があげられた。
ここから、本格的に戦いが始まるのだった。冒険者が動き出したのである。
陸地につけた数隻から、穢れた者たちが上陸する。
しかし再び罠の応酬。海岸いっぱいに隠されたトラバサミが死者たちの足を捉えて離さない。先陣を切るアンデッドがつっかえて、後ろの者たちも進むことができない。
知能が高くないアンデッドは船から降りようとはしても、仲間の真上に降りようとはしないのだ。
そんな様子で戸惑う魔物たちにはそれぞれ遠隔攻撃がお見舞いされた。
銀製のボルトと、同じく銀製のナイフ。それらは頭部を狙って放射され、狙い通り頭を打ち抜いてゾンビやスケルトンを打ち倒す。
邪魔な味方の間を掻い潜ろうとする後続の魔物たちには、浄化の意味を持つ聖句が唄われ、彼らの忌まわしい怨念は消し去られる。
こうして足止めが成功している間に、後ろの船には空から容赦ない攻撃が降り注ぐ。
八レベルの変性魔法“フライト”の魔法で空を飛んだアロイスは、かなり無理をしながらも拡大した“ファイアボール”の魔法を何発も船に打ち込んでいる。
炎を浴びだアンデッドは焼き尽くされ、船ごと夜の海に沈んでいく。さらにそこから少し離れたところでは銀の矢が降り注いでいる。
早いペースで次々と放たれる矢は何匹ものアンデッドを貫いて倒す。数十隻も沈んだところでようやく、弓を持ったアンデッドがアロイスを狙ってきた。
ところが自由に飛び回るアロイスとゲルセルに狙いを定めるのは難しい。
アンデッドによって放たれた矢はかわされ、それで位置が特定されると、その弓兵を狙ってアロイスの火炎弾とゲルセルの銀の矢が飛んでいくのだ。
こうして少しずつでも船団の数は減っていく。
それでも岸に上がってくる魔物の数は甚大で、罠の足止めも完全ではない。数にものを言わせて突破してくる魔物すべてば抑えきれずに、汚らわしい者たちが惜しくも上陸してしまう。
しかしながらそんなことは想定の範囲内だった。トラバサミの罠を仲間の屍で封じてから抜けた先にはもちろん罠。
ゾンビが一歩前に踏み出した途端、地面から火炎柱が立ち昇った。
アロイスとマデリエネが共同で作成した呪刻による罠である。それがまた至るところに張り巡らされグールもマミーも区別なく焼き払う。
勢いよく噴射される炎に抗うことができない者たちはどうすることもなく焼かれて高熱の炎の中に消えていく。
それでも耐久力の高い者はいて、炎柱に焼かれながらも進んでいる。厄介な存在には変わりないのだが、その魔物たちの姿はすぐに真下に消えていった。巧妙に隠された落とし穴が機能したのである。
落とし穴はトラップゾーンを取り囲むように設置されて、それほど深くも長くもないが、筋力が低いアンデッドには効果的。無理に炎柱の罠を突破しようとする者は落とし穴の底に真っ逆さまだ。
飛び越えることができない上に炎で視覚を奪われたアンデッドは一匹二匹とどんどん穴に落ちていくが、それもしばらくするとすぐに効果がなくなってしまった。
山になった魔物の体で道ができ、落とし穴から先にアンデッドが押し寄せてきたのである。
それを見てアロイスとゲルセルは空から岸に戻る。この海岸の先に進まれるわけにはいかないからだ。
それからようやく、岸で遠隔攻撃を行っていた冒険者も近接武器を抜いた。その最前線には嬉しそうに笑う竜族の影。
やっと剣で魔物を切れることに喜びを感じたようで、ザルム瞳はいつも以上に紅蓮に輝いて光っている。さらには手に持つブロードソードはアロイスの“ヒーティッドウェポン”の魔法で赤く燃えあがった。
「楽しくなってきたぜ。大陸全体を襲おうなんて愚か者どもをまとめて蹂躙してやる!」
「今日という今日は徹底的にやっちゃいましょう。加減なんていらないわ」
「ええ。全力で魔法を使ってやりますよ」
「派手な魔法を期待するですよ。巻き込まれないところで戦うです」
「……一匹も……通さない……」
「打ち漏らしがあったら頼むわねゲルセル。私も気を配っておくわ」
「皆さん、いつも通り魔物を片付けて平和な街に帰りますよ!」
そこからいち早く魔物に向かって行ったザルムとマデリエネは、トラップゾーンから左右に分かれてアンデッドを切り伏せていく。
さらにそこから梅に面するように位置取って魔物に対処していた。
杭のおかげで船がない海に面するように位置取ることで、その部分を警戒しなくてすむように、さらにはアロイスの魔法を受けないようにということもある。
ということで空いた中央にはアロイスがいて、それを守って魔法が発動するまで時間を稼ぐのは彼を挟むように隣にいるカイネとゲルセルだ。
守りよりも攻めを重視して、広範囲を攻撃できる魔法を余すことなく活用する布陣である。
