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第三章 足掻き、突き進む者
賢者
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あれからアマデウスは、助けてもらったアンナにお礼として宝石を一つ差し出して、息子のジスに何か良いものを買ってあげてほしいと頼んだ。宝石はかなりの金額になるものだが、それは内緒だ。
命の恩人なのだからこれでも足りないくらいなのだが、アマデウスにも目的があるため、財産の半分くらいのものを渡した。
それから自身もここの通貨を手に入れるために、アンナに聞いた王都に近い街にあるという質屋へと向かった。何かあった時のためにと宝石類を入れておいた腰袋が海に流されずそのまま身に着けていたのは幸運だった。満足にお礼もできずに見知らぬ土地で職を探す羽目にならずに済んだのだ。
適度に休息をとりながら何とかたどり着いた王都近郊の街にて、向かった質屋の店主は見るからに柄の悪そうな赤髪の男。そして案の定相手が年寄りだからということでかなり安く買い叩こうとしてくる。
その額がいくらなんでも非常識だったため、頭にきたアマデウスは眉間にシワを寄せてこう告げる。
「それならお前さんのところには売らん。こんな上物の宝石は滅多にお目にかかれないと思うがな。ついでにこの街の住人にお前はこんな老人にも手厳しい非常識な男だと言いふらしてくれるわ」
すると店主はよっぽどアマデウスの剣幕が恐ろしかったのか、顔を真っ青にしてわかったよときちんと相場通りの額を提示してきた。
だがそれにアマデウスが満足するはずもなく、その二割増しで手を打たせてホクホク顔で店を出た。別の地域の通貨の知識があって本当に良かった瞬間である。
しかしその頃にはもう空が暗くなり始めていたのでアマデウスは仕方なく宿をとって今日は休むことにする。
本当はそのままアンナの息子、ジスに聞いた崩落都市なる場所に行きたかったのだが、食事も何もかもアンナの家の世話になるのは気が引けたのだ。わざわざ王都に来たのは時間のロスだったが仕方がない。
そうして今晩の宿をとることができたアマデウスは、宿の一階で食事をとってから明日に備えて休むことにした。崩落都市の探索に全力を尽くすためだ。
アンナの言っていた決して消えることのない炎という言葉。これがアマデウスはずっと引っかかっていたのだ。
知識が豊富な彼は地獄界という場所は何もかも焼き尽くす赤黒い炎に満ちているということを知っていた。そしてそれが現界、すなわちこの人間の住まうこの世界に顕現すれば、対象を焼き尽くすまで決して消えることのない炎となるということも覚えていたのだ。
そしてアマデウスには魔導書を追うことでいつかディルクと再会できるだろうという思いもあった。邪悪な野望に支配された魔術師がいるということを知っていてなおそれを止めようとする男はそういない。
何より騎士団長としてその職務を全うしていた次世代の若者が、魔術師のせいで苦しむのを止めてやりたかったのだ。
だから何としてでもあの魔術師の暴挙を食い止めて、魔術が暴走するのではなく、自然と受け入れられる世界を目指さなくてはならない。その方法はアマデウスにはまだ思いつかないが、それは5界の魔導書を暴走させることではないのは確かだ。
各国の王に逆らうことはできない。最後の最後までなんとか中立を保っていたゴスリック王国が近隣諸国の圧力に負けて魔術を禁止してしまったことは残念だが、こんな方法であっていいわけがないのだから。
あの危険な魔術師と対決して勝てるわけがないと彼は悟ってはいたのだが、だからといって何もしないことは大賢者アマデウスにはできなかった。それは彼の生い立ちとも関係している。
貧しい平民の生まれだった彼は、例に漏れず領主や貴族から差別的な扱いを受けた。必死に畑を耕しても両親ともどももっと税を収めろと冷たく言い放たれる。自分たちが食べる穀物も足りていないというのにだ。
不作の年だってそれは変わらなかったし、母親が病気で倒れた時でもそうだった。道を歩いていればすれ違った貴族に服装を馬鹿にされ、足を引っかけられて転ばされたこともある。
でも平民だからといつの間にか納得して、悔しい思いも燻ってやがて凍った。両親と同じように。
しかしそんなとき彼の人生を大きく変えたのが魔術だった。アマデウスのお気に入りの場所だった街外れの大きな木の陰で、壮年の男性が休憩していたのが始まりだ。
その男性はアマデウスを見てニッコリと笑い、魔術の楽しさ、偉大さを教えてくれた。あまり長い時間でもなかったし、その一日だけだったが、アマデウスが魔術に夢中になるのには十分だった。
アマデウスはその壮年の男がどんな人物なのか知らなかったしあえて聞こうともしなかったが、彼はなんと紛れもなく現職の宮廷魔術師だったのだ。
職務に嫌気が差しこっそりと抜け出して、幼いアマデウスに出会った。そういう偶然だった。
それからアマデウスは教えてもらった魔術の基礎を何度も繰り返し、修練を続けていった。その魔術師はアマデウスに魔術を教えたかったわけではなく、ただ見せてあげたかっただけなのだが、手の平から炎が溢れ、風が起こり、氷の欠片が舞えば子供は夢中になるのだ。
そして何より、アマデウスには魔力が備わっており、少し真似ただけでほんのわずかだが魔術を使うことができたのだ。
それからアマデウスは街の人々を魔術で助けながらお金を貯めて、念願の魔導書を一つ買った。それを機にどんどんとできることが増え、魔術の幅が広がり、やがて大人になった彼は魔術の伝道師となった。
魔力を扱える人々にその使い方を教え、力を持つ者の正しき倫理観を教えた。
そして大賢者、そう呼ばれて数十年経った頃、なんと魔術が禁止され始める。いくらアマデウスが魔術師たちに倫理観を教えても、魔術を脅威と見なす人間は世の中には沢山いた。自分が扱えず、どんな仕組みかも知らないものはみんなが怖がった。
それはアマデウスには残念だったが、仕方がないと割り切るしかなかった。それは国が決めたことで逆らうことは叶わない。そして恐怖心は最もだし、魔術は使い方を誤れば危険なのは間違いないからだ。
だからまたいつか魔術が認められる日が来ることを信じて、そしてそのチャンスが訪れることをずっと心待ちにしていた。
それなのにあの灰色の魔術師は大量虐殺をしたあげく力で魔術を認めさせるために5界の魔導書を集めようとしている。これでは認められるものも認められなくなってしまうのは明らかだ。
そうなれば魔力を持った平民も、魔術によって豊かさを享受できたはずの人々もみな横暴な領主と狭量な貴族たちに酷い扱いを受けてしまう。それは許すことができない。
そういう理由があってアマデウスは、今は束の間の休息を取りながら、あの魔術師の野望を阻止しようと決意を固めるのだった。
命の恩人なのだからこれでも足りないくらいなのだが、アマデウスにも目的があるため、財産の半分くらいのものを渡した。
それから自身もここの通貨を手に入れるために、アンナに聞いた王都に近い街にあるという質屋へと向かった。何かあった時のためにと宝石類を入れておいた腰袋が海に流されずそのまま身に着けていたのは幸運だった。満足にお礼もできずに見知らぬ土地で職を探す羽目にならずに済んだのだ。
適度に休息をとりながら何とかたどり着いた王都近郊の街にて、向かった質屋の店主は見るからに柄の悪そうな赤髪の男。そして案の定相手が年寄りだからということでかなり安く買い叩こうとしてくる。
その額がいくらなんでも非常識だったため、頭にきたアマデウスは眉間にシワを寄せてこう告げる。
「それならお前さんのところには売らん。こんな上物の宝石は滅多にお目にかかれないと思うがな。ついでにこの街の住人にお前はこんな老人にも手厳しい非常識な男だと言いふらしてくれるわ」
すると店主はよっぽどアマデウスの剣幕が恐ろしかったのか、顔を真っ青にしてわかったよときちんと相場通りの額を提示してきた。
だがそれにアマデウスが満足するはずもなく、その二割増しで手を打たせてホクホク顔で店を出た。別の地域の通貨の知識があって本当に良かった瞬間である。
しかしその頃にはもう空が暗くなり始めていたのでアマデウスは仕方なく宿をとって今日は休むことにする。
本当はそのままアンナの息子、ジスに聞いた崩落都市なる場所に行きたかったのだが、食事も何もかもアンナの家の世話になるのは気が引けたのだ。わざわざ王都に来たのは時間のロスだったが仕方がない。
そうして今晩の宿をとることができたアマデウスは、宿の一階で食事をとってから明日に備えて休むことにした。崩落都市の探索に全力を尽くすためだ。
アンナの言っていた決して消えることのない炎という言葉。これがアマデウスはずっと引っかかっていたのだ。
