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結城家の兄弟達
第六話
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その頃、ダイニングでは――。
「とうとう、塔哉も高校生か」
「兄貴、なんか親父くさいよ。その台詞」
しんみりした春臣の台詞に、弟達の冷たいツッコミが入る。
「失礼な!でも正直、塔哉は俺達と同じ学校には通わせたくなかったな」
「確かにね」
「あそこは塔哉みたいな純粋な子が行くには、危ない所だからな」
「本当にね。塔哉みたいに外見も綺麗な子なら尚更ね」
兄弟全員が納得したように頷く。
これから塔哉が通うことになる桜花学園。
そこは、知る人ぞ知る魔の巣窟だ……。
「だからこそ、あの眼鏡を塔哉にかけさせてるんだろうが」
繊細な美貌を持つ塔哉に、恐ろしく似合っていない黒ぶちの眼鏡……。
兄弟全員がその姿を思い出して、思わずため息を吐いた。
「ああ、あれね。でも俺、あの眼鏡を初めて見た時は、マジで兄貴の美的センスを疑ったけどな!」
響吾が呆れた視線を長兄に向けると、春臣は心外だとばかりに弟を睨んだ。
「重ね重ね失礼な奴だな、お前!だが仕方ないだろうが。本人にあれだけ自覚がないなら、外見を隠すしかないじゃないか」
(……確かに)
自分の容姿に対して、あれほど無自覚なのは、かなり危ないと思った兄弟達だった。
「とうとう、塔哉も高校生か」
「兄貴、なんか親父くさいよ。その台詞」
しんみりした春臣の台詞に、弟達の冷たいツッコミが入る。
「失礼な!でも正直、塔哉は俺達と同じ学校には通わせたくなかったな」
「確かにね」
「あそこは塔哉みたいな純粋な子が行くには、危ない所だからな」
「本当にね。塔哉みたいに外見も綺麗な子なら尚更ね」
兄弟全員が納得したように頷く。
これから塔哉が通うことになる桜花学園。
そこは、知る人ぞ知る魔の巣窟だ……。
「だからこそ、あの眼鏡を塔哉にかけさせてるんだろうが」
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(……確かに)
自分の容姿に対して、あれほど無自覚なのは、かなり危ないと思った兄弟達だった。
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