アロイスは遠慮が要らないとなれば効果が期待できそうな炎の魔法をいくつも詠唱していく。
その彼を守るようにして、ゲルセルは近づく相手を弓矢で打ち抜き、カイネは聖句を唱えて弱いアンデッドを戦闘不能にしながら強力な魔物の動きを阻害した。
魔物がやってくるところは冒険者たちに囲まれる形になっており、一匹も街のある方へと抜けることはできない。
右端から抜けようとすればザルムの赤く燃え上がった剣に断ち切られ、竜剣技によってネクロオーガやネクロトロールでさえも一撃で真っ二つになる。
それを恐れて左端に抜けようとすれば、マデリエネのダガーでありとあらゆる体の部位を切り裂かれて、弱ったあとには首を落とされ砂の地面に倒れることになる。
中央から行けばカイネの聖句で浄化され、消し去られるまでいかなくても苦しみ悶えてゲルセルの矢に撃ち抜かれる。
それでも押し寄せてくるアンデッドたちには、発動した“バーニングレイ”の魔法で高熱の炎線を食らい、“フレイムエクスプロージョン”でまとめて業火に焼かれて燃やされ、吹き飛ばされていくのだ。
静かだった海の水面は、今では荒々しい飛沫を上げて、それを見る者を威嚇するかのような大波で夜の空気を飲み込んでいる。
だが海が荒れだしてから一か月後のある夜、月の麗しい光に呼応するように波が静けさを取り戻した。ようやく落ち着いたのだろうか。
しかしそれなのに、この静けさはこの世のものとは思えないほど薄気味悪くて冷たい。その理由は、遥か彼方の海の向こうを見ればすぐに理解されるだろう。
大型の船から小型船まで、数えることも恐ろしいおびただしい数の幽霊船がこの大陸に向かっているからなのだ。
一つ一つの船には幾つもの邪悪な気配が潜み、黒い影が蠢いている。
その中のすべての大型船には奇妙な文様のローブを纏った人影が見える。一人一人違った形のネックッレスを身に着けているが、当然のことながら、ジェルグの村から相手にしてきた牙のネックレスの男も船に乗り込んでいる。
その彼は最後尾の最も大きい豪華な船にいて、船長室で立派な椅子に座り瞑想している。膨大な数のアンデッドの制御をしているのだろう。ローブの他の人物も同じく制御をしているのだが、もうそろそろそれも佳境に入る。
船が創り出す水の流れが集まって大きくなり、静かだった岸に向かって大きな荒波が再び飛沫を立て始めた。
それに対する冒険者たちは、遠くに見えてきた船団の数々を眺めて神経を研ぎ澄ませている。いよいよ始まるのだ。歴史の歯車を動かすような大きな戦いが。
いかにも壮大なこの戦いだったが、それは船団が大陸に着く前から既に始まっていた。陸地に近づいてきた小型船がなんと突然暗い海に沈んでいったのだ。
広範囲にわたって特定のラインから内側へ、陸地に近づくごとに次々と船が沈み始めた。
これはアロイスが必死に創成魔法で創り出した金属の杭のおかげ。ひっそりと水の底に沈められたそれは、船の底に大きな穴を開けて船を沈めたのだ。
だが海岸のすべてをその罠で埋めることはできなかったため、中央だけあえて罠を設置しなかった。
その範囲だけ船が沈まなかったのを見て、相手も慌ててすべての船の軌道を魔法によって変えて、中央に船を寄せてそこから進軍してきた。
罠の免れた数隻の小型船が陸地に着き、後ろに続く船がその船にぶつからない程度まで近づいていく。
そうして連結するようにしてすべての船が前の船の後ろに着けるころ、丁度良いタイミングで灰色の狼煙があげられた。
ここから、本格的に戦いが始まるのだった。冒険者が動き出したのである。
陸地につけた数隻から、穢れた者たちが上陸する。
しかし再び罠の応酬。海岸いっぱいに隠されたトラバサミが死者たちの足を捉えて離さない。先陣を切るアンデッドがつっかえて、後ろの者たちも進むことができない。
知能が高くないアンデッドは船から降りようとはしても、仲間の真上に降りようとはしないのだ。
そんな様子で戸惑う魔物たちにはそれぞれ遠隔攻撃がお見舞いされた。
銀製のボルトと、同じく銀製のナイフ。それらは頭部を狙って放射され、狙い通り頭を打ち抜いてゾンビやスケルトンを打ち倒す。
邪魔な味方の間を掻い潜ろうとする後続の魔物たちには、浄化の意味を持つ聖句が唄われ、彼らの忌まわしい怨念は消し去られる。
こうして足止めが成功している間に、後ろの船には空から容赦ない攻撃が降り注ぐ。
八レベルの変性魔法“フライト”の魔法で空を飛んだアロイスは、かなり無理をしながらも拡大した“ファイアボール”の魔法を何発も船に打ち込んでいる。
炎を浴びだアンデッドは焼き尽くされ、船ごと夜の海に沈んでいく。さらにそこから少し離れたところでは銀の矢が降り注いでいる。
早いペースで次々と放たれる矢は何匹ものアンデッドを貫いて倒す。数十隻も沈んだところでようやく、弓を持ったアンデッドがアロイスを狙ってきた。
ところが自由に飛び回るアロイスとゲルセルに狙いを定めるのは難しい。
アンデッドによって放たれた矢はかわされ、それで位置が特定されると、その弓兵を狙ってアロイスの火炎弾とゲルセルの銀の矢が飛んでいくのだ。
こうして少しずつでも船団の数は減っていく。
それでも岸に上がってくる魔物の数は甚大で、罠の足止めも完全ではない。数にものを言わせて突破してくる魔物すべてば抑えきれずに、汚らわしい者たちが惜しくも上陸してしまう。
しかしながらそんなことは想定の範囲内だった。トラバサミの罠を仲間の屍で封じてから抜けた先にはもちろん罠。
ゾンビが一歩前に踏み出した途端、地面から火炎柱が立ち昇った。
アロイスとマデリエネが共同で作成した呪刻による罠である。それがまた至るところに張り巡らされグールもマミーも区別なく焼き払う。
勢いよく噴射される炎に抗うことができない者たちはどうすることもなく焼かれて高熱の炎の中に消えていく。
それでも耐久力の高い者はいて、炎柱に焼かれながらも進んでいる。厄介な存在には変わりないのだが、その魔物たちの姿はすぐに真下に消えていった。巧妙に隠された落とし穴が機能したのである。
落とし穴はトラップゾーンを取り囲むように設置されて、それほど深くも長くもないが、筋力が低いアンデッドには効果的。無理に炎柱の罠を突破しようとする者は落とし穴の底に真っ逆さまだ。
飛び越えることができない上に炎で視覚を奪われたアンデッドは一匹二匹とどんどん穴に落ちていくが、それもしばらくするとすぐに効果がなくなってしまった。
山になった魔物の体で道ができ、落とし穴から先にアンデッドが押し寄せてきたのである。
それを見てアロイスとゲルセルは空から岸に戻る。この海岸の先に進まれるわけにはいかないからだ。
それからようやく、岸で遠隔攻撃を行っていた冒険者も近接武器を抜いた。その最前線には嬉しそうに笑う竜族の影。
やっと剣で魔物を切れることに喜びを感じたようで、ザルム瞳はいつも以上に紅蓮に輝いて光っている。さらには手に持つブロードソードはアロイスの“ヒーティッドウェポン”の魔法で赤く燃えあがった。
「楽しくなってきたぜ。大陸全体を襲おうなんて愚か者どもをまとめて蹂躙してやる!」
「今日という今日は徹底的にやっちゃいましょう。加減なんていらないわ」
「ええ。全力で魔法を使ってやりますよ」
「派手な魔法を期待するですよ。巻き込まれないところで戦うです」
「……一匹も……通さない……」
「打ち漏らしがあったら頼むわねゲルセル。私も気を配っておくわ」
「皆さん、いつも通り魔物を片付けて平和な街に帰りますよ!」
そこからいち早く魔物に向かって行ったザルムとマデリエネは、トラップゾーンから左右に分かれてアンデッドを切り伏せていく。
さらにそこから梅に面するように位置取って魔物に対処していた。
杭のおかげで船がない海に面するように位置取ることで、その部分を警戒しなくてすむように、さらにはアロイスの魔法を受けないようにということもある。
ということで空いた中央にはアロイスがいて、それを守って魔法が発動するまで時間を稼ぐのは彼を挟むように隣にいるカイネとゲルセルだ。
守りよりも攻めを重視して、広範囲を攻撃できる魔法を余すことなく活用する布陣である。
アロイスは遠慮が要らないとなれば効果が期待できそうな炎の魔法をいくつも詠唱していく。
その彼を守るようにして、ゲルセルは近づく相手を弓矢で打ち抜き、カイネは聖句を唱えて弱いアンデッドを戦闘不能にしながら強力な魔物の動きを阻害した。
魔物がやってくるところは冒険者たちに囲まれる形になっており、一匹も街のある方へと抜けることはできない。
右端から抜けようとすればザルムの赤く燃え上がった剣に断ち切られ、竜剣技によってネクロオーガやネクロトロールでさえも一撃で真っ二つになる。
それを恐れて左端に抜けようとすれば、マデリエネのダガーでありとあらゆる体の部位を切り裂かれて、弱ったあとには首を落とされ砂の地面に倒れることになる。
中央から行けばカイネの聖句で浄化され、消し去られるまでいかなくても苦しみ悶えてゲルセルの矢に撃ち抜かれる。
それでも押し寄せてくるアンデッドたちには、発動した“バーニングレイ”の魔法で高熱の炎線を食らい、“フレイムエクスプロージョン”でまとめて業火に焼かれて燃やされ、吹き飛ばされていくのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる