秘密の関係

椎奈風音

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白雪姫の受難

第二話

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「えっと……」
 戸惑いながら兄ちゃん達の顔を見ると、皆真剣な表情をしている。
 いつも緊張感のない響兄ちゃんまでもだ。
(……どうしよう)
 僕の答え次第で、これからの未来が変わるなんて言われたら、怖くて答えられない。

「そんな怖い顔で睨んでたら、塔哉君だって答えられないよ?」
 重たい沈黙を破るように、背後から微かな笑い声がした。
「……佐倉さん」
「あ~あ、可哀相に。そんなに怖い顔をした集団に囲まれて、塔哉君涙ぐんでるよ」
「は?」
 佐倉さんの言葉に唖然とした。
 いや、僕は別に涙ぐんでないし!!


「何ぃ!?俺達はそんなに嫌なことを聞いてしまったのか!?」
「無意識のうちに俺達は、お前のことを追い詰めていたのか?」
「兄ちゃん達は、塔哉に嫌な思いをさせたかったわけじゃないぞ?」
「泣くほど嫌だったなんて……。ごめんね、塔哉。急ぎすぎたかな?」
 佐倉さんの言葉を聞いて、兄ちゃん達が口々に謝ってくる。

 いや……、正直謝られている理由がわからないんですけど……?

「……で、塔哉が決められないとなるとどうするんだ?」
「そうだな」
 なにやら自己解決したらしい兄ちゃん達は、勝手に話を進めている。

「それなら一個提案がありますよ」
 佐倉さんが意味ありげに、ニヤリと笑う。
 この不毛な話し合いにピリオドが打てるのは嬉しいけど、何か嫌な予感がするのは気のせいなのかな?
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