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白雪姫の受難
第七話
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「なんで、俺を連れて逃げたの?」
とりあえず校舎まで逃げ込んだ僕は、掴んでいた手を離した。
「なんでって……」
理由を聞かれても、ただその場の勢いだったとしか言えない。
「……だって、あのままあそこにいたら、暁ちゃんは全力で佐倉さんを潰すと思ったから」
「ふ~ん」
佐倉さんが複雑そうな笑みを浮かべた。
「まぁ、一応ありがとうって言っておこうかな。……更に火に油を注いだ気がするけど」
「……はぁ」
佐倉さんの言うことは、よくわからない。
もしかして、余計なお世話だったのかな?
僕が考え込んでいると、佐倉さんがため息を吐いた。
「……塔哉君。君さ、よくお人好しって言われない?」
「は?」
……お人好し?
思いがけないことを言われて、僕はポカンとした。
「君があの暁の弟だなんて、本当に信じられないよ」
「……っ!」
暗に暁ちゃんほど優秀じゃないと言われたみたいで、一気に落ち込む。
(どうせ、僕は兄ちゃん達とは似ても似つかないよ)
密かに抱いていたコンプレックスを刺激され、泣きたくなる。
「何、泣きそうな顔してるの?」
怪訝そうに言われて、僕は涙目で佐倉さんを睨む。
(貴方がそんなこと言うの?)
原因を作った張本人のくせに。
「え?いや、ごめん。勘違いさせちゃったかな」
「勘違い?」
気まずそうに、佐倉さんはポリポリと頬をかく。
「うん。君があの腹黒い暁の弟だとは思えないくらい純粋だと言いたかっただけなんだけど……」
「腹黒い!?」
勝手な僕の勘違いだとわかってホッとしたと同時に、あまりの言われように僕は叫んでしまった。
(確かに暁ちゃんはたまに黒いけど……)
でも、基本的には優しいよ?
とりあえず校舎まで逃げ込んだ僕は、掴んでいた手を離した。
「なんでって……」
理由を聞かれても、ただその場の勢いだったとしか言えない。
「……だって、あのままあそこにいたら、暁ちゃんは全力で佐倉さんを潰すと思ったから」
「ふ~ん」
佐倉さんが複雑そうな笑みを浮かべた。
「まぁ、一応ありがとうって言っておこうかな。……更に火に油を注いだ気がするけど」
「……はぁ」
佐倉さんの言うことは、よくわからない。
もしかして、余計なお世話だったのかな?
僕が考え込んでいると、佐倉さんがため息を吐いた。
「……塔哉君。君さ、よくお人好しって言われない?」
「は?」
……お人好し?
思いがけないことを言われて、僕はポカンとした。
「君があの暁の弟だなんて、本当に信じられないよ」
「……っ!」
暗に暁ちゃんほど優秀じゃないと言われたみたいで、一気に落ち込む。
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密かに抱いていたコンプレックスを刺激され、泣きたくなる。
「何、泣きそうな顔してるの?」
怪訝そうに言われて、僕は涙目で佐倉さんを睨む。
(貴方がそんなこと言うの?)
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「え?いや、ごめん。勘違いさせちゃったかな」
「勘違い?」
気まずそうに、佐倉さんはポリポリと頬をかく。
「うん。君があの腹黒い暁の弟だとは思えないくらい純粋だと言いたかっただけなんだけど……」
「腹黒い!?」
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(確かに暁ちゃんはたまに黒いけど……)
でも、基本的には優しいよ?
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