僕と彼女と二股三股

tomcody

文字の大きさ
14 / 55

莉子の巻13

しおりを挟む

「こーちゃん、映画観るんでしょ」

「あっ、そうか忘れてたよ」

「じゃあ、電車に乗って名古屋駅まで戻らないとね」

僕と莉子は小走りで駅に行き電車に乗った。
金山まで来る時のチカンプレイを思い出すと、2人ともに股間をキュンさせる。
電車は比較的空いていた。
これではプレイは出来そうにない。

互いにそんな事を考えていると、電車は名古屋駅に着いてしまう。
名鉄電車は大勢の人を吐き出し、また大勢の人を飲み込んで発車していく。
大勢の中をはぐれないように進んで改札を目指す。

目指すはミッドランドスクエアにある映画館だ。
映画館にたどり着くとお目当ての映画、銀河鉄道の夜、の上映時刻まではかなり時間があった。
時計を見るとちょうど昼時だ。

「莉子、先に昼ごはん食べに行こうか?」

「うん、そうだね、お腹減ったね」

激しいプレイで空腹だった2人の意見が合致した。
ミッドランドスクエアの4階には飲食店がいくつも入っている。

どこにしようかと迷っていたが、あさひと言う和食の店に入ってみた。
これが大当たりで値段の割にすごく美味しい料理が出て来た。
最後に出てきた焙じ茶さえ美味しい。

食事も終わり会計に進む。
僕が支払いをしようとすると、莉子が半分出すよと言ってくる。
しかし時代はそれを許さなかった。
当時デート代は全て男が払うのが当たり前だった。

女はお姫様だった。
車のドアは男が開けるし、ベンチに座る時は男がハンカチを敷くし、水たまりがあれば男はそこに横たわり女に我が身を踏ませ進ませたものだった。

メッシー、アッシー、ミツグクンという言葉もあった。
飯を奢らせるだけの男、足代わりに車を出させる男、バッグや宝石など高価な物を貢がせるだけの男。
こんなことが許された時代だった。

女は本命の男にのみ体を許すが他の男には指一本触らせない。
そこで男は本命になろうと一生懸命に頑張る。

当時デートには車が必須アイテムだった。
ソアラ、プレリュード、シルビア、BMWなどが女に人気だった。
皆、女にモテようと必死だった。
今の若者には考えられないだろう。

僕も大学生になったらプレリュードを買おうと思っていた。
ソアラやBMWはかなり高価で手が出ないし、シルビアは後輪駆動で走り屋っぽいイメージがあった。
その中でプレリュードはナンパな面を、持っていた。

特筆するにプレリュードにはスケベレバーという装置が装備されていた。
どういうものかと言うと、運転席から簡単に助手席を倒せるレバーだ。

つまり横に乗せた女をすぐに押し倒すことができた。
押し倒してからどうなるかはまた後述する。

そろそろ映画の上映時間が迫っていた、




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...