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莉子の巻 3
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莉子は言った。
「うん。大丈夫。何とかする。」
やったー。取り敢えず第一難関はクリアだ。
「じゃあ、待ち合わせは9:00くらいでどうかな?」
「うん。良いよ、甚目寺駅でいいんだよね」
「うん。駅の改札口で、楽しみにしてるよ」
「また明日、仕事頑張ってね」
店を出ると小躍りする様に自転車置き場に向かった。
はっと気がつくと、日が落ちてきていた。
時計を見ると、17:00を指していた。
何と開店から、7時間以上、店にいた事になる。
これでは、付きまといのストーカーと一緒ではないか。
しかし告白できた訳でもないのに、嬉しさのあまり気分がやけに高揚している。
酒を飲んで酔っ払っているかの様にハイテンションだ。
わーい。明日は映画見て、お昼ご飯を、一緒に食べて、お茶しながら映画の感想など言い合って電車に乗って、
あ、忘れてたけど、映画見る時、手を繋ぐってのも必須だよねーって、その前に告白しないとダメじゃない。
しかしどのタイミングで告白すればいいの。
朝、待ち合わせの時ではないよな。
やっぱり帰りの別れ際が良いのかな?
告白した時、チューできたら良いな~。
今から考えれば能天気に青臭い事を考えてるなぁ。
しかし好事魔多しと言う。
良い事があれば悪いことの影が潜んでいるものだ。
気を引き締めねば。
またもや、興奮して眠れぬ夜を過ごし、翌日早くから目が覚めてしまい、そわそわ時計ばかりみていた。
現在の時刻6:00。
待ち合わせまで3時間ある。
しかし、朝シャンして髪をセットして、服
のコーディネートとかしているとあっと言う間に時間は過ぎていく。
莉子を待たすのは嫌だったので、莉子より早く駅に着いていたい。
そう思い早めに家を出る事にした。
僕の家は駅から多少離れていた。
離れていると言っても自転車なら10分くらい、歩くと25分弱だ。
今回は歩いていく事にした。ゆっくり気を落ち着かせたいから。
莉子の家は駅から比較的近いので、莉子も歩いてくるだろうと思ったからだった。
そして良い妄想と悪い妄想が交雑して頭を駆け巡る。
頭が、色々な妄想で一杯になった時、駅に着いた。10分前だった。
莉子の姿はまだない。
いつ来るのかな。
まさかすっぽかされないかな。
胸がドキドキして来た。
すると僕の背中がトントンと叩かれた。
振り向くと「わっ」と僕を驚かす莉子がいた。
「わっ、びっくりした。莉子、驚かせるなよ」
「おはよー、びっくりした?」
「勘弁してよ。でもちゃんと来てくれたんだね。」
「もちろん来るに決まってるじゃない。」
「そうだよね。あ、ちょうど電車が来る時間だ。早く行こう。」
「うん。」
階段を駆け上りホームに移動した。
すぐに電車がホーム滑り込む。
息を切らしながら、電車に飛び乗ると、車内は比較的すいていた。
席は埋まっていたので、立っていなければいけなかったが、名古屋までは10分ちょっとなので、気にはしなかった。
しかし次の須ヶ口駅で、すごい人数の人が乗って来た。
ジャージ姿の学生と思われる。
多分クラブの試合でもあるのだろう。
かなりのギュウギュウ詰めになり、僕と莉子の距離も密着したものになっていた。
向かい合っていたので、衣服越しに莉子の体温を感じる。
莉子の吐息が僕の首筋を舐める様に絡みつく。
莉子の胸の膨らみが手にとる様に分かる。
微かに匂う柑橘系の香水の匂いが、媚薬の様に僕の理性を失わせていく。
莉子、ああ今すぐ抱きしめたい。
君の全てを手に入れたいんだ。
「うん。大丈夫。何とかする。」
やったー。取り敢えず第一難関はクリアだ。
「じゃあ、待ち合わせは9:00くらいでどうかな?」
「うん。良いよ、甚目寺駅でいいんだよね」
「うん。駅の改札口で、楽しみにしてるよ」
「また明日、仕事頑張ってね」
店を出ると小躍りする様に自転車置き場に向かった。
はっと気がつくと、日が落ちてきていた。
時計を見ると、17:00を指していた。
何と開店から、7時間以上、店にいた事になる。
これでは、付きまといのストーカーと一緒ではないか。
しかし告白できた訳でもないのに、嬉しさのあまり気分がやけに高揚している。
酒を飲んで酔っ払っているかの様にハイテンションだ。
わーい。明日は映画見て、お昼ご飯を、一緒に食べて、お茶しながら映画の感想など言い合って電車に乗って、
あ、忘れてたけど、映画見る時、手を繋ぐってのも必須だよねーって、その前に告白しないとダメじゃない。
しかしどのタイミングで告白すればいいの。
朝、待ち合わせの時ではないよな。
やっぱり帰りの別れ際が良いのかな?
告白した時、チューできたら良いな~。
今から考えれば能天気に青臭い事を考えてるなぁ。
しかし好事魔多しと言う。
良い事があれば悪いことの影が潜んでいるものだ。
気を引き締めねば。
またもや、興奮して眠れぬ夜を過ごし、翌日早くから目が覚めてしまい、そわそわ時計ばかりみていた。
現在の時刻6:00。
待ち合わせまで3時間ある。
しかし、朝シャンして髪をセットして、服
のコーディネートとかしているとあっと言う間に時間は過ぎていく。
莉子を待たすのは嫌だったので、莉子より早く駅に着いていたい。
そう思い早めに家を出る事にした。
僕の家は駅から多少離れていた。
離れていると言っても自転車なら10分くらい、歩くと25分弱だ。
今回は歩いていく事にした。ゆっくり気を落ち着かせたいから。
莉子の家は駅から比較的近いので、莉子も歩いてくるだろうと思ったからだった。
そして良い妄想と悪い妄想が交雑して頭を駆け巡る。
頭が、色々な妄想で一杯になった時、駅に着いた。10分前だった。
莉子の姿はまだない。
いつ来るのかな。
まさかすっぽかされないかな。
胸がドキドキして来た。
すると僕の背中がトントンと叩かれた。
振り向くと「わっ」と僕を驚かす莉子がいた。
「わっ、びっくりした。莉子、驚かせるなよ」
「おはよー、びっくりした?」
「勘弁してよ。でもちゃんと来てくれたんだね。」
「もちろん来るに決まってるじゃない。」
「そうだよね。あ、ちょうど電車が来る時間だ。早く行こう。」
「うん。」
階段を駆け上りホームに移動した。
すぐに電車がホーム滑り込む。
息を切らしながら、電車に飛び乗ると、車内は比較的すいていた。
席は埋まっていたので、立っていなければいけなかったが、名古屋までは10分ちょっとなので、気にはしなかった。
しかし次の須ヶ口駅で、すごい人数の人が乗って来た。
ジャージ姿の学生と思われる。
多分クラブの試合でもあるのだろう。
かなりのギュウギュウ詰めになり、僕と莉子の距離も密着したものになっていた。
向かい合っていたので、衣服越しに莉子の体温を感じる。
莉子の吐息が僕の首筋を舐める様に絡みつく。
莉子の胸の膨らみが手にとる様に分かる。
微かに匂う柑橘系の香水の匂いが、媚薬の様に僕の理性を失わせていく。
莉子、ああ今すぐ抱きしめたい。
君の全てを手に入れたいんだ。
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