知識が豊富な彼は地獄界という場所は何もかも焼き尽くす赤黒い炎に満ちているということを知っていた。そしてそれが現界、すなわちこの人間の住まうこの世界に顕現すれば、対象を焼き尽くすまで決して消えることのない炎となるということも覚えていたのだ。
そしてアマデウスには魔導書を追うことでいつかディルクと再会できるだろうという思いもあった。邪悪な野望に支配された魔術師がいるということを知っていてなおそれを止めようとする男はそういない。
何より騎士団長としてその職務を全うしていた次世代の若者が、魔術師のせいで苦しむのを止めてやりたかったのだ。
だから何としてでもあの魔術師の暴挙を食い止めて、魔術が暴走するのではなく、自然と受け入れられる世界を目指さなくてはならない。その方法はアマデウスにはまだ思いつかないが、それは5界の魔導書を暴走させることではないのは確かだ。
各国の王に逆らうことはできない。最後の最後までなんとか中立を保っていたゴスリック王国が近隣諸国の圧力に負けて魔術を禁止してしまったことは残念だが、こんな方法であっていいわけがないのだから。
あの危険な魔術師と対決して勝てるわけがないと彼は悟ってはいたのだが、だからといって何もしないことは大賢者アマデウスにはできなかった。それは彼の生い立ちとも関係している。
貧しい平民の生まれだった彼は、例に漏れず領主や貴族から差別的な扱いを受けた。必死に畑を耕しても両親ともどももっと税を収めろと冷たく言い放たれる。自分たちが食べる穀物も足りていないというのにだ。
不作の年だってそれは変わらなかったし、母親が病気で倒れた時でもそうだった。道を歩いていればすれ違った貴族に服装を馬鹿にされ、足を引っかけられて転ばされたこともある。
でも平民だからといつの間にか納得して、悔しい思いも燻ってやがて凍った。両親と同じように。
しかしそんなとき彼の人生を大きく変えたのが魔術だった。アマデウスのお気に入りの場所だった街外れの大きな木の陰で、壮年の男性が休憩していたのが始まりだ。
その男性はアマデウスを見てニッコリと笑い、魔術の楽しさ、偉大さを教えてくれた。あまり長い時間でもなかったし、その一日だけだったが、アマデウスが魔術に夢中になるのには十分だった。
アマデウスはその壮年の男がどんな人物なのか知らなかったしあえて聞こうともしなかったが、彼はなんと紛れもなく現職の宮廷魔術師だったのだ。
職務に嫌気が差しこっそりと抜け出して、幼いアマデウスに出会った。そういう偶然だった。
それからアマデウスは教えてもらった魔術の基礎を何度も繰り返し、修練を続けていった。その魔術師はアマデウスに魔術を教えたかったわけではなく、ただ見せてあげたかっただけなのだが、手の平から炎が溢れ、風が起こり、氷の欠片が舞えば子供は夢中になるのだ。
そして何より、アマデウスには魔力が備わっており、少し真似ただけでほんのわずかだが魔術を使うことができたのだ。
それからアマデウスは街の人々を魔術で助けながらお金を貯めて、念願の魔導書を一つ買った。それを機にどんどんとできることが増え、魔術の幅が広がり、やがて大人になった彼は魔術の伝道師となった。
魔力を扱える人々にその使い方を教え、力を持つ者の正しき倫理観を教えた。
そして大賢者、そう呼ばれて数十年経った頃、なんと魔術が禁止され始める。いくらアマデウスが魔術師たちに倫理観を教えても、魔術を脅威と見なす人間は世の中には沢山いた。自分が扱えず、どんな仕組みかも知らないものはみんなが怖がった。
それはアマデウスには残念だったが、仕方がないと割り切るしかなかった。それは国が決めたことで逆らうことは叶わない。そして恐怖心は最もだし、魔術は使い方を誤れば危険なのは間違いないからだ。
だからまたいつか魔術が認められる日が来ることを信じて、そしてそのチャンスが訪れることをずっと心待ちにしていた。
それなのにあの灰色の魔術師は大量虐殺をしたあげく力で魔術を認めさせるために5界の魔導書を集めようとしている。これでは認められるものも認められなくなってしまうのは明らかだ。
そうなれば魔力を持った平民も、魔術によって豊かさを享受できたはずの人々もみな横暴な領主と狭量な貴族たちに酷い扱いを受けてしまう。それは許すことができない。
そういう理由があってアマデウスは、今は束の間の休息を取りながら、あの魔術師の野望を阻止しようと決意を固めるのだった。